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"dangerous" だけじゃない!「危険・危ない」を表す英語表現10選

"dangerous" だけじゃない!「危険・危ない」を表す英語表現10選

「危険な」や「危ない」を英語で表す時、最もよく知られている単語は “dangerous” ですよね。
では、それ以外にどんな単語やイディオムで「危険な、危ない」を表現することができるでしょうか?
“dangerous” という単語が持つニュアンスのおさらいも含め、危険の種類や微妙なニュアンス別に10個の単語を紹介します。
また、それらの単語を使ったイディオムも合わせて紹介します。

怪我やダメージの恐れがある「危険な」

dangerous

最も一般的な「危険な」を表す単語が、この “dangerous” です。
人に怪我を負わせたり、物にダメージを与えるというニュアンスがあり、問題や良くない結果を招くという意味での「危険な」にも使われる単語です。

【使用例】
Dull knives are more dangerous than sharp knives.
「切れない包丁はよく切れる包丁よりも危ない」
It's dangerous to walk home alone at night.
「夜一人で歩いて家に帰るのは危険です」

【be in danger:危険な状態にある】

【使用例】
A gunman was spotted on campus. Some of the students are believed to be in danger.
「銃を持った男がキャンパス内で見つかり、生徒の何人かは危険な状態にあるとみられます」

unsafe

“safe(安全な)” の反対語で「安全でない」を表します。直接的に「危険な」という表現ではないものの、実質的に “dangerous” と同じ意味で使われます。

【使用例】
The building is unsafe and entry has been prohibited since the earthquake.
「その建物は安全ではなく、地震の後、立ち入りが禁止されています」
Tap water is unsafe to drink in Russia.
「ロシアでは水道水を飲むのは安全ではありません」

harmful

“harm” を "-ful(与える、引き起こす)" が “harmful” のイメージです。“harm” とは「(精神的・肉体的)なダメージ・怪我、またはそれらを引き起こすもの」という意味。
“harmful” は、主に健康や環境に悪影響を与える場合に使われ、「危険な」だけでなく「悪い」「有害な」と訳されることも多い単語です。

【使用例】
She believes that microwaves are harmful to the human body.
「彼女は電子レンジは人体にとって危険だと考えています」
Smoking is harmful to your health.
「喫煙は健康に悪いです」

【do(人)harm、do harm to 人:(人)に害を与える】

【使用例】
One glass of wine a day does no harm.
「1日にグラス一杯のワインは害にならない」

損失・良くないことが起こる「危険な」

risky

失敗や損失をもたらしたり、好ましくないこと・良くないことが起こる可能性が高いという意味での「危険な」を表します。多くの場合、認知されていたり分かっていて受け入れた危険を指して使われます。

【使用例】
A lot of people think that investing is risky.
「多くの人が投資することは危険だと思っています」
Thousands of migrants make the risky journey to Europe every year.
「毎年とても多くの移民が危険な旅をしてヨーロッパへ渡っています」

【be at risk:危機に瀕している】

【使用例】
New Zealand's entire coast is at risk of tsunami.
「ニュージーランドの全沿岸は津波の危険があります」

危険が潜んでいて「危険な」

hazardous

潜在的な危険があることを表し、健康や安全性に関する表現で特によく用いられます。
名詞の “hazard” は「危険要素」という意味で、例えば、窒息の危険性がある小さな部品を含むおもちゃには "choking hazard"、感電の恐れがある電気製品などには “electrical hazard” のように、注意喚起で目にすることが多い単語です。

【使用例】
These hazardous chemicals can cause death.
「これらの危険な化学薬品は死を引き起こす可能性があります」
Xylitol can be hazardous to your pets.
「キシリトールはペットの命を害する恐れがあります」

treacherous

不安定な足場や道路、潮の流れといったものに対して「とても危険な」「対処するのが困難な」というニュアンスで使われることが多い単語です。
悪天候が原因で引き起こされる困難に使われることが多く、予期していなかったり、危険が目に見えにくい場合にもよく用いられます。

【使用例】
Motorists are advised to avoid the treacherous icy roads.
「ドライバーたちは凍結した危険な道を走らないよう言われた」
A little boy was swept away by treacherous currents.
「少年がとても危険な水流に流されました」

死を連想させる「危険な」

死を連想させる危険を表す英語表現

critical

“critical” とはもともと、局面を左右するという意味での「重大な」を表す単語です。
大惨事になる可能性を秘めている場合に用いられ、特に死の可能性がある病状を表す場合に「危険な」という意味でよく使われます。

【使用例】
The motorcyclist is in a critical condition after the crash.
「そのオートバイの運転手は衝突事故の後、危険な状態です」
All the passengers suffered critical injuries in the accident.
「その事故で全乗客が重傷を負いました」

deadly

“dead(死んでいる)” からも連想されるように、“deadly” は「命取りになる」「死をもたらす」という意味での「危険な」を表します。
“-ly” で終わっていますが、これは副詞ではなく形容詞なので注意しましょう。

【使用例】
Cigarette smoking is even more deadly than you think.
「喫煙は思っている以上に危険です」
The powerful and deadly typhoon is expected to make landfall tonight.
「その強力で危険な台風は今夜上陸すると予想されます」

危険を表すフォーマルな単語

危険を表すフォーマルな英単語

perilous

名詞の “peril” には「差し迫った大きな危険」という意味があり、その形容詞である “perilous” は「危険に満ちた」「とても危険な」を表すフォーマルな単語です。

【使用例】
Aleppo is in a very perilous situation right now.
「アレッポは今、非常に危険な情勢にあります」
Our company was in a perilous financial situation ten years ago.
「我が社は10年前、危機的な財政状況にありました」

【be in peril:〜の危険にさらされている】

【使用例】
Her life is in peril after being kidnapped by armed men.
「彼女は武装した男たちに誘拐されて命の危険にさらされている」

jeopardy(名詞)

名詞の “jeopardy” は「怪我やダメージ、失敗・損失などの危険にさらされていること」を意味します。
動詞の “jeopardize” もよく使われ、こちらは特に計画や制度・キャリアなどを「ダメにしてしまう危険にさらす」を表します。

【使用例】
Global warming is putting polar bear's natural environment in jeopardy.
「地球温暖化がホッキョクグマの自然環境を危機にさらしています」
The scandal jeopardized her career as an actress.
「そのスキャンダルは彼女の女優としてのキャリアを危険にさらした」

まとめ

今回は全部で10個の危険を表す英語表現を紹介しましたが、一度にすべて覚えようとする必要はありません。
まずは口語でよく使われる “dangerous”、“unsafe”、“harmful”、“risky”、“critical” を使いこなせるようにしてみましょう。
また、このような意味が似ている単語の微妙なニュアンスの違いを知るためには英英辞書がとても効果的ですので、ぜひ活用してしてみてくださいね!