DMM英会話ブログ編集部
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中学校で「うれしい」を意味する英単語は"Happy”と”Glad”だと教わりましたが、この2つの単語のニュアンスの違いをご存知ですか?どちらも日本語訳は「うれしい」ですが、翻訳には表れない隠された意味があるんです。
他にも日本語にすると同じ意味だけど、ニュアンスが異なる形容詞を集めてみました。まとめて見てみましょう!
"happy"=満ち足りた気持ちでうれしい
"happy"は満ち足りている気持ちを表し、シンプルに「うれしい」を表現できる言葉で、長くうれしい気持ちが続くイメージです。
"glad"=感謝の気持ち、ほっとした気持ちでうれしい
一方の"glad"、はその場の瞬間的なうれしさを表現し、感謝の気持ちや「ほっとした」というニュアンスが含まれています。
そのため、お決まりのフレーズにも次のような違いがあります。
また、"happy"が"happy life"(幸せな人生)のように名詞を修飾できるのに対し、"glad"は名詞とくっつけて"glad life"という風に使うことはできませんのでご注意を!
"angry"=怒っていることに対して広く使える
怒っていることに対して広く使えるのが"angry"。内にこもった怒りを表すことも、あからさまな怒りに対しても使うことができます。そのため、"I'm angry"だけでどのくらい怒っている状態なのかは判断しにくいです。
"mad"=怒りの度合いが高く、誰が見ても怒っているとわかる
一方の"mad"には「気が狂った」という意味もあり、そこから連想できるように、怒りの度合いが高く、怒りが外に現れている状態を表します。
怒りの度合いとしては「angry<mad」となります。
"sad"=気持ちが落ち込むような悲しさ
"sad"は「悲しい」を表すもっとも一般的な言葉です。心が痛んだり、涙が出たり、気持ちが落ち込むようなはっきりとした悲しさを指します。
"unhappy"=状況に対する悲しさ
一方の"unhappy"は、状況や内容に対しての悲しさを表す言葉。自分の置かれている状況が悲しいときや、たとえば"unhappy ending"(悲しい結末)のように、内容が悲しい時に主に使われます。
"fun"=ウキウキする楽しさ
"fun"は普段の生活で気軽に使える「楽しい」を表す言葉です。友達と遊んだり、休日に遠出したりと、ウキウキするような楽しさを表します。
"pleasant"=心地の良い楽しさ
一方の"pleasant"は快適さや心地の良さを含む楽しさを表します。
"scared"=外部の何かによってもたらされる恐怖
"scared"は動詞の"scare"(怖がらせる)の過去分詞。そのため、「外部の何かによって恐怖がもたらされた」というニュアンスを持ち、驚きの意味も含まれます。
"afraid"=自分の内側にある恐怖
それに対して"afraid"は「自分の内側にある恐怖」のニュアンスで、不安が生じるような恐れです。
そのため、地震のような突然の出来事に対しての「怖い」は"scared"を、高所恐怖症の人が感じる高いところへの「怖い」は"afraid"を使うのが自然です。
"shy"=恥ずかしがり屋な性格
「恥ずかしい」といえば"shy"を思い浮かべる人は多いと思いますが、"shy"は「恥ずかしがり屋」という性格を表す言葉。
"embarrassed"=他人に対しての恥ずかしさ
人前で恥をかいたときには、「他人に対してその瞬間生じる恥ずかしさ」を表す"embarrassed"が最適です。
"ashamed"=自分に対しての恥ずかしさ
また、人として誤ったことをしてしまったときなど、「自分に対しての恥ずかしさ」を表す言葉には"ashamed"があります。
"cute"=小さくて雰囲気がかわいい
"pretty"=「見た目が整っている」というニュアンスで、"beautiful"に近い
"cute"は赤ちゃんや子猫などの小さな、守りたくなるようなものに対して使われ、"pretty"は見た目が整っているというニュアンスがあり、"beautiful"に近い表現です。"cute"は見た目よりも仕草や雰囲気など、もっとフィーリングで「かわいい」と感じたときに使うことが多いですが、あくまでも小さなものに使う言葉なので、大人の女性に使うのは不自然です。
"stupid"=知能が低くてバカげている
"foolish"=行動が非常識でバカげている
"silly"=ふざけていてバカげている
"stupid"は理解力や知能が低いことを指し、"foolish"は行動が非常識で馬鹿げているイメージ。普段の会話では"stupid"のほうがよく使われますが、強い侮辱の意味合いがあるので、自分に対して使うには問題ないですが、人に対して安易に使わないほうがいい言葉です。親しみを込めて「ばかだな〜」と言いたい場合は「ふざけている」というニュアンスを持つ"silly"を使うのがオススメです。
