Hiroe H
(更新)
日本でもハイキングを趣味とする人が多いですが、それは海外でも同じで、多くの人が1年を通してハイキングを楽しんでいます。
日本のハイキングはそこまで難易度が高くなく、誰でも楽しめるイメージがありますが、海外のハイキング事情は日本とは少し違います。
もちろん日本のように自然を楽しみながら整備された道やトレイルを歩く人もたくさんいますが、ハイキング上級者になると何日もかけて山の中を歩いたり、トレイルから外れた山の中をキャンプしながら歩いたりします。
今日はハイキングを趣味とする人たちの間で使われているハイキング用語もあわせて紹介しますので、外国人ハイカーを見かけたらぜひ使ってみてくださいね!
ここで紹介する英語表現は、ハイキングだけでなくバックパッキングでも使える表現です。
Backpacking にはリュックを背負ってハイキングに行くという意味があるので、hiking と backpacking には大きな違いはない、と言う人もいます。
ただし backpacking は自然の中だけでなく、いろいろな国へリュック一つで旅行することも言うので、この2つの意味を覚えておくと良いでしょう。
ちなみにここで言う backpacking は、リュックを背負ってハイキングに行くことを指しています。
まずは、hiking と backpacking にまつわる基礎表現を見ていきましょう。
「たけしは毎年2週間森にバックパッキングに出かける」
「母は家の近くの公園の池の周りの小道をハイキングするのが好きだ」
「(リュックに)十分な食料を詰めましたか?」
「ベンは人がほとんど通らないところに行くのが好きだから、たまに道に迷ってしまう」
他にも off the beaten track と表現することが可能です。To track は「追跡する」を指す動詞ですが、名詞で使う場合は「跡」や「小道」を意味します。 また、このフレーズはハイキング以外の際に用いることも可能で、「少し珍しいルートや目的地」や「人里離れた場所」という意味になります。
「私が見つけたレストランにぜひ行ってみてほしい! 少し人里離れたところにあるけど、料理は最高においしいよ」
ハイキング中に使えるフレーズもご紹介しますので、ぜひ使ってみてくださいね。
「今日はハイキング日和だね!」
「どのハイキングコースにしようか?」
「見晴台まであとどのくらい?」
「ここでちょっと休憩しようか?」
「私の歩くペースは早すぎますか?」
「ここでお昼を食べない?」
「景色がすごく綺麗だね!」
次にハイキングやバックパッキングで使える英語の用語集を紹介します。
ここで紹介する表現の多くは、ハイキングやバックパッキングを趣味とする人たちの間で使われる用語なので、ハイキング初心者や整備されたトレイルを歩くハイカーたちが使わない用語も含まれています。
ハイキング上級者やハイキング愛好家の外国人に出会ったら、ぜひ使ってみてください。きっと驚かれると思いますよ!
Base weight とはリュックとリュックの中の装備の重さを指します。
Base weight には、食料、水、燃料の重さは含みません。たいていのバックパッカーは7〜9キロを目安に詰めるようです。
「私はウルトラライトバックパッカーだから、基本的にリュックの重さは5キロくらい」
Beta というのは、あるハイキングコースなどに関する具体的で内部的な情報のことで、通常はそのハイキングを終えたばかりの人から得られるものです。
多くの場合、町の人々や掲示板で話をすることで、次のハイキングについての良い beta を得ることができます。
「このトレイルのベータは確認した?」
「先週末にこのトレイルをハイキングした友人が良い情報を教えてくれた」
‘biner は登山用のD字型金具 carabiner(カラビナ)の短い言い方で、ロープやその他のギアを固定するのに使います。
ハイキングではリュックに小物を引っ掛けたりするのに使っているのをよく目にします。
「予備のカラビナを貸してくれませんか?」
Blaze(または trail marker)とは森の木々に塗られているマークのことです。道に迷わないように付けられている場合と、どのトレイルにいるかがわかるようにトレイルごとに色分けされている場合もあります。
木に直接ペンキが塗られていたり、色を示すサインが木に打ち付けられていたりします。
さらに、従来の blaze が設置しにくい木や植物があまりない場所には、トレイル整備者が意図的に岩を積み上げることがあり、これは cairn(s) と呼びます。
「このコースにはブレイズ(道標)がなく、ケルンが設置されています」
「ペンキのブレイズの読み方はわかる? (私は知らないから)」
Book time とはハイキングにかかる推定時間を意味します。
Book time の時間の算出方法は、1マイル(1.6km)30分、これに標高が1000フィート(約305m)上がるごとに、追加の30分が加算されます。
「このトレイルを歩き終えるまでの推定時間は1時間ほどだよ」
Bushwhacking というのは、オフトレイルの木々が茂ったところを進むことです。オーストラリアやニュージーランドでは bush-bashing とも言います。
枝が張っている低木地帯を奮闘しながら歩くので通常のトレイルを歩くのと比べて時間もかなりかかります。
「ブッシュワッキングはちょっと怖そう...とりあえず今はトレイルがあるところでハイキングしたい」
Cache は長時間のハイキングの前に装備や食料、その他の必需品を保管しておくことで、ハイキング上級者の間でよく見られます。パソコンの cache もデータを保存する場所なので、これは覚えやすい単語でしょう!
