Yoko
(更新)
いざ英語で会話!となった時に意外と難しいのが、会話で使う何気ない表現。
単語やフレーズ、イディオムなどは参考書から学べますが、逆に、ちょっとした何気ない表現は、実際に会話で困るまで気付きにくいものです。
相手に呼びかけたり、話しかける際のフレーズもそのひとつ。「やぁ」「ねぇねぇ」「あのさ」って、英語でなんて言えばいいの? と悩んだ経験はありませんか?
そこで今回は、覚えておけばサラリと会話がスムーズになる、そんな「呼びかけフレーズ」を紹介します!
Hello / Hi / Hey
呼びかけの基本と言ってもいいほど、よく知られたフレーズばかりですね。
上司や先生、または丁寧に呼びかけたい相手には基本的に “Hello” が多く使われます。“Hi” や “Hey” はカジュアルな呼びかけとして親しい人との間でよく使われ、さらに “Hey” のほうがよりくだけた表現になります。
また、これらのフレーズの後ろには相手の名前やちょっとした挨拶を入れて呼びかけることも。
“mate” は男性同士で使う呼びかけ。女性に呼びかける時にはほぼ使われません。他にも男性同士なら “Hey, man” もよく耳にします。
*女性だけのグループに対しては “guys” の代わりに “ladies” もよく使われます
次は、話を切り出す場合や会話の途中で相手の注意を引きたい場合によく使われる呼びかけを見てみましょう。
You know what?
Guess what?
話のとっかかりとして、また、これから話すことを聞いてもらいたいときによく使われるのが “You know what?” や “Guess what?”。 日本語の「あのさ」や「ねぇねぇ」「ちょっと聞いて」といったニュアンスにあたります。
唐突に “You know what?” や “Guess what?”で話し始め、そのまま文章を続けて言うこともあれば、“You know what?” と言ってから相手の反応・相づちを待つことも。そんな場合には “What?” と返せばOKです。
また、もっと軽い一言で相手の注意を引きつけることもできます。そんな時によく耳にするのがこちら。
Hey
Listen
Look
“Hey” は1でも登場しましたが、こんなふうに相手の注意を引くときにも使えるんですね。“Look,” は直訳すると「見て」ですが、必ずしも見る場合だけに限らず「ねぇ」「聞いて」「いいかい」のように、単に相手の注意を引くために使われることも多い単語です。
ただ、これら “Hey” “Listen” “Look” は、口調やトーンによっては「おい!」といったニュアンスに受け取られることもあるので、厳しい口調にならないように注意して使いたいですね。
相手が誰か他の人と話していたり、取り込み中っぽい場合には声をかけづらいこともありますよね。そんな時に使える呼びかけの定番フレーズを次に紹介しましょう。
Do you have a minute?
“a minute” は直訳すると「1分」ですが、このフレーズでは「1分ありますか?」ではなく「ちょっとだけ時間ありますか?」という意味で使われます。日本語でも「1分だけいい?」と言われたら「少しだけ」と受け止めますよね。それと同じような感覚です。
忙しそうにしている相手にも、こんなふうに「少しだけ」というニュアンスを匂わすことで、時間は取らせないよという意図を伝えることができます。
さらに、ちょっと大切な話や深刻な話の場合にはこんなフレーズもよく出てきます。
Can I talk to you for a minute?
“talk” という単語を使うことで少し気軽感は減りますが、丁寧な印象になり、上司に話を切り出さなくてはいけない時など、ビジネスでも使える表現になります。
また、“for a minute” を “for a second” にすると「1秒だけいい?」という少し誇張した表現になり、カジュアルな印象になります。友達との会話で使ってみてくださいね。ただし、フォーマルな場面では控えたほうがいいでしょう。
さらに、話を切り出す時にはこんなちょっとしたフレーズも役に立ちますよ。
呼びかける相手は、なにも友達や知り合いだけではありませんよね。道に迷ったり、道端で知らない人が財布を落とすのを見かけたら、きっと呼び止めるために声をかけるはずです。
そんな時に役立つ、知らない人に声をかける呼びかけフレーズも見ていきましょう。
Excuse me.
