ネイティブでも間違える英語表現31選|正しい用法を解説!
間違えがちな単語というのは、どの言語にもあるかと思います。
例えば日本語だったら、「大笑い」という意味で「爆笑」という言葉を使ってしまうことがよくありますが、本当の意味は「大勢の人が一度に笑う」という意味です。みなさんはご存知でしたか?
このように、英語でも、ネイティブの人が間違って使う英単語はたくさんあります。
今回は、そんな単語をまとめてご紹介します。もちろん、誤った使い方と正しい用法をともに解説していくのでご安心を。
ぜひここでしっかり覚えて、ネイティブよりも正しく使えるようになりましょう!
ネイティブでも間違える英単語

affect/effect
- affect の意味:影響、影響を及ぼす
- effect の意味:効果
こちらは、ネイティブでも日々間違える単語です。
基本的なルールは、affect が動詞で effect が名詞ということ。これさえ覚えておけば大体の場合は問題ありません。
たとえば、ワクチンや薬の副作用は side effect と言います。
しかし、たまに「引き起こす」や「もたらす」を意味する動詞として effect が使われることがあります。
award/reward
- award の意味:賞(名詞)、賞を贈る(動詞)
- reward の意味:褒美・報酬(名詞)、褒美・報酬を与える(動詞)
まずは、名詞としての award と reward の違いを見てみましょう。
Award は「賞」を指し、例えばコンテストや競技で優勝したときにもらうトロフィーや賞金を想像していただければいいと思います。
それに対して reward は、自分自信の努力、成果、苦労、功労などの見返りとして与えられるものです。会社の報酬やボーナスであったり、頑張った努力に対して何かギフトをもらったり、そのようなものが reward になります。
そしてこの2つの言葉は、動詞としても用いることができます。意味は、名詞形と同じなので複雑なことを覚える必要はありません。
between/among
- between の意味:〜の間、〜のなか
- among の意味:〜のなか
さて、みなさんは between と among の違いがわかりますか? Between と among は、ネイティブでも使い方を誤ることがあります。
まず、between は個別のものについて話すときに使います。例えば、新しいスマートフォンの色で「ゴールド」と「シルバー」のどちらかを選ばないといけないとき。ここでは「ゴールド」と「シルバー」という色を特定しているので、between を使います。
また、2~3人の候補者をあげる際なども、名前や特徴をを特定しているのであれば between を使います。
一方で、3個以上の事柄の話をしていて、どれも特定していない場合は among を使うのが正しいです。情報が明確なときには between、あいまいなときには among という覚え方で問題ありません!
compliment/complement
- compliment の意味:褒める、褒め言葉
- complement の意味:補うもの、補完物、引き立てる
一文字違いで、発音もほぼ同じのこちらの言葉。みなさんはパッと見、違いがわかりますか?
Compliment は基本的に「褒める」ことを意味します。動詞または名詞として用いることが可能です。
【動詞の場合】
【名詞の場合】
一方で complement という言葉は、加える、強化する、改善する、完成させる、または完璧に近づけるなど、複数の意味合いを持ちます。「引き立てる」というふうに訳されることが多いです。
【動詞の場合】
【名詞の場合】
continuously/continually
- continuously の意味:継続的に、終始
- continually の意味:継続的に、定期的に
Continuously は、絶えることなく起こる動作を表します。
一方で、continually は頻繁に、または定期的に繰り返される動作を表します。例文を見てみましょう!
everyday/every day
- everyday の意味:毎日の、日常の
- every day の意味:毎日、各日
Everyday は、毎日見たり使ったりするものを表現するときに使う形容詞で、「普通」や 「典型的」という意味合いがあります。
一方で、every と day の間にスペースが入ると、単純に「毎日」「各日」という意味に変わります。
farther/further

