Yoko
(更新)
最近ではSNSなどで海外の友達と繋がることが簡単になり、英語で誕生日のメッセージを送る機会もかなり多くなりましたよね。
誕生日のメッセージと言えば "Happy birthday!" が定番ですが、それ以外にも英語でちょっとしたメッセージを送れたらなぁと思ったことはありませんか?
今回は、SNSなどで手軽に送れる「ちょっとしたお祝いの言葉」を中心に、バースデーカード用のメッセージや、誕生日に間に合わずに遅れてしまった場合に使えるメッセージなどの文例を紹介します!
「ジョン、誕生日おめでとう!」
「誕生日のお祝いの言葉」は英語で "birthday wishes" と言います。 "wish" は単数形で「願い」「願望」という意味ですが、 "wishes" と複数形になると「祝福の言葉」という意味になるのです。
では、 "birthday wishes" の王道はというと、もちろん "Happy birthday!" ですよね。でも、これだけだと何だか味気ない感じがしませんか?
実は、もっと親しみを込めた表現にするのは、とても簡単です。 "Happy birthday, John!" や "Happy birthday to you, John!" のように、相手の名前を入れてみましょう。
大したことないようにも見えますが、英語には "Hi, John" や "Thank you, John" のように「名前を呼ぶ習慣」があるので、相手が受ける印象はグッと変わってくるのです。
(男性同士)
(女性同士)
親しい友達に送る "birthday wishes" の場合は、名前ではなく "Happy birthday, mate!" のように表現することも多いです。
男性同士の場合には "mate" 以外に "buddy" や "man"、 "dude"、 "bro" などという表現もよく使われ、女性同士の場合には "dear friend"、 "sweetie" 、 "sis" などを使って "Happy birthday, sis!" なんて言うこともあります。
"Happy birthday!" だけだと物足りない感じがするけど、そのあとに何て続ければいいんだろう……と悩んだことはありませんか?
市販のバースデーカードに書いてあるようなとびきり素敵な文章でなくても、SNSなどでちょこっとメッセージを送りたい時に使えるワンセンテンスを紹介しましょう。
「素敵な一日を!」
「よい一日を!」
「いい誕生日になりますように!」
「素晴らしい一日になりますように!」
"Have a good day!" の "day" を "one" に置き換えた "Have a good one!" は日常の会話では "Have a good day" と同じように使われます。 "Happy birthday! Have a good one!" などと、 "birthday wishes" としても、よく聞く表現です。
「いい一日になりますように!」
日本語で誕生日のお祝いメッセージを送る場合に「いい一日になりますように」のような「〜になりますように」と表現することがよくありますが、これを表す英語が "hope" になります。
"birthday wishes" として "hope" を使う際には "I hope 〜" とは言わずに、上で紹介したように "I" を省略して "Hope you have a great day!" と、いきなり "Hope 〜" から始めることが多いです。
また、 "Happy birthday! Hope have a great day." の "a great day" を他の単語に置き換えて、 "an awesome day" や "a wonderful day"、 "an amazing day" のようにすれば、ワンパターンになりがちなメッセージにバリエーションをつけることができます。
さらに、 "hope" を使ってもう少し変化をつけたメッセージを贈りたいという人には、
「楽しい時間になりますように!」
という表現もあります。 "blast" とは「突風・爆風」といった意味ですが、 "have a blast" で「楽しい時間を過ごす」となります。日本語でも誕生日に「楽しい時間を過ごせますように」というメッセージを送ることがありますよね。
他にも「素敵な一年になりますように」というメッセージを送ることもありますが、
「素敵な一年になりますように!」
と表現できます。
あるいは、"special day" も "birthday wishes" によく登場するキーワードです。
「君の特別な日が喜びでいっぱいになりますように」
「君が特別な日を楽しめますように」
「君の特別な日が、君と同じくらい素敵なものになりますように」
「君の特別な日が明るく、美しいものになりますように」
