Hikari S
(更新)
英語には似たような意味の単語がたくさんあります。
同じように使われていると思いきや、ネイティブスピーカーは無意識に場面によって使い分けていることも多いです。辞書の意味だけを見ても、日本語に訳すと全部同じになることもあり、違いを知るのは難しい場合もあります。
今回ご紹介する「市町村」や「都会・田舎・地方」を表す英語表現も、一見同じ意味のように感じるものや、規模感がわかりづらい表現もありますが、それぞれニュアンスが少しずつ違います。
今回はその微妙な違いを画像や例文とともにご紹介していきます。
”village” は「村」のことで、"city" や "town" より小さい単位です。田舎の農村を想像していただければわかりやすいと思います。
「東京へ来る前、彼は田舎の小さな村に住んでいました」
“town” は「町」です。村よりも大きいですが、決して都会とは言えません。
「私は小さな町で祖父母と一緒に育った」
「町を離れる・町にいる」
「今週は町にいないよ」
「今週末は家にいるよ」
「誰にも言わずに(町から)姿を消す」
「付き合うたびに何も言わずにいなくなっちゃうのはよくないよ」
「かおりは何も言わずにこの町から消えたと噂になってるよ。何週間も彼女の姿を見ていないからね」
「小さな町、辺ぴな町」
馬が1頭しかいないような小さな町、という意味の表現です。
「ようやくこのつまらなくてちっぽけな町をでるよ!」
“city” は「都市」を意味し、”town” や ”village” に比べて大きく人口も多いです。
よく ”I’m going to the city” というようなフレーズが使われますが、これは田舎から「ちょっと都会のほうに行ってくる!」といったニュアンスです。
"city" を使った英語表現もいくつかご紹介します。
「都会出身の為、田舎に住む経験や知識が全くない人」
口語的に使われます。
「農場を見たことないの?!この都会人め!」
「お上には逆らえません」
ことわざの「泣く子と地頭には勝てぬ」と同様の意味です。
「結局、そこにビルを建てるみたいだね。まあ、どうにもならないよ。上には逆らえないからね」
"metropolis” は通常の "city" よりも大きな都市、つまり「大都市」です。形容詞系の "metropolitan" は「大都市の」の意味になります。
例えば「ニューヨーク」や「東京」、「バンコク」などがこちらに当てはまります。また、イギリスでは特に「ロンドン」を指すそうです。
「東京は、伝統と最先端の革新が共存する世界有数の大都市だ」
“urban” は「都市の・都会の」を意味する形容詞です。"urban area" は「都市部・都市圏」です。
「都会の人口が増加した」
日本語でも「アーバン・ミュージック」ということがあるように、”urban music” はラップやR&B(Rhythm and bluesという音楽のジャンル)、レゲエ音楽などを指すことがあります。
"suburb" は「郊外」です。”suburban” は「郊外の」になります。
大きな都市の郊外の住宅地などは "suburbs" と呼ぶことが多いです。
「私はメルボルンの郊外に住んでいます」
“rural” は「田舎の」「田園の」の意味で、”urban” の対義語です。"rural area" で「地方」や「農村地域」のニュアンスになります。
大きな都市や市内から離れた農場や牧場が続くようなエリアを指します。
「地方の人口が減少した」
「田舎」「地方」の意味です。
こちらは田舎のなかでも特に自然が豊かなエリアに使われます。また、その風景に対して使われることもあります。
「私は(自然が豊かな)田舎で育ちました。今でも休暇中はリラックスのために戻ります」
いかがでしたか?
英語には似たような単語でも若干ニュアンスが違うことが多くあります。
また、一つの単語を覚えるときに、その言葉を使った熟語や口語的な言い回しも繋げて覚えるとボキャブラリーの幅もいっきに広がります。
今回ご紹介した「市町村」を表現する英語表現もぜひ使い分けてみてください!