施設によっては、ハイキングの前に郵送したり、公園に着いてからキャッシュの場所に投函することができたりします。
「今度のハイキングは長くなりそうですが、念のため水と食料をキャッシュした方がいいと思う?」
Cowboy camping とはカウボーイのように野外で野宿することです。ほとんどの場合は、タープやテントを使わず、寝袋だけで地面に寝ることを言います。
「今週末はカウボーイキャンピングしに行かない?」
Ford とは、徒歩で渡れるくらいの浅瀬のことを指します。
「この浅瀬を渡らないと、反対側には行けない」
また、ford を動詞として用いると、川を泳いだり橋を使ったりして渡るのではなく、歩いて(徒歩で)渡るという意味になります。
「ここでは、歩いて川を渡るしかない」
NOBO は North Bound の頭文字を取ったもので、南から出発し、北に向かうことを意味します。一方で、南に向かうことは SOBO (South Bound) と言います。
「南に向かってハイキングしています」
Stealth camp(ing) とはキャンプ場などではない場所でキャンプをすることです。キャンプ場でキャンプをする人たちが出すゴミに寄ってくるクマや小動物を避けることもできます。
「本当にこの辺でステルスキャンプしていいのかな?」
Switchback(s) は急な傾斜地をジグザグに歩くことを言います。
ジグザグで歩くことで距離は長くなりますが、急な傾斜を登るのが楽になります。また、まっすぐ登ることで起こる地面の侵食も防ぐことができます。
「この山は、スイッチバック・ハイキングに挑戦したい人には最適だよ」
Thru-hike/thru-hiking というのは、トレイルの端から端までを継続的に歩くことを言います。通常、最低100マイル(160キロ)を1週間以上かけて歩くことが多いです。
また、thru-hike を成し遂げようとする人のことを thru-hiker と言います。
「この夏、アパラチアン・トレイルをスルーハイクする予定です」
Trailhead は登山口のことです。たいていの trailhead には駐車場や無料の地図、トレイルに関する看板などが設置されています。
「登山口で待ち合わせしよう」
最後にご紹介する用語は zero day です。これは同じキャンプ場で続けて2泊することを意味し、その間はハイキングやバックパッキングをしません。
これは thru-hiker が怪我から回復するため、休養するため、または嵐が過ぎるのを待つためなどの場合が多いです。
「今日はお休みするよ」
今日はハイキングやバックパッキングに関する英語表現やフレーズ、そしてハイキング愛好家が使う用語15選を紹介しましたがいかがでしたか?
「登山は難易度が高そうだけど、ハイキングなら」と言う人も多いかと思いますが、海外のハイキング上級者は登山並みにハードなハイキングを行っていて、ビックリされた方もいるかもしれませんね。
ハイキング好きな外国人と会話をする機会があれば、ぜひ用語集で紹介した表現を使って会話を盛り上げてみましょう!