"hope" が「〜になりますように」を表す一方で、"wish" を使った表現もよく使われます。 "wish" は直訳すると「〜を祈ります」ですが、 "birthday wishes" では "hope" と同じようなニュアンスで使われるのです。
「良い誕生日を!」
「最高の誕生日になりますように!」
「誕生日が素敵な日になりますように!」
「誕生日に幸せがたくさん訪れますように!」
上の "wish"、 "hope" を使ったそれぞれのメッセージを見比べると分かりやすいですが、 "wish" の場合は "wish" の後に「誰に何を祈るのか」という順番で単語(代名詞+名詞)が並びます。それに比べて "hope" の場合は「何がどうなるといいのか」という順番で文章(名詞+動詞)が続くのです。
「◯歳の誕生日おめでとう!」
誕生日のメッセージを贈りたい相手の年齢が分かれば "Happy birthday!" だけではなく、"Happy ◯th birthday!" と言うこともできますね。
日本では20歳の誕生日を成人の第一歩の年として盛大にお祝いしますが、実は海外には20歳ではなく、21歳の誕生日を盛大に祝う習慣の国があるんです。
たとえば、アメリカは、州によって法律は違いますが、その多くが21歳から飲酒を合法としています。ジャスティン・ビーバーが21歳の誕生日に盛大なパーティーを開いた模様がニュースになったり、私の住むニュージーランドでも21歳の誕生日は成人への第一歩の日として、特別に盛大なお祝いをするのです。そんなときには、 "Happy 21st birthday!" というメッセージを送ってもいいですね。
友達の誕生日。メッセージを送るのをすっかり忘れて、気付いたときにはすでに誕生日を過ぎていた。そんなことってありませんか? たとえば、SNSで、誕生日の翌日以降にたまたまフィードに上がってきたのを目にして、「あ、メッセージを送るのを忘れていた……」と、気付くこともよくあります。
そんなとき、日本語では「遅くなったけど、お誕生日おめでとう」というメッセージを送ったりしますが、英語にも定番の「誕生日に遅れたとき用フレーズ」があるんです。それらは "belated birthday wishes" と呼ばれます。 "belated" とは「遅れた」「時期遅れの」という意味です。以下のようなメッセージがあります。
「遅くなってごめん…遅ればせながら誕生日おめでとう!楽しい一日だったことを願います!」
「誕生日メッセージが遅れてごめん。楽しい一日だったことを願います!」
「遅ればせながら誕生日おめでとう!遅くなってごめんね。素敵な誕生日だったことを願います」
「遅ればせながら誕生日おめでとう!君と同じくらい特別な誕生日だったことを願います!」
「遅ればせながら誕生日おめでとう!とっても特別な日になったことを願います」
「君の誕生日の願い事が叶ったことを願います。遅ればせながら誕生日おめでとう!」
「遅ればせながら誕生日おめでとう!」
基本的には通常の誕生日メッセージとほとんど変わりませんが、異なるポイントは "Hope you had a great day!" のように過去形を使っていることですね。「遅れてごめんね」や「遅れたけど、誕生日おめでとう」だけではなく、誕生日が素晴らしい一日になったことを願うような文章を入れるのが定番になります。
メールやインターネットを使って簡単にメッセージを送ることができる今だからこそ、あえて手書きのカードを贈ってみるのもいいかもしれません。事前にカードを用意したり、誕生日に間に合うように郵送したりと、少しだけ手間ではありますが、受け取った人は特別な思いを感じ取ってくれるはずです。
ただ、すでにメッセージが印字されているカードならまだしも、無地のカードの場合はスペースも大きいだけに、どんな文章を書けばいいのか途方に暮れてしまいそうです。そんな時には "Happy birthday!" に加えて、こんなメッセージを書き添えてみてはいかがでしょうか。
「今年が去年よりもさらに成功する一年になりますように」
「今年の誕生日が、今までで一番の誕生日になりますように」
「誕生日と毎日が、愛、平和、そして喜びでいっぱいになりますように」
「君の誕生日の願いが全て叶いますように」
「君の特別な日が、今までで一番楽しかった誕生日よりもさらに良いものになりますように」
「君の特別な日に、望むものが全て叶いますように」
「近くにいても遠くにいても、私は君が幸せになるよう祈っています」
「誕生日おめでとう!」
"May 〜" を使った表現は「〜でありますように」のとてもフォーマルな言い回しです。どれもバースデーカードにふさわしく、「お誕生日おめでとう」という祝福の気持ちがしっかりと伝わりますよ。
ここからは、普通のハッピーバースデーには飽きてしまった方向けに、ちょっとおしゃれな誕生日フレーズをご紹介します!
