DMM英会話ブログ編集部
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願望「〜したい」の意味を持つ英語というと何を思いつきますか? wish、それとも hope? 2つの違いは実はややこしくて、正確に使い分けできている日本人は少ないんです。私ももう長いことアメリカで暮らしていますが、いまだにネイティブに指摘されるんですよ!
たとえば、次の2つの文章。一見似ていますが、日本語に訳するとニュアンスが全然違います。
今回は、wishとhopeの違いをポイントを整理しながらみていきましょう!
基本的に “wish” は、未来に起こりえないこと、あるいは起こりそうにないことを願う時に使われます。したがって、”wish” の後に続く文章は仮定法となり、一段階前の時節で表現されます。
“I wish I were a bird.” は「鳥になれたら良いのに」という意味ですが、鳥になるのは実際には不可能ですよね。したがって、この場合はwishを使い、仮定法過去で “I were a bird” が続きます。
不可能な願望である “wish” を使うことで、I did’t以降の内容が「本当は行きたくないけど、今日は仕事を休むわけにはいかない」といったニュアンスを表現しています。
今すぐにでもアメリカに住みたいけれど、それが叶わないことを表しています。“I wish” を使うことで、この願望が少なくとも今は不可能なことを意味しています。
英語をなかなか流暢に話せないような状況で、流暢に話すという「不可能な願望」を意味するため “I wish” を使います。
「君になる」ことは物理的に無理なので、“I wish”(不可能な願望)を使います。
また、“No thank you.” は使わない? 日常英会話で使える丁寧な断り方【4パターン】
の記事でも紹介していますが、相手の申し出を丁寧に断りたい場合にもwishは役立ちます。
一方、“hope” は未来に起こりえること、あるいは起こりそうなことを願う時に使われます。この場合、“hope” の後に続く文章は現在形および未来形となります。
“wish”の例文と比べると、こちらは実際に「留学にいく」ので、「英語を流暢に話せるようになることは不可能ではない」ため “hope”を使います。
直訳すると「来週のパーティーで会えるといいね」ですが、会う可能性が十分にあるので、「来れるよね?」という軽い確認のニュアンスになります。
このように、want とhopeにはニュアンスの違いがあるんです。冒頭で紹介した2文は、それぞれ次のように訳すことができます。
実際は雨が止む見込みがない時に「雨が止んだら良いのに」と言う場合は、“wish” を使い、一方、暖かくなる可能性を期待する場合は hopeを使うというわけですね。
さて、wishとhopeのニュアンスの違いを解説しましたが、幸運や幸せ、健康などを祈る場合は基本的に “wish” も “hope” も両方使うことができます。
ただ、意味は同じでも文法的に少々異なり、“wish” を使う場合は「wish+人+名詞」となる一方で、“hope” を使う場合は「hope+(that)文章」となります。
※ “I wish you luck” は “I make you happy” といった「make+人+形容詞」の構文にカタチが似ていますが、“I wish you lucky” は間違いです。注意しましょう。
wishやhopeのように「願望」の意味を持つ英単語にwantがありますね。 wishは “want” の丁寧形としても使われます。ビジネスなどの場面で使われることが多いです。
“wish” と “hope” の具体的な違い、少しでも掴めたでしょうか? 実現の可能性があるかないかが大きなポイントです。
また、年末年始の挨拶ではwish を使った定番の挨拶があるので、ぜひ使ってみてくださいね。
I wish you a happy new year!
Wishing you a happy new year!
「来年も良いお年を」
【セットで覚えてスッキリ!似たもの英単語】