一言ではスッキリ日本語に訳せない英単語10選

一言ではスッキリ日本語に訳せない英単語

英語を勉強していると、日本語でなら一言で表現できるのに、英語では「え〜と、なんて言うのかな……」と困惑してしまう場面はありませんか? そんなとき、英語って不便だなと思ってしまいますよね。

先日、英語にしたくてもできなかった言葉がありました。

それは「三日坊主」です。日本語だとたった4文字の熟語で済むのに、英語では "someone who can give up easily" "someone who can't stick to anything" といった文章になってしまいます。

他にも「よろしくお願いします」や「いただきます」「ただいま」も英語にするのが難しい日本語の表現です。

でも、実は英語にも日本語だと一言で表現できないけれど便利な言い回しやフレーズがたくさんあるんです。今日はそんななかから10個の英単語に的を絞ってご紹介します。
 
 

日本語だと一言でスッキリ訳せない英単語

1. zesty

zesty_芳香

まず最初の英単語は "zesty" です。

"zesty" は「柑橘類の皮」という意味を持つ名詞 "zest" の形容詞です。そのため「みかんや柚子の皮の匂い」を想像するかもしれません。

ところが "zesty" は「柑橘系の匂い」の他に、それとはまったく違う風味を表現するときにも使われます。

例えばマスタードや唐辛子、酢などが効いた風味豊かな味のとき。注意したいのはマスタードや唐辛子が効きすぎて辛かったり、酢が効きすぎて酸っぱいのではなく、アクセントとして効いているときに使われるということです。

日本語の「ピリ辛」に近い表現かもしれませんが、「辛い」以外にも何かの風味が強く利いて美味しいときの表現です。

もしレストランのメニューに

このように書かれていた場合、「今日のスペシャルメニューは何かの風味が効いたローストしたチキンと地中海風の味付けがされたジャガイモ」ということです。

もし "zesty" が「辛いzesty」なのか「柑橘系の風味付けがされたzesty」なのか知りたい場合は店員に

と聞くと教えてくれますよ。
 

2. pout

pout_すねる

"pout" を和英辞書で調べると

と書かれています。ところが英英辞書で調べてみると

つまり「上下の唇、もしくは下唇を突き出して不機嫌さを表現すること」という意味です。同じ「ふくれっ面」といっても、口を膨らます表情ではなく、また、ただ「不機嫌さを表現する」のではなく、「唇を尖らせ」なければいけません。

 

3. jaywalk

jaywalk_信号無視

"Jaywalk" という単語。聞いたことありますか? 街中で無理な "jaywalk" している人を見かけるとホント危ないなと思います。

"jaywalk" の意味を英英辞書で調べてみると、こんな説明がされています。

つまり "jaywalk" とは、交通規則を守らず横断歩道がないところで道を渡ったり、信号無視をすること。また "jaywalking" と "ing" が足されることで「交通規則を守らずに道を横断すること」という名詞になります。

 

4. patronize

patronize_小馬鹿にする

"patronize" を日本語にするのは、非常に難しいです。

"patronize" は「後援者」「常連客」という意味がある "patron" の動詞で、「〜の常連である」や「(組織などの)支援をする」という意味がありますが、それとはまったく違った意味も持っています。

"patronize" という動詞は表立っては「親切にする」「手伝う」という意味で通っています。
ところが、同じ「親切にする」「手伝う」でも、「相手を見下して傲慢でお高くとまったり、相手を子ども扱いしながら」といったニュアンスを含みます。

日本語では「小馬鹿にする」「子ども扱いする」が近いニュアンスでしょう。

 

5. gasp

gasp_おどろく

"gasp" を英和辞書で調べると「(ショック・驚きで短く)息が止まること、息を飲むこと」。
ところが実際の "gasp" は驚いたりショックを受けたときに出る「ハッという一瞬」を指した言葉なんです。同じシチュエーションでも、切り取り方の違いに国ごとの思考や概念の違いが垣間見えますね。

 

6. souvenir

souvenir_土産

海外旅行に行くとどこに行っても "souvenir shop" を見かけますね。 "souvenir shop" を日本語にすると「お土産屋」と訳されることがほとんどです。

ところでこの "souvenir" が自分のためのお土産のことをいうって知っていましたか? 逆に、誰かにあげるために買うお土産は "gift" や "present" といいます。

 

7. sibling

sibling_姉妹

日本語では兄と弟は兄弟、姉と妹は姉妹という言い方をします。

英語の場合、 "brother" 、 "sister" という日本語と同じ性別がわかれた表現のほかに、男女問わず兄・姉・弟・妹すべての組み合わせを含む "sibling" という言葉があります。

英英辞書で意味を調べてみると以下の通り。

 

8. spouse

spouse_パートナー

日本語では夫から見た妻のこと、または妻から見た夫のことを「配偶者」といいます。この配偶者という関係は結婚している必要があります。

ところが、英語の配偶者に当たる言葉 "spouse" に「結婚」しているかどうかは関係ありません。

籍を入れている夫婦はもちろん、籍を入れない事実婚の人たち、またパートナーと呼ばれる関係の人たち、さらには同性婚の人たちも相手のことを "spouse" と呼ぶことができます。

 

9. comprehend

comprehend_理解する

何かを理解したとき "understand" という単語を使いますね。

"understand" のほかに、同じ「理解する」「わかる」という意味を持つのが"comprehend"という単語です。

"understand" と "comprehend" の違いを知るために英英辞書を使って調べてみても、書いてある意味はほとんど変わりません。ところが日常生活で使われる場合、少し違います。

"understand" のほうが日常的に「わかる」「理解する」という意味で使われ、より理解度が深い状態で "comprehend" が使われます。

例えば「このトピックを理解しました」を "understand" と "comprehend" を使って比べてみましょう。

  • I understand this topic.
  • I comprehend this topic.

この場合、 "comprehend" のほうがより深いところ、細かいところまで理解したことを相手に伝えています。

 

10. raw

raw_湿度が高く、寒い状態

"raw" といえば「生」「未調理」を思い出しますが、それ以外に気候にまつわる意味として、「湿度が高く、寒い状態」を表します。

 

まとめ

日本語では一言で言い表すことができない英単語を10個紹介しました。

英語を勉強していると「よろしくお願いします」や「いただきます」といった「英語にしにくい日本語」ばかりに目がいきがちです。ところが英語には英語なりに、独自の単語やフレーズがたくさんあります。

最初はどれも覚えにくかったり、なかなか馴染めないかもしれません。ところがだんだん慣れてくると、日本語では言い表せない微妙なニュアンスを表現できることに便利さすら感じます。

ほかの言語に訳しにくいということは、その言語独自の考え方や概念が背景にあるから。そういった英単語に出会ったときは苦手意識を持たずに、前向きに取り組んでみてくださいね。そうすると英語を学ぶのがもっと楽しくなるはずです。