- farther の意味:さらに遠い
- further の意味:さらに、そのうえ
Farther は、far(遠い)という単語の比較級で、物理的な距離を表すときに使う言葉です。
一方で、further は比喩的な距離を意味し、「さらに」「そのうえ」のような意味合いを持ちます。Furthermore(さらに)という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、まさにこの further という単語に関係しています。
literally/figuratively
- literally の意味:文字通り
- figuratively の意味:比喩的に
Literally という言葉は、「正確に」または「実際に」という意味で使います。
しかし、ネイティブは literally を誇張表現として使うことが多いのです。
例えば、「じゃがいもを今たくさん食べた」と表現したいときに「I literally just ate like 50 potatoes」と言う人がいるかもしれません。しかし、本当に50個のじゃがいもを食べられるかといったら、おそらく不可能ですよね。多くても5個くらいだと思います。
つまり、literally を誇張表現として用いるのは間違いなのです。だからといって、代わりに figuratively を使うのもおかしいという事実があります。
Figuratively は literally の反意語ですが、誇張表現ではありません。Figuratively speaking(比喩的に言えば)や in a figurative sense(比喩的な意味で)のように使うことが一般的です。
poisonous/venomous
- poisonous の意味:有毒
- venomous の意味:有毒
どちらも「有毒」という意味ですが、主な違いをシンプルに説明すると、食べることで人間の体内に毒素を放出する生物を poisonous と言い、噛む(刺す)ことで毒素を注入する生物を venomous と呼びます。
つまり、多くのヘビに対して使う言葉は poisonous ではなく venomous が正解なのです。
their/they’re/there
- their の意味:彼・彼女らの
- they’re の意味:彼・彼女らは(they are の略語)
- there の意味:そこ
この3つの単語は、基礎中の基礎ですが、ネイティブでも日々使い間違える人が多いです。みなさんは間違えないように気をつけましょう!
whose/who’s
- Whose の意味:誰の
- Who’s の意味:誰が、〜は誰(who is の略語)
Whose と who’s も意外と違いがわからず、もしくはうっかり使い間違える人が多いですよ。Whose は「誰の」を指す単語で、who’s は who is を省略した言葉で、「誰が」「〜は誰」を意味します。
your/you’re
- Your の意味:あなたの
- You’re の意味:あなたは(you are の略語)
最後に紹介するのは your と you’re。この2つの単語も、ネイティブでも使い間違える人が多いです。Your は「あなたの」を意味し、you’re は 「あなたは」を意味する言葉ですね。
【おまけ】ネイティブがよく間違えるフレーズ

could/couldn’t care less
これは、特にアメリカ人に多いミスのようです。英語には I couldn’t care less というフレーズがありますが、実は、couldn’t ではなく could と言ってしまう人が多いのです。
このフレーズは、「どうでもいい」や「(そんなこと)気にしていられない」というときに使います。
Care は「気にする」「心配する」という意味なので、I don’t care は「そんなの気にしない、どうでもいい」という意味ですよね。このフレーズに基づくのが今回紹介する表現。
Couldn’t care less で、「これ以上気にする余地がない」というニュアンスになります。それを誤って could care less と言ったら、「これ以上気にする余地がある」という意味になってしまいますよね。気にしているのか気にしていないのかが、わからなくなってしまうのです。
on accident/by accident
He did that on purpose.
彼はわざとやった。そんな意味になるこちらのフレーズ。では、「わざとではなく誤ってやってしまった・うっかりやってしまった」と言いたい場合は、on accident と言えるのでしょうか?
正解は...言えません。正しくは「by accident」です。
前置詞の使い方には要注意ですね!
should of/should have
Should だけではなく、could や would でも同じミスが多く見られます。
正しくは of ではなく、have です。I should have gone や、I could have used that など。しかし、ネイティブでも of を使ってこのフレーズを書く人がかなり多いです。
みなさんはおそらく正しく使っているかと思いますが、再認識して間違えないようにしましょう!
間違えやすい英単語の違いを覚えて正しく使おう!
この記事を通して、ネイティブでもこんなに間違えるんだという発見があったかもしれません。
どの言語でも、間違いは起きやすいですよね。日本語もルールが複雑で、筆者は日々苦戦しています。
とにかく自信を持てば大丈夫です。引き続き正しい英語をともに勉強していきましょう!