"wise"=豊富な知識や経験がある賢さ
"wise"は「豊富な知識や経験による優れた判断ができる」というニュアンスを持ちます。そのため、ある程度の年齢の人に使うのが自然です。
"intelligent"=知能が高い賢さ
知能が高い賢さを表すのは"intelligent"で、こちらは大人に対して使われる言葉。
"clever"=頭の回転が早い賢さで、「ずる賢い」の意味合いも
また、日本語で賢い人のことを「クレバーな人」と言いますが、"clever"は「頭の回転が早い」という意味合いで「ずる賢い」というニュアンスもあります。使い方にはご注意を。
"slender"=魅力的に痩せていて、背が高いイメージ
"slim"=同じく魅力的に痩せているが、背が高いイメージはない
褒め言葉として最適なのが、"slender"と"slim"。どちらも健康的に痩せていて魅力的な様子を表しますが、"slender"には「背が高い」というニュアンスが含まれます。"slim"には特に背が高いといったイメージはないので、平均的な身長の人に対しては"slim"のほうがしっくりきます。
"thin"=「痩せている」を表す一般的な言葉
また、「うすい」を意味する"thin"は「痩せている」という事実を表す客観的な言葉ですが、場面によっては「病気で痩せている」といったマイナスな意味を含むことも。
"fat"=「デブな」という表現で、かなり失礼
"overweight"=「太りすぎ」という表現で、非難するニュアンスはない
"thick"=がっちりした肉厚の体型
"low fat milk"が低脂肪乳を意味することからわかる通り、fatは脂肪の意味。転じて「太った」という意味ですが、日本語で言う「デブ」に相当する、相手に対して使うにはかなり失礼な言葉です。悪口を言いたいわけでないのなら、非難のニュアンスがない「太りすぎ」を意味する"overweight"が適しています。
なお、「厚い」を意味する"thick"は「がっちりした肉厚の体型」のイメージで、太っている人に対しては使いません。
"tasty"=客観的に味を評するイメージ
"tasty"は風味や香りが良いことに焦点を当て、客観的に味を評するイメージがあります。
"delicious"=主観的で感情的なイメージ
一方の"delicious"は「満足いくほどおいしい」という主観的な表現で、一つの料理というよりは食事全体に対しての褒め言葉として使われることが多いです。
すでに「すごく」という強調の意味合いが含まれているので、"very delicious"とは言わず、どうしても強調したいときは"really"を使うと自然です。また、甘いものに対して"tasty"はあまり使いません。
"hot"=舌がヒリヒリするようなからさ
食べるときに使う"hot"には「熱い」だけでなく、舌がヒリヒリするような、水を欲するようなからさを表す意味もあります。
"spicy"=スパイスがきいた程良いからさ
一方の"spicy"は香辛料を指す”spice”が語源。スパイスがきいた程よいからさを表すときに最適です。
また、"spicy"には単に「スパイスが効いている」という意味もあり、「ヒリヒリからい」の"hot"と合わせて、"hot and spicy"「からくてスパイスが効いてる」なんて言い方も可能です。
"ill"=重ための病気
"sick"=体調不良、気分が悪い
"ill"は重ための病気、"sick"は体調不良や気分の悪さを表します。そのため、風邪のときに"ill"を使ってしまうと、ちょっと大げさなニュアンスに。また、"sick"には「吐き気がする」という意味もあるので、"carsick"「車酔い」や"seasick"「船酔い」といった言葉にもつながっています。
なお、”sick child”(具合が悪い子ども)のように後ろに名詞が続くのはsickのみ。”ill child”という使い方はできません。
"selfish"=自分勝手なわがまま(自分本位)
"selfish"は自分本位で、自分勝手なわがままというイメージです。すこし子供っぽいニュアンスも含まれます。
"egoistic"=自分の利益を優先しようとするわがまま(利己的)
一方の"egoistic"は、自分の利益を優先しようとする、利己的なわがままという意味合いがあります。
それぞれの言葉が持つ微妙な違いがわかれば、もっと豊かにコミュニケーションが取れるはず。同じ意味を持つ形容詞に含まれている隠されたニュアンスをつかんで、英語での表現をレベルアップさせましょう!
【似た意味をもつ英語表現】