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イギリス英語圏で使いこなしたい! ブリティッシュスラング12選

イギリス英語圏で使いこなしたい! ブリティッシュスラング12選

英語には、大きく分けて「アメリカ英語(American English)」と「イギリス英語(British English)」があることをご存知の方は多いと思います。

同じ英語といえ、アメリカ英語とイギリス英語ではスペルが違う単語が多い上、ものによっては意味も変わってくるほか、文法が異なる場合もあります。何より、双方の英語を耳で聞き比べれば、発音やイントネーションの違いは明らかです。

当記事では、イギリス英語の「スラング」にフォーカスします。イギリス英語ならではの表現をみてみましょう!
 

イギリス人以外は理解できない?ブリティッシュスラング12選

イギリス人以外は理解できないブリティッシュスラング

Posh

「高級」、「上流階級的」、「スタイリッシュ」などといった言葉から浮かぶイメージ。それを言い表す言葉が “posh” です。

“luxurious(贅沢な)” や “upper-class(アッパークラスの)” といった形容詞の言い換え表現として使えます。

She lives in a posh area.

「彼女は良いところに住んでいる」

They speak with a posh accent.

「彼らは上流階級風なアクセントで話す」

 

Rubbish

“rubbish” とは「ゴミ」のことです。

アメリカ英語だと “garbage”、“trash” などと言うところ、イギリス英語では “rubbish” と言います。

そして「ゴミ」とは、すなわち「つまらないもの、くだらないこと、ナンセンス」という意味にもなるわけです。

Don't talk rubbish.

「くだらないことを話すのは止めなさい」

Do you believe such rubbish?

「あなた、そんなナンセンスなことを信じているの?」

 

Cuppa

この単語一つで “a cup of tea(一杯のお茶)” の意味になります。

日本語で「お茶」というと主に緑茶を指しますが、英語で “tea(お茶)” というと「紅茶」になりますよ。

I want a strong cuppa.

「濃い紅茶が欲しいな」

 
なお、「好きなこと」、「趣味に合うこと」を “one’s cup of tea” と表現したりもします。紅茶好きで知られるイギリスらしいですね。

It’s just my cup of tea.

「それは私の好みにピッタリです」

It’s not my cup of tea.

「それは私の趣味ではありません」

 

Fortnight

普段、英語で「2週間」と表現するには “two weeks” と言いますね。イギリス式に表現するなら、“fortnight” という単語一つで言い換えられます。

“fortnight(2週間)” は、“fourteen nights(14日間)” から来ている表現です。

We will be away for a fortnight.

「私たちは2週間留守にします」

You are much changed in a fortnight.

「あなたは2週間ですっかり変わりましたね」

 

Bob’s Your Uncle

Bob’s Your Uncle

直訳すると「ボブは、あなたのおじさん」という意味になるこのフレーズは、「ほらね!」、「できあがり!」、「それでOK!」といった感覚で使われます。

ちなみに、私たちにも聞き慣れた英語の人名 “Bob(ボブ)” とは、実は “Robert(ロバート)” の愛称です。“Bob Dylan(ボブ・ディラン)” も、“Bob Marley(ボブ・マーレー)” も本名は “Robert” なのですよ。

さて、このフレーズが指している “Bob” は、19世紀の終わりに3度に渡って首相を務めたイギリスの政治家・ロバート・ガスコイン=セシル(Robert Gascoyne-Cecil)のことです。

彼の後を継いだ甥のアーサー・バルフォア(Arthur Balfour)は、その地位をおじさんのコネで手に入れたとされることから、「何しろ、君のおじさんはボブだからね=だから簡単だよね、余裕でしょ」という表現が出来たと言われています。

Just wait for three minutes, and Bob’s your uncle.

「3分待ってごらん。さあ出来上がり!」

 

Cost a bomb

“bomb” は、ご存知の通り「爆弾」のことですね。しかし、イギリス英語では「大金」という意味もあります。

“cost a bomb” といえば「大金がかかる」になるし、“make a bomb” なら「大金を作る=成功する」、“go like a bomb” で「勢いがある、成功している」という意味になりますよ。

Dating her always costs me a bomb.

「彼女とデートするたび、ものすごくお金がかかる」

You can make a bomb if you become serious.

「君が本気になれば儲かるよ」

His investment was timely. Now he’s going like a bomb.

「彼の投資はタイミングが良かったね。今では大成功だよ」

 

Mint

そして “mint(ミント)” にもまた「大金」の意味があります。

“minted” と形容詞形にすれば “rich” の同義語になりますよ。

It didn't cost a mint.

「そんなに高額ではありませんでしたよ」

He has minted parents.

「彼には金持ちの親がいる」

 

Splash out

「(液体を)はね散らす」という意味の “splash” を使ったこの表現は、「お金を派手に使う」ことを意味します。

How could you splash out on an old car?

「古い車に、よくそんなにお金をつぎ込めたものだね」

I'm not going to splash out on fashion.

「私は、ファッションにお金をつぎ込む気はありませんよ」

 

Loo

Loo

英語では “bathroom(バスルーム)” というと「トイレ」のことになります。他に、“washroom” や “restroom” といった呼び方もありますよ。

イギリス英語のスラングなら “loo” とも言います。

Can I use the loo?

「おトイレ貸してもらえますか?」

 

Chap

イギリス英語で「男性」を意味するスラングが “chap” です。

若者から年配者まで、男性であれば年齢を問わずに使えます。ペットの動物だってオスであれば、愛情と親しみを込めて使うことができますよ!

He is a trusty chap.

「彼は信頼できるヤツだよ」

We are having this lovely chap as our family.

「愛らしいこの子をウチの家族として迎えることになりました」

 

Brilliant

「最高!」、「素晴らしい!」というとき、よく出て来るのは “Great!” や “Wonderful!” という言葉かもしれませんね。

“Brilliant” も、またそんなときに使う言葉です。

That’s a brilliant idea!

「それは素晴らしい考えだね!」

I feel brilliant!

「気分は最高だよ!」

 

Easy-peasy

“a piece of cake(一切れのケーキ)” や “easy as a pie(パイを食べるくらい簡単)” といった表現は、「簡単」「朝飯前」を意味する定番フレーズです。

ここではもう一つ、イギリス風の “easy-peasy” という言い方も覚えてみましょう。

It’s easy-peasy.

「そんなの簡単だよ」

The task was easy-peasy.

「その作業はとても簡単だった」

 

まとめ

今回は、イギリス英語ならではのスラングをご紹介しました。

日本では学校で習う英語も、社会で使われている英語も、アメリカ英語が断然主流のため、イギリス英語に親しむ機会はあまりありません。

しかし、動画で簡単に生の英語を聞ける時代です。時にはイギリス式の英語も聞いてみてはいかがでしょう。“R” の発音が強調されないので、日本人には発音しやすいとも言われています。

さらに、記事でご紹介したような「イギリス英語ならではの表現」も交えてみたら、きっといつもとは違う英語感覚を楽しめると思いますよ!