まずは基本中の基本は “Excuse me.” 。知らない人に声をかける時には必ずと言っていいほど、このフレーズが使われます。
前を歩いている人が財布を落とした時、近くにいる人に時間を聞きたい時、道をふさいでいる人によけてもらいたい時etc...、どんな時にも使えるのがこの “Excuse me.”。ただ便利なだけでなく、知らない人に話しかける際に “Excuse me.” を使うのはマナーとされているので、サラッと出てくるようにしておきたいですね。
私たち日本人は、上のような「すみません」と声をかけるシチュエーションで、つい “Sorry.” と言ってしまいがちですが、“sorry” は謝る時のフレーズ。3で紹介したように “Sorry to interrupt.(邪魔してごめんね)” と声をかけることはあっても「ちょっとすみません」と呼びかける場面で “Sorry.” とは言いません。
Sir,
※男性に対して使うMa'am,
※女性に対して使う(若い女性にはmiss)
また、“Sir” や “Ma'am”を単体で使うと、「すみません」のように声をかける呼びかけになります。これは名前を知らない人に対して呼びかける時に使われますが、特によく耳にする場所はホテルや高級なレストランやお店。他人に対するとても丁寧な呼びかけとして “Excuse me, sir/ma'am.” のように使われます。ただ、どちらも相手の名前を知っている場合には使いませんので、ご注意を。
具合が悪そうな人や道に迷っている人を見かけた時、友達がいつもと違ってテンションが低いなんていう時には、こんなふうに呼びかけてみてはいかがでしょうか。
Are you all right?
Are you ok?
相手が怪我をしていたり体調が悪そうな場合には、まず “Are you all right?(大丈夫?)” と声をかけてみましょう。
Do you need any help?
何か困っていそうな時には “Are you all right? Do you need any help?” と両方使ってもOK。
また、自分の知らない何かが起きた時に「何があったの?」と相手のことを心配したり、相手のことを気遣う呼びかけには他にもこんなものもあります。
What's wrong?
What's going on?
What's the matter?
それぞれを直訳すると、“What's wrong?” は「何が悪いの?」、“What's going on?” は「何が起こってるの?」、“What's the matter?” は「何が問題なの?」となり、微妙なニュアンスの違いはありますが、多くの場合、同じように使えます。
これらの呼びかけフレーズを使う場合には “Excuse me.” なしで、いきなり話しかけてもOKです。
最後にメールや電話、チャットなどで使えるカジュルアな呼びかけも紹介しておきましょう。
親しい友達と会話をはじめる時には普通の会話と同じく、“Hi” や “Hey” がよく使われます。“Hi” と “Hey” はカジュアルに呼びかける時の定番ですね。メールやチャットではちょっとおどけて “Heeey” や “Yo!” なんて書くこともあります。
<久しぶりに連絡をとる時>
長い間連絡を取っていなかったり、かなり久しぶりに会った人には “Hello stranger!(こんにちは、知らない人)” とユーモアたっぷりに呼びかけることも。でも、これはくれぐれも親しい友達だけの間で使うようにしましょうね。
<複数人に呼びかける時>
メールやチャットで複数人に対して呼びかける時には “Hi all” や “Hi guys/ladies” などをとてもよく目にします。
<会話が途切れた時>
電話やチャットで会話が途切れた時の定番 “Are you there?” も覚えておきたいフレーズです。「もしもーし」や「おーい」のようなニュアンスで、相手がまだそこにいるのか確認するために使います。
今回の呼びかける表現、いかがでしたか?
“Hello” は丁寧で無難な呼びかけですが、親しい友達に対して使うとよそよそしいと受け取られてしまうことも。親しみを込めて “Hi” や “Hey” なども上手に使えるようになりたいですね!
また、フレーズの使い分けも大事ですが、声のトーンや表情もとっても大切なんです。日本語でもそうですが、同じフレーズでも声のトーンや表情一つで意図しないものになってしまうこともあります。
といっても、心配しすぎなくても大丈夫。実際に口に出してみてコミュニケーションの中で学んでいくことこそが上達への一番の近道です!
【自分から話しかけよう!会話をはじめたい時に使える英語表現】