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焼肉の「ホルモン」は英語でなんて言う? ほかの肉の部位も紹介

焼肉の「ホルモン」は英語でなんて言う? ほかの肉の部位も紹介

皆さんの好きな焼肉の部位はどこですか?

好きな焼肉の部位のランキングを見ると、カルビ、牛タン、ハラミ、ロースが常に上位を占めています。

このうち牛タンとハラミは「ホルモン」にあたり、ここからも日本人がホルモンを好んでよく食べていることがわかりますね。

今日は焼肉のホルモンは英語でどのように言うのか、またほかの肉の部位も英語だとどのように表現するのかを紹介したいと思います。

ホルモンの英語名を知れるだけでなく、ホルモンの知識も増すこと間違いなし!
 

焼肉の「ホルモン」は英語でなんて言う?

焼肉の「ホルモン」は英語でなんて言う?

まず「ホルモン」という言葉ですが、これを英語だと思っている人は多いのでは?

確かに hormone という英単語はありますが、これは通常女性ホルモンや成長ホルモンのように私たちの体内で作られるホルモンを指し、私たちが焼肉屋で食べるホルモンのことは表しません。

では焼肉屋で食べる「ホルモン」という言葉はどこから来たのでしょうか?

そもそも日本人が内臓肉を食べるようになったのは、1920〜30年頃と言われています。

牛や豚を解体する際、これらの内臓は捨てられていたことから、「捨てるもの」を大阪弁で「放るもん」=「ホルモン」とされたという説があります。また、これらの内臓を食べることはホルモン分泌を促し活力がつくから、という説もあります。

日本語のホルモンの由来がどちらにせよ、外国人に「ホルモン」と言っても通じません。

焼肉のホルモンは英語で innards「内臓・ワタ・ホルモン」や variety meat「食肉の臓物・食用の内臓」と言い、organ meat「内臓肉」や offal「臓物・くず肉」という言い方もよく聞きます。
 

ホルモン部位の英語

ホルモンは内臓肉全体のことを指します。

大腸や小腸だけをホルモンだと思っていた方もいるかもしれませんが、正確には内臓全般のことを言うので、肝臓や心臓もホルモンに含まれます。

そうなるといろいろな種類や部位がありますね。それぞれ英語でなんと言うのでしょう?

早速見ていきましょう。
 

  • タン|tongue
  • 外国人にも人気のタンは英語でも tongue と言います。意味は「舌」。

  • ハラミ|outside skirt
  • ハラミは横隔膜の筋肉で、形状がスカートのようなのでこの名前がついたとも言われています。

  • サガリ|hanging tender
  • サガリも横隔膜の筋肉ですが、腰椎に接する希少部位になります。横隔膜から垂れ下がっている柔らかい部位なので、このような名前がついたそう。

  • レバー|liver
  • レバーは英語でも liver と言い、意味は「肝臓」です。liver の発音は「レバー」より「リバー」に近い。

  • ミノ|rumen
  • ミノは第1胃です。牛や羊は反芻動物(ruminant)で4つの胃袋を持っています。これらの動物の「第1胃」を rumen と言います。

  • ハチノス|tripe
  • ハチノスは第2胃です。蜂の巣のような見た目からこの名前が付きました。tripe は「第2胃」という意味で、英語で honeycomb tripe のようにも言います。honeycomb は「蜂の巣」という意味。

  • センマイ|omasum
  • センマイは第2胃です。omasum は「第2胃」という意味。

  • ギアラ|abomasum
  • ギアラは第4胃です。abomasum は「第4胃」という意味。

  • ハツモト|aorta
  • ハツモトは大動脈や血管です。oorta は「動脈」という意味。

  • ハツ|heart
  • ハツは心臓で、ココロとも呼ばれることがあります。heart は「心臓」という意味。

  • シビレ|sweetbread
  • シビレは通常子牛や子羊の胸腺または膵臓を指します。sweetbread を訳すと「甘いパン」になりますが、この部位は実際に甘いわけではなく、古典英語で「濃厚な肉」という意味だそう。

  • ウルテ|tracheal rings
  • ウルテは気管の軟骨です。tracheal rings で「気管の軟骨」という意味。

  • マメ|kidney
  • マメは腎臓で、腎臓がマメの形をしているのでこのように呼ばれています。kidney で「腎臓」という意味。

  • シマチョウ|large intestine
  • シマチョウは大腸でテッチャンとも呼ばれます。karge intestine は「大腸」という意味。

  • マルチョウ|small intestine
  • マルチョウは小腸でコテッチャンとも呼ばれます。small intestine は「小腸」という意味。

  • テッポウ|rectum
  • テッポウは直腸のことで鉄砲の形に似ていることからこのように呼ばれます。rectum は英語で「直腸」という意味。

 

ホルモン以外の肉の部位の英語表現

ホルモン以外の肉の部位の英語表現

前項でホルモンの部位の英語名を紹介しましたが、ほかの肉の部位の英語名もここで一緒に覚えちゃいましょう。

ここで紹介する部位の中には、カタカナ英語として使われているものもありますから、意外と聞いたことがあるものも多いかもしれません。

牛と牛を区別するなら、牛は beef、豚は pork をつけて言うと良いでしょう。(たとえば牛ヒレなら beef tenderloin、豚ヒレなら pork tenderloin)

ロースloin
ロース芯ribeye
肩ロースchuck eye roll
サーロインsirloin
ロース芯ribeye
リブロースrib roast
ヒレtenderloin
ランプtop sirloin butt
骨付きカルビshort rib
(上)カルビboneless short rib
鶏モモchicken thigh
鶏ササミchicken tenders
鶏軟骨chicken cartilage
せせりchicken neck
砂肝gizzard
 

「ホルモン」について英語で話そう

今日は焼肉のホルモンの英語とそのほかの肉の部位の英語をご紹介しましたが、いかがでしたか?

日本人が言うホルモンの由来が「放るもん」=「ホルモン」ならとても面白いですよね。次回焼肉屋さんに行くときは、ぜひ話のネタにしてみてください!

ホルモンをあまり食べない方なら、日本語名自体にあまり馴染みがないかもしれませんが、日本語名と一緒に英語名も覚えてぜひ外国人のお友達に紹介してみてください!