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DoubtとSuspectの違いは?「疑い」や「疑問」にまつわる英語まとめ

DoubtとSuspectの違いは?「疑い」や「疑問」にまつわる英語まとめ

「彼をずっと疑っていたけれど、証拠がなかった」

「疑いの目で見られる」

「彼女の行動がとても怪しい...」

日々、何かが怪しいと感じたり、人を疑ったりすることってありますよね。日本語では「疑う」や「怪しむ」といった表現が使われますが、英語ではどのような言葉を使うのが適切なのでしょうか?

今回は、doubt や suspect といった基本単語の使い方を解説し、似た意味のフレーズもあわせてご紹介します!

Doubtの意味と使い方

女性を疑っている男性

Doubt は動詞と共に名詞でもあります。日本語では「疑う」や「不信感を持つ」と訳されることが多いですね。名詞では「疑問」という意味になります。

【動詞としての使い方】

I doubt that he will come to the party.
「彼がパーティーに来るかどうか疑っている(彼がパーティーに来るとは思えない)」

【名詞としての使い方】

He expressed doubts about the success of the project.
「彼はプロジェクトの成功に疑問を呈した」

「Doubt」を使った関連フレーズ

この doubt を使った、ぜひ覚えていただきたいフレーズを紹介します!

【No doubt】間違いなく、疑いなく、確かに

She will no doubt succeed.
「彼女は確実に成功するだろう」

No doubt を文末に持ってくることもできます。

She will succeed, no doubt. 
「彼女は確実に成功するだろう」

【Beyond a doubt】疑いなく、確実に

He is guilty beyond a doubt.
「彼が有罪であることは疑いようがない」

「疑う」や「疑問」を表す英単語として最もわかりやすいのがこの doubt です。カードゲームの「ダウト」を遊んだことがある人であれば、すでに馴染みがある単語ではないでしょうか。

Doubtfulの意味と使い方

一方、doubtful は、「疑わしい」や「不確かな」、「信じられない」といった意味を持つ形容詞です。使い方や使う場面は似ています。

The outcome of the game is doubtful.
「試合の結果は不確かだ」
The source of this information is doubtful.
「この情報源は疑わしい」

Doubtful は返事としても使えますよ!

Clara
Do you think it's going to stop raining soon?
「雨はもうすぐ止むかな?」
Matt
Doubtful.
「すぐに雨が止むとは思えないね」
Derek
Do you think we'll finish the project by Friday?
「金曜日までにプロジェクトが完成すると思いますか?」
Tina
Highly doubtful.
「その確率はかなり低いね」

Suspectの意味と使い方

では、doubt の類義語である suspect はどのように使うのでしょうか? まず覚えておきたいのが、doubt は「~ではないと疑う・思う」と否定的に疑っているときに用いる単語で、一方、suspect は「~だと疑う・思う」と肯定的に疑っているときに用いる言葉です。

では suspect の基本的な用法を見ていきましょう。

Suspect も名詞と動詞、どちらとしても使えます。こちらは、かなり違う意味を持つので要注意です。

名詞としての suspect は「容疑者」という意味です。

The suspect was arrested by the police.
「容疑者は警察に逮捕された」

そして、動詞として使う場合はシンプルに「疑う」という意味になります。

I suspect that he is lying.
「彼が嘘をついているのではないかと疑っている」
The police suspect her of theft.
「警察は彼女を窃盗の容疑で疑っている」

また、気を付けたいのが、形容詞形です。これは suspicious「疑わしい・怪しい」という単語に変わります。

His actions have been suspicious lately.
「最近の彼の行動は疑わしい」

さらに、be suspicious of で「怪しむ」という意味になります。

He is suspicious of strangers.
「彼は見知らぬ人を不審に思っている」

Doubt に比べると少し複雑かもしれませんね。I suspect that~ というふうに「私は〜を疑っている」という意味で使うのが一番わかりやすいかと思います。

ちなみに、suspicious を省略した「sus」は若者の間で人気のスラングですよ! That's sus「それ、怪しいね」のように使われることが多いです。

「疑う」を意味する他の表現

せっかくなので、あわせてもう少し似たような表現を覚えておきましょう。

Distrust

Distrust は、「信頼しない」や「不信感を抱く」という意味を持つ単語です。何かや誰かが信頼できない、信用できないと感じるときに使います。

【動詞としての使い方】

I distrust his intentions.
「彼の意図を信じていない」

少し堅苦しい言い方ではあるので、普段あまり耳にすることはないかもしれません。シンプルに don't trust と言う方が自然です!

I don't trust his judgment.
「彼の判断は信用できない」

【名詞としての使い方】

There is a growing distrust of the government.
「政府に対する不信感が高まっている」

Question

Question は「質問する」の他にも、「疑問を持つ」や「疑う」という意味で使われることがあります。何かが真実かどうか、または正当であるかどうかについて疑念を持つことを意味します。

I began to question the accuracy of the report.
「その報告の正確さに疑問を抱き始めた」
She questioned whether the decision was fair.
「彼女はその決定が公正であるかどうか疑問を持った」

「疑い」を表す英語イディオム

基礎英単語の意味と使い方を知ったところで、最後にイディオムもあわせてご紹介したいと思います。これらを使うことでよりネイティブらしい会話ができるはずです!

Smell a rat

「Smell a rat」とは、何かがおかしい、または誰かが不正を働いていると感じることを意味します。

I don’t know why, but I smell a rat in this deal.
「なぜかわからないが、この契約は疑わしい」

Give someone the benefit of the doubt

これは相手に疑いがある状況でも、相手が正しいと信じて良い方に解釈することを意味します。日常会話でもビジネス英語でも、さらに映画やドラマでもよく耳にするフレーズですよ。

Even though his story seemed unlikely, I decided to give him the benefit of the doubt and trust him.
「彼の話は信じがたかったけれど、彼のことを信じてみることにした」

Take something with a grain of salt

直訳すると、「一粒の塩で何かを取る」ですが、このフレーズは何かを完全に信じるのではなく、慎重に受け取るべきだという意味です。

When he told me about his new business idea, I took it with a grain of salt because he's known for being overly optimistic.
「彼が新しいビジネスアイデアについて話してくれたとき、彼は楽観的すぎることで有名なので、私はそれを慎重に受け取りました」

Fishy

これは「魚臭い」というのとは別で、何かが怪しく、信じがたい、または不正が疑われることを意味します。

The sudden change in his story seemed fishy to everyone.
「彼の話の突然の変化は、誰にとっても怪しく思えた」

Raise eyebrows

「眉を上げる」は、驚きや疑念を引き起こすことを意味します。

Her decision to quit her high-paying job raised a few eyebrows.
「彼女が高給の仕事を辞めるという決断は、周囲に驚きと疑念を引き起こした」

「疑い」のフレーズをマスターしよう!

いかがでしたか?

「疑う」を意味する英単語はそれほど多くはないかもしれませんが、それぞれの微妙なニュアンスや使い方を押さえれば、会話で一歩先を行く表現ができるようになります。

次回の会話で、ちょっとした疑念をさりげなく表現してみましょう!