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Shameの意味は「恥」だけじゃなかった!用法をおさえて日常会話で使いこなそう!

Shameの意味は「恥」だけじゃなかった!用法をおさえて日常会話で使いこなそう!

Shame という単語を聞くと、多くの人はまず「恥」という意味を思い浮かべるでしょう。

しかし、この単語にはそれだけではない、さまざまなニュアンスや使い方があるのをご存知ですか? 英語の日常会話において shame は、ときには残念な気持ちを表したり、共感を示すために使われることもあります。

この記事では、shame の多様な意味と、その効果的な使い方についてご紹介します。

これを理解すれば、さらに自然で豊かな英会話が楽しめること間違いなしです。早速、具体的な例を見ていきましょう!

Shame ってどういう意味?

英語の shame という単語を聞いたことがある人は多いと思いますが、その意味を完全に理解しているでしょうか? 実は、shame にはいくつかの異なる意味があり、文脈によって使い方が変わるんです。

まずは、名詞としての shame の意味を見てみましょう。Cambridge Dictionaryによれば、shame は以下のように定義されています。

if something is described as a shame, it is disappointing or not satisfactory

「何かを shame と表現する場合、それは期待はずれであったり、満足のいくものでなかったりする」

この定義からもわかるように、この場合の shame には「残念な〜」というニュアンスが含まれています。たとえば、友達が旅行に行けなくなったとき、「What a shame!」と言えば、「それは残念だね!」という意味になります。

他にも、shame には以下のような定義があります。

an uncomfortable feeling of guilt or of being ashamed because of your own or someone else's bad behaviour

「自分や他人の悪い行いのせいで、罪悪感や恥ずかしさを感じる不快感」

ここでは、shame が「恥じらい」や「罪悪感」に近い意味で使われています。また、「loss of honour and respect(名誉と尊敬の喪失)」という定義もあり、shame は社会的な評価や自尊心に関わる言葉であることがわかります。

では、名詞としての shame が使われている英語の例文を見てみましょう。

It's a shame you couldn't join us for dinner last night.
「昨夜のディナーに参加できなかったのは残念です」
She felt a deep sense of shame after realizing her mistake.
「自分の過ちに気づいた後、彼女は深い恥を感じました」
The incident brought shame to the entire family.
「その出来事は家族全体に恥をかかせた」

文脈によって、「残念」という意味で使われていたり、「恥」という意味で使われていることがわかりますね。

次に、shame は動詞としても使われることがあります。動詞としての shame の定義は以下の通りです。

to make someone feel ashamed, or to make someone or something lose honour and respect  

「誰かに恥をかかせる、または誰かや何かの名誉や敬意を失わせる」

to publicly criticize and draw attention to something someone has done, especially on the internet

「特にインターネット上で、誰かが行ったことを公に批判し、注目を集めること」

to be so much better than something else that the other thing seems of a low standard by comparison

「他のものよりもずっと優れていて、それに比べると他のものが低水準に思えること」

つまり、shame は単に「恥」という意味だけではなく、人を批判したり、他と比較して劣っていることを強調する際にも使われることがあるのです。特に最近では、SNSやインターネット上で誰かの行動を公に批判する shaming という行為も一般的になっています。

関連記事:「顔が小さい」は失礼?アメリカで広がる「Body Shaming」とは

では、動詞としての shame はどのように使われるのでしょうか? 例文を見てみましょう。

The teacher shamed the student for not doing his homework.
「先生は宿題をしてこなかった生徒に恥をかかせました」
They were publicly shamed on social media for their dishonest behavior.
「彼らは不誠実な行為をしたことで、ソーシャルメディア上で公に批判されました」
Her performance was so impressive that it shamed the other competitors.
「彼女のパフォーマンスは非常に見事で、他の競技者に劣等感を抱かせました」

ちなみに、形容詞として使いたい場合は shameful になります。

His behavior at the meeting was absolutely shameful and unprofessional.
「彼の会議での行動は、まったくもって恥ずべきものであり、プロらしくありませんでした」
It's shameful how some people treat those who are less fortunate.
「恵まれない人々に対する一部の人々の扱いは、恥ずべきことです」
The company tried to cover up the shameful actions of its management. 
「その会社は、経営陣の恥ずべき行為を隠そうとしました」

Shame と似たような表現は何がある?

「恥」や「残念」を表す shame ですが、似たような単語もたくさんあります。あわせて覚えておきましょう!

