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「郷に入っては郷に従え」は英語で? 英語にもある日本語のことわざ44選

「郷に入っては郷に従え」は英語で? 英語にもある日本語のことわざ44選

目次

会話に交えると知的な印象を残せることわざ、英語でも覚えてみませんか?

日本語と発想や表現が同じことわざがたくさんあるというのは面白い発見になりますし、逆に、英語ならではの「なるほどな表現」もたくさんあります。

日本語でも英語でも、ことわざというものはテンポの良い表現が特徴なので、覚えるのも難しくありません。

本記事では、馴染みのあることわざ44個を挙げています。どんなものがあるのか、早速見てみましょう!
 

日本語と同じ言い回しのことわざ

「ことわざ」は英語で “proverb” “adage” “saying” などと言います。 “aphorism(格言)” という言い方もあります。

まずは、言語・文化の壁を越えて「正に日本語と同じ表現!」ということわざからご紹介していきましょう。
 

1. Laughter is the best medicine

「笑いは百薬の長」
 

2. Strike while the iron is hot

「