楽勝!「as long as」と「as far as」の違いと使い分けのポイント

「as long as」と「as far as」の違いと使い分けのポイント

「~する限り」という意味を表す英語表現に「as long as」「as far as」があります。

どちらも同じ日本語訳になってしまっているため混乱しやすいのですが、両者には明確な使い分けがあるんです。

今回はこれら二つの違いと、表現の使い分けについて分かりやすく解説していきます。

日本語訳に引っかからずに、適切に使いこなせるようになりましょう!

「as long as」と「as far as」はどちらも接続詞扱い

「as long as」と「as far as」はどちらも接続詞扱い

まず、 as long as と as far as の文法的な扱いについてご説明します。

どちらも3つの単語から成る表現ですが、「一つ目の as は○○で long/far は△△で、最後の as は□□で・・・」のように、個々の単語一つ一つのはたらきを文法的に分解しながら理解することはあまり実践的ではありませんし、ややこしくて混乱のもとになってしまいます。

そこで、一般的な文法書ではどちらの表現も、三つの単語をワンセットにして一つの接続詞*として扱うことになっています。

* 接続詞というのは、SV(主語+述語動詞)とSV(主語+述語動詞)をつなぐはたらきを持つことばのことで、and/but/because などがあります。

こうした方が文法的にも分かりやすく、意味の理解も容易になるわけですね。

そして as long as や as far as のように、ワンセットで一つの接続詞扱いするものを「群接続詞」と呼びます。

群接続詞という言葉自体は覚えておく必要はありませんが、「まとめて一つの接続詞」として扱う表現があることをまず理解しておきましょう。

as long as は「条件」

as long as は「条件」

as long as「条件」を表します。

「~する限り」は、「~する条件のもとでは」とか「~でさえあれば」という意味に言い換えることができますね。

You may stay here as long as you keep quiet.

「静かにしている限りここにいてもかまいませんよ」

→静かにしているという条件のもとで、ここにいることが許可される、というわけです
 

We will go as long as the weather is good.

「天気さえ良ければ行きますよ」

→天気が良いという条件さえ満たしていれば行く、ということですね。

「もし静かにしていれば」とか「もし天気が良ければ」のように、「もし~なら」という意味で考えてみてもよいでしょう。

「時間の限度」を表すことも

long が時間的な長さを表す単語でもあることから、文脈によって「時間の限度」を表し、「~する間は」のような意味になることもあります。

You may stay here as long as you want.

「あなたが望む限りここにいてもかまいませんよ」

→望んでいる間は居続けることができる、という意味です。
 

as far as は「範囲」

as far as は「範囲」

as far as「範囲」を表します。

また、「~する限り」「~する範囲では」という意味に言い換えることができます。

As far as I know, there is no such word in Japanese.

「私の知っている限り、日本語にそのような単語はありません」

→知っている範囲の中で、日本語にそのような単語は存在しない、というわけです。
 

As far as I can see, you haven’t done anything wrong.

「僕の見ている限り、君は間違ったことは何もやっちゃいないよ」

→自分の理解の範囲の中で、相手は間違ったことはしていないと思っている、ということです。

なお、ここでの see は物理的に見ているというよりも、そのようにとらえている、つまり「理解している」という意味で使われています。
 

He lived in Hyogo, as far as I can remember.

「彼は兵庫に住んでいたよ。僕が覚えている限りでは」

→自分の記憶の範囲の中では、彼が兵庫に住んでいたことまでは覚えている、ということです。

このように as far as は、特に知識、理解、記憶といった思考の範囲を表すときによく使われます。
 

【おまけ】as long as/as far as の変化球と注意点

「so」が使われることもある

as long as と as far as は、いずれも一つ目の as を「so」に置き換えることができます。

so long as

So long as she is here, we’ll have more work.

「彼女がここに居続ける限り、私たちはより多くの仕事を抱えることになる」

 

so far as

So far as I can see from their website, the new book hasn’t been published yet.

「ウェブサイトを見る限り、その新しい本はまだ出版されていません」

ただし、これらが前置詞として扱われる場合には so への置き換えができないこともあり、ちょっとややこしいので、ご自分で使われる際には as を使うことをオススメします。

さらに、前置詞の in を前に置いて「in so far as」と表したり、「insofar as」のように in とso と far がまとめて一つの単語として使われることもありますが、これはかたい表現で、見かけることはそれほど多くありません。

そういうこともあるんだ、というくらいの認識で大丈夫です。

I will help you insofar as I can.

「私にできる限りのお手伝いをします」

 

比較構文と間違えないように注意

as ~ as は比較構文における原級比較と同じ形になっていますので注意しましょう。

原級比較とは、<A as ~ as B>の形で「AはBと同じくらい~」を表す構文です。

John is as tall as Mike.

「ジョンはマイクと同じくらい背が高い」

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そして、long と far についても、この原級比較として用いられることがあります。

A is as long as B
「AはBと同じくらいの長さだ」

Her hair is as long as yours.

「彼女の髪は君と同じくらい長いよ」

 

A is as far as B
「AはBと同じくらいの距離だ」

I walked as far as the park.

「私は公園まで歩いた」

→公園と同じだけの距離、つまり公園まで歩いたことを表します。
 

日本語訳を中心に考えないことが大切

いかがだったでしょうか。

as long as と as far as は、同じ「~する限りは」という日本語訳でも、使い方が異なることをご説明してきました。

意味をしっかりと区別して、「条件」と「範囲」という別々の考え方を当てはめてあげれば、その使い分けに迷うことも無くなります。

単純な日本語訳ではなく、「それが表したい本当の意味」に注目して混乱しないようにすることが大切です。

今回ご紹介した内容以外でも、英語は日本語とは違うことを心得て、和訳に縛られ過ぎないように気をつけてみてください。