文頭で「また(それに加えて)」というときの英語表現7選
さまざまな場面で頻繁に使われる、「また」「それに加えて」といった英語の付加表現。
それらの言葉を注意深く掘り下げると、「も、また」のような単なる横並びの付加と、「さらに、そのうえ」のように新たな要素の付加という2つのパターンがあることに気付くでしょう。
前者の意味を持つ too や also などの英語は通常、文末・文中で使われますが、後者の表現を作る英語は文頭に置いて使います。
そこで今回は、文頭に置いて「また」「それに加えて」の意味を作る英語表現を特集します!
「また」を表す英語表現
付加表現として使用頻度の高い英語 too、also、あるいはその言い換え表現である as well は、「~もまた、同様に」という意味で横並びの追加を表す表現と言えます。
これらの英語表現は、基本的にどれも文中ないし文末で使われます。
しかしここで覚えておきたいのは、also は文頭でも使えるということです。
副詞、そして接続副詞として機能する also の使い方に関しては、詳しく解説している記事をぜひご覧ください。
この記事でご紹介するのは、文頭に置いて使われる「また」や「それに加えて」などの表現です。これらは、単なる追加というよりも、新たな要素を追加して論点を補強する作りになります。
ライティングの幅を広げたいと考えている人は同じ表現に頼り過ぎないよう、複数の言い換え表現を知っておくことが大事です。異なる表現を積極的に使ってみてください。
なお、今回あげるような、副詞として文頭に置く言葉の直後にはコンマ(,)を付けることをお忘れなく。
besides
Besides は、「また、しかも、そのうえ」といった意味でお馴染みの英語ですが、状況によって複数の和訳になる言葉です。
副詞のほかにも、前置詞として機能することもあるので、文脈をきちんと理解して、意味を判断する必要があります。
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in addition
「さらに、それに加えて」という意味からニュアンスを発展させ、「しかも、そのうえ」といった訳し方をする方が、より自然な日本語に聞こえる場合もあります。
「〇〇に加えて」とする場合は to を組み合わせます。
additionally
In addition の代わりに additionally の単語一つで表すこともできます。
on top of that
「そのうえ」を文字通りに英語にした表現になっていますね。「おまけに」のようなカジュアルな表現です。
what’s more/what is more
こちらも「それに加えて」を文字通り英語にしたような言い回しで、付加する内容をひときわ強調させる表現を作ります。
furthermore
これも同じく、一歩踏み込んだ内容を強調しながら追加するときに使います。
日本語の「そのうえ、なおかつ」のように、話し言葉というより書き言葉としてフォーマルな表現で使われることが多い英語です。
moreover
こちらも改まった言い方で、furthermore の言い換え表現です。
おわりに
今回は、文頭に置いて付加表現を作る英語をまとめました。
「また」「それに加えて」など付加を表す表現は日常、頻繁に使われます。日本語では「さらには、なおかつ、しかも」など、いくつもの言い方がありますが、英語でもたくさんの言い換え表現があることがわかりますね。
働きはどれも同じながら、カジュアルさ・フォーマルさの度合いが異なる点が大きな違いです。日本語でも、「(なお)かつ」や「さらに」を使うと硬い印象になるといった例がありますね。
使うことが多い表現だからこそ、同じ言葉を何度も繰り返して単調な言い方にならないよう、複数の言い換え表現を知っておくことが文章レベルをあげるポイントです。
今回ご紹介した7つの付加表現をさまざまな場面でぜひ使ってみてくださいね。