シンプルにお祝いの気持ちを伝えるのももちろんGOODですが、他の人とは違う素敵なメッセージを送ることができれば、相手の喜びもひとしおかもしれません。
「君の誕生日ケーキのろうそくの数だけ、人生で素晴らしいサプライズがありますように!」
「私が知っている一番素敵な人へ。誕生日おめでとう!」
「君の誕生日が、君と同じだけ素敵なものになりますように!」
「君の特別な日には、リラックスして、自分を甘やかしてね。当然だよ!」
「全てのものは甘くて明るい。君の誕生日の夜が素敵なものになりますように!」
「誕生日に君の友人は、たくさんの幸せを願ってくれるだろうけど、私は2つだけ:「いつも」と「決してない」。君がいつも幸せで、決して落ち込まないように!」
「君といると、いつも楽しい。いろんな方法で。雨でも晴れでも。誕生日おめでとう!」
「人生は涙の数ではなく、笑顔の数で数えよう。年齢は年の数ではなく、友達の数で数えよう。誕生日おめでとう!」
「君の人生は今から、速度をあげて成層圏まで飛び立つよ。シートベルトをして、旅を楽しんでね。誕生日おめでとう!」
いつも笑わせてくれるあの人の誕生日には、やはり笑顔を届けたいですよね!
最後は、一捻りある誕生日メッセージを送りたい方向けに、ちょっと笑える面白フレーズをご紹介します!
「誕生日おめでとう!君のフェイスブックページが、全然話さない人からのメッセージで溢れますように」
「フェイスブックに教えてもらわなくても誕生日を覚えてる数少ない人のうちの一人へ、誕生日おめでとう」
「歳をとると3つのことが起こる。まず最初に、記憶力が悪くなる。そして残りの2つは忘れてしまったよ。誕生日おめでとう!」
「他の人よりも優越感に浸れるように、一番最初におめでとうと言いたかったんだ。だから、誕生日おめでとう!」
「今年は君の年齢分のろうそくをケーキに立てようと思ってたんだけど、すぐに立てるスペースがなくなっちゃったよ。誕生日おめでとう!」
「過去のことは忘れよう、変えられないから。未来のことは忘れよう、予測できないから。 present のことは忘れよう、用意してないから」
※ “present” は「現在」という意味と「プレゼント(贈り物)」という意味を持つ言葉で、こちらはそれを使った言葉遊びですね。
「君がイエス・キリストだったなら、今日はクリスマスだったね!」
「賢くて、ルックスが良くて、面白い。私の話は置いておいて、誕生日おめでとう!」
「誕生日が多い人ほど長生きすると科学的に証明されているよ」
「誕生日はチーズみたいなものだ。時間が経てば経つほど stink する」
※ “stink” は「悪臭を放つ」という意味と「不愉快である」の意味を持ちます。つまりチーズは時間が経てば臭くなるし、誕生日は歳をとればとるほど喜びづらくなる、ということを表した言葉遊びです。
「誕生日おめでとう!誰かに「歳をとったね」と言われたら、杖で叩いて入れ歯を投げつけてやりな!」
「この誕生日カードは遅くなっちゃったんじゃないんだ、約束する。あえて誕生日の後に到着しているのは、君は誕生日だけでなく誕生月を祝われるべきだと思うから。誕生月おめでとう!」
メールやSNSなどのツールを使って気軽にメッセージを送れるようになった最近でも、誕生日にお祝いの言葉をもらうというのはやっぱり嬉しいものですよね。
"birthday wishes" にはこれが正しいというものはありません。今回紹介した例だけではなく、どんなものでも構いませんので、ぜひ自由に表現してみてください。
ただ、ネイティブスピーカーの "birthday wishes" には個性的でユニークなもの、ジョークを交えたものなど様々ありますが、ネイティブスピーカーではない私たちがそんな際立った文章を考えるのは至難の技でもあります。
そんなときには、今回紹介した "hope" や "wish" の使い方を参考にして、シンプルなメッセージを送ることから始めてみてくださいね。