Yui
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新しいフレーバーのお菓子を食べたとき、レストランで絶妙にマッチしたお酒と料理を味わったとき、「この組み合わせ、最高!」なんて言ったりしますよね。
さて、この「組み合わせ」という言葉、英語でどう表現するのでしょうか?
実は、日本語では同じ「組み合わせ」でも、英語にはいろいろな表現があります。
この記事では、それぞれのニュアンスを例文とともに紹介していきます。
英語の「組み合わせ」の微妙な意味の違いや、使い分けをクリアにしていきましょう!
2つ以上の異なるものを1つにまとめることを、英語で combination と言います。
「組み合わせ」や「掛け合わせ」といった意味の英単語で、combination of A and B「AとBの組み合わせ・掛け合わせ」という形でよく使われるので覚えておきましょう。
ちなみに、お笑いコンビなどの「コンビ」も、combination から来ています。
※ 正しくは「お笑いコンビ」は英語で comedy duo
「この家のスタイルは、伝統とモダンの完璧な組み合わせだ」
「ご飯にマヨネーズをかけるの!? 変わった組み合わせだね!」
「ベジマイトとチーズは最高の組み合わせだよ!」
※ vegemite:オーストラリアの発酵食品。クセの強い味が特徴。
「彼は食事療法と運動を掛け合わせて、減量に成功した」
ファーストフード店のメニューなどで見かけることも多い、combo という単語。
「セット」という意味で使われ、meal と表現されていることもあります。
「チーズバーガーとコーラのセットをください」
「さっきの、すごくいいコンボだったね!」
格闘ゲームなどで見聞きしたことがあるかもしれませんが、連続技も combo と言います。
blend も「組み合わせ」という意味の英語ですが、2種類以上のコーヒー豆を組み合わせて作るブレンドコーヒー(blended coffee)のように、2つ以上の物質が完全に混ざり合って違うものになるというイメージがあります。
ちなみに、名詞としても、動詞としても使えます。
「カシミアとコットンを組み合わせて作られているため、このセーターは暖かくて軽い」
「コーヒー、氷、砂糖を混ぜる(組み合わせる)と、まさにスターバックスみたいなフラペチーノが作れるよ」
mix and match は、とくにファッションにおける「着回す」というニュアンスの動詞です。
「このシャツにはこのスカートを組み合わせて着よう」のように、2つ以上のアイテムを選んで完成させるイメージです。
blend が「混ぜ合わせる」という意味があるのに対し、mix and match は個々のアイテムを選んで「配置させる」ようなニュアンスがあります。
「このジャケットは、どのパンツにも合わせられるからお気に入りです」
また、「対象商品の中から3つ選ぶと10%オフ!」というセールもありますよね。3つ組み合わせて割引を受けるというときも、mix and match を使って表現できます。
「リストの中からどれでも3つ組み合わせて10%オフになりますよ」
pair は「対になった組み合わせ=ペア」を表す英語です。
たとえば a pair of socks「靴下一足」のように使います。
「アントニーとクレアは最高のカップルだね」
※ make a great/perfect pair「名コンビ・すばらしいカップルだ」
「マイケルとトニーはチームでいちばん強いダブルスペアだよ」
また、pair は「(2つのものを)組み合わせる」という意味の動詞としても使えます。
「ソムリエは私たちのオーダーしたステーキに、上質な赤ワインを組み合わせた」
marriage には、「結婚」以外の意味もあることをご存知でしたか?
実は、2つ以上の要素が融合している状態も名詞で marriage と言います。
フランス語の mariage が由来で、フランス料理で2つ以上の食材が調和していることなどを表すオシャレな言葉です。
日本語だと「ワインとチーズのマリアージュをお楽しみください」のように、「マリアージュ」と発音されます。しかし英語では、結婚と同じく marriage「マーリッジ」のように発音されますので注意してください。
食レポやグルメ雑誌のレビューで聞くような少しきどった言い方なので、日常会話では使わないかもしれませんが、知っておいて損はないかっこいい英語表現です。
「滑らかなミルクチョコレートと芳醇な素焼きのヘーゼルナッツのマリアージュが、あなたの味覚をそそるでしょう」
色や人、服など、相性のいい組み合わせのことを match といいます。
また、動詞だと「(組み合わせが)合う」という意味になります。
「青と黄色は補色だから使おうと思ったんだけど、なぜか合わなかったんだよね」
※ make a good match「(組み合わせの相性が)合う」
「この靴下は左右の柄が合っていない」
つづいて、「組み合わせ」に関連する英語表現を紹介していきます。
自然な英文を作れるよう、例文を参考にしてください。
combine は、基本的には「混ぜ合わせる」という意味の動詞ですが、文章によっては「組み合わせる」というニュアンスで使うことができます。
「あの公園は自然と芸術が組み合わさるようデザインされています」
「みんなの意見を組み合わせて、ウェブサイトを作ることができました」
go together (well) は、「組み合わせの相性が良い」ことを意味します。
well はあってもなくてもOK!
「このスカートと合わせるために新しいジャケットを買ったの。この組み合わせ、合うかな?」
「餃子はビールと最高に合うよ。試してみて! 絶対後悔しないから!」
また、下の例文のような、go together を使った比喩的な慣用句もあります。食べ物を変えてアレンジできますので、ぜひ使ってみてください。
「ジェイとミシェルはベーコンエッグみたいにいいカップルよね。とってもかわいい!」
mismatched(形容詞)は「(組み合わせの相性や種類が)合わない」という意味で使われます。
「なんでバラバラの靴下を履いてるの?」
「乾燥機にかけたときに失くしちゃったんだ」
「結婚相談所に行って、すてきな男性を紹介してもらったの。でも結局、彼とは相性が合わなかったわ」
ひとことで「組み合わせ」と言っても、英語ではいろいろなニュアンスがありますよね。
迷ったときは、1つにまとめているだけなのか? 混ざり合っているのか? 対になっているのか?、などどういう状態かを考えてみるとヒントになりますよ。
また、組み合わせの相性についての英語表現も使うことで、会話が広がります。
食べ物、飲み物、服装、人、インテリア…
みなさんのお気に入りの組み合わせについて、英語で話してみてくださいね!