Erik
(更新)
I'll get you a drink. Name your poison!
突然このように言われたら、どういう意味かすぐにわかりますか? 直訳すると「毒を選んで」となりますが……。
英語には、このように直訳では意味がわかりづらい表現や、英語らしい面白い発想のフレーズがたくさん!
本記事では、DMM英会話の大人気教材『デイリーニュース』の10月の「Language & Education」カテゴリから、英語ネイティブが使う小粋なフレーズをピックアップし解説していきます。
もちろん「毒を選んで」の真相も説明していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
直訳すると「モグラ塚から山をつくる」ですが、この英語フレーズの意味は「ささいなことを大げさに言う」となります。
モグラ塚は山のような形をしているものの、モグラが穴を掘ったときにできるとても小さな山です。誰かが小さな問題を、とても大きな問題のように言っていたら次のように言うことができます。
「ささいなことを大げさに言いすぎだよ。明日には忘れてるさ」
▼このフレーズが紹介されているデイリーニュース記事はこちら
Are You 'Making A Mountain Out of A Molehill'?
「あなたが死にたいと思える丘」とは、何かが「非常に大切」であることを表す英語フレーズです。
戦争で丘の上にいる相手と戦うのはとても難しく、多くの犠牲が出る可能性が高いことに由来しています。多くの犠牲を出してまでその丘をとることが重要なのか、それほど大切なのか、といったイメージです。
下記のように質問の形で使われることが多いです。
「(これは)本当にそれほど大事なことなのか?」
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Are You 'Making A Mountain Out of A Molehill'?
poison は「毒」ですが、この場合は「お酒」を意味しています。なので name your poison は「お酒を選んで」という意味の英語表現です。
由来は諸説ありますが、アメリカでお酒が違法だった1920年代頃、お酒の元になる製品に毒が加えられていたことが関係しているかもしれません。
毒を入れることで人々が違法にお酒をつくることを防ごうとしていたのですね。
「一杯おごるよ。何飲みたい?」
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「Have You Ever Been 'Poisoned Against' Anyone?」
こちらの poison は動詞として使われています。直訳すると「〜に毒を盛る」になりますが、この英語フレーズの意味は「〜に対して偏見を抱かせる」です。
poison A against B と言うと、「AにBの偏見を抱かせる」になります。
「ケビンが私の新しい上司に、私の悪い印象を抱かせたらしい。明日上司になんと言えばいいかわからないよ」
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Have You Ever Been 'Poisoned Against' Anyone?
「血を沸騰させる」が直訳のこちらの英語フレーズは「カンカンに怒らせる」という意味で使われます。
日本語の「はらわたが煮えくり返る」に近いニュアンスです。
「そのことを思い出すだけでイライラする」
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These Expressions Won’t 'Make Your Blood Boil'
「石から血を搾り取る」なんて、無理な話ですよね?
こちらの英語フレーズは「極めて困難なこと」を表すときに使います。
例えば、何かが like getting blood from a stone と言うと「石から血を絞り取ろうとするようなものだ」→「それは到底無理なことだ」となります。
「彼女からそれを聞き出すのはほぼ不可能だ」
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These Expressions Won’t 'Make Your Blood Boil'
直訳「テーブルを回転させる」から転じて、「形勢を逆転させる」という意味です。
この英語表現はバックギャモンや類似するボードゲームが tables と呼ばれることに由来しているとされています。ボードゲームを回転させたら、形勢も逆転しますよね。
「弁護士は、新しい証拠を差し出すことで形勢を逆転させた」
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'Turn the Tables' with These Furniture Expressions
「自分が蒔いた種だ」「自業自得」のようなニュアンスの英語フレーズです。
直訳すると「自分でベッドを整えたのだから、そこに寝なさい」になります。とても英語らしい表現の仕方ですね。
「こうなったのは自分のせいでしょ。自業自得よ」
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'Turn the Tables' with These Furniture Expressions
「銃弾を噛む」と直訳できますが、「苦痛をこらえる」「困難に立ち向かう」という意味の英語フレーズ。本当はやりたくないことをしなければいけないときに使われます。
昔の医者が手術中に鎮痛剤がないときに、弾丸を噛んでこらえるように言ったことが関係しているかもしれません。日本語では「歯を食いしばって耐える」に近いですね。
「したくないかもしれないが、あなたはここで決断をしなければならない」
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Have You Ever Had to 'Bite the Bullet'?
「銃をジャンプする」ではなく、「早まった行動をする」という意味のこちらの英語フレーズ。
陸上競技などではレース開始の合図にピストルが使われますが、このピストルの音よりも先に走り出した人は jumped the gun、つまり「フライングした」ことになります。
「あなたは早まったかもしれないね。まだプロジェクトが進行するか決まっていないの」
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Have You Ever Had to 'Bite the Bullet'?
いかがでしたか?
英語には直訳ではわかりづらいけど、意味がわかると「なるほど!」と思えるような面白いフレーズがたくさんあります。
英語らしい発想を理解し表現の幅を広げるためにも、ぜひ今回ご紹介した英語フレーズを使ってみてください!
また、ご紹介した『デイリーニュース』記事を使って、より実践的に、ユニークな英語表現を体得してみてください!