Humiliate

Humiliate は、誰かに屈辱を感じさせる、または恥をかかせるという意味です。

The coach humiliated the player in front of the whole team for missing the shot.
「コーチはシュートを外したことで、チーム全員の前でその選手に恥をかかせました」

Embarrass

Embarrass は、誰かを恥ずかしい思いにさせる、困惑させるという意味です。

He was embarrassed when he realized his mistake in front of the class.  
「彼はクラスの前で自分の間違いに気づき、恥ずかしい思いをしました」

Regret

自分の行動や選択について後悔するという意味です。

She regretted not studying harder for the exam.  
「彼女は試験のためにもっと勉強しなかったことを後悔しました」

Disgrace

Disgrace は、名誉を失う、または恥ずべき行為として批判されるという意味です。

His behavior at the party was a complete disgrace to his family. 
「彼のパーティでの行動は、家族にとって完全に恥となりました」

Guilt

何か悪いことをした後の罪悪感や後ろめたさを表します。

He felt a strong sense of guilt after lying to his friend. 
「友人に嘘をついた後、彼は強い罪悪感を感じました」

Pity

動詞の pity は、誰かに同情したり、哀れみを感じることを言います。

I felt pity for the homeless man sitting alone in the cold.  
「寒さの中、一人で座っていたホームレスの男性に哀れみを感じました」

しかし「残念」に意味が近いのは名詞形です。

It's a pity John was not able to go camping with us; he would have enjoyed it.
「ジョンが一緒にキャンプに行けなかったのは残念だ、きっと楽しんでいただろう」

Shame を含む英語フレーズ

ここまでは、shame の基本的な使い方や似たような単語を見てきました。次は、shame を含む一般的な英語フレーズを見てみましょう。

What a shame!

上記でも出てきたフレーズですね。何かがうまくいかなかったり、残念なことが起きたときに使われます。

It rained during the entire picnic. What a shame! 
「ピクニック中ずっと雨だったよ。残念だわ!」

Shame on you!

誰かが不適切な行動をしたときに、その人を非難するために使うフレーズです。「恥を知れ」という意味です。

You lied to your best friend? Shame on you! 
「親友に嘘をついたの? 恥を知りなさい!」

In shame

恥を感じながら、または恥ずかしい思いをしながら何かをすることを表すフレーズです。

He left the room in shame after being scolded by the teacher.
「先生に叱られた後、彼は恥ずかしそうに部屋を出て行きました」

Put someone to shame

誰かを圧倒的に上回ることで、その人に恥をかかせるという意味のフレーズです。

Her performance put all the other contestants to shame.  
「彼女のパフォーマンスは他のすべての参加者に恥をかかせるほど素晴らしかった」

Die of shame

これは、非常に恥ずかしい思いをして、まるで恥ずかしさで死んでしまいそうだという意味を持ちます。

When he realized his mistake, he wanted to die of shame.
「自分のミスに気づいたとき、彼は恥ずかしさで死にたくなるほどだった」

Shame と関連する表現やイディオム

最後に、shame と関連する表現やイディオムを5つ紹介します。どれも知っておいて損はありませんよ!

To lose face

面目を失う、恥をかくという意味です。

He was worried that admitting his mistake would make him lose face. 
「彼は自分のミスを認めることで面目を失うのではないかと心配していました」

To save face

To lose face とは逆で、これは恥をかかないように体裁を保つ、面目を保つという意味の表現です。

He apologized publicly to save face after the scandal. 
「彼はスキャンダルの後、面目を保つために公に謝罪しました」

Face the music

自分の行動の結果や、それに伴う非難や罰に直面するという意味のイディオムです。

After being caught cheating on the test, he had to face the music. 
「テストでのカンニングが発覚した後、彼はその結果に直面しなければなりませんでした」

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Eat humble pie

Humble は「謙虚な」という意味の単語です。「謙虚なパイを食べる」というのは、自分の間違いや失敗を認め、屈辱を受け入れるという意味です!

After his mistake was pointed out, he had to eat humble pie and apologize.  
「彼のミスが指摘された後、彼は屈辱を受け入れて謝罪しなければなりませんでした」

Throw mud at someone

「誰かに泥を投げつける」というのは、誰かを悪く言ったり、評判を傷つけることを意味するイディオムです。

During the campaign, both candidates threw mud at each other. 
「選挙期間中、両候補者は互いに悪口を言い合いました」

Shame を正しく使いこなそう!

Shame という言葉には「恥」の意味だけでなく、さまざまなニュアンスがあることがわかりましたね。適切な文脈で使いこなすことで、より自然な英語の表現が可能になるはずです。

他にも関連するイディオムやフレーズを紹介しました。すぐに使えそうなものも多かったのではないでしょうか?

今回の記事を参考に、shame のニュアンスをしっかりと把握して、実際の会話で自信を持って使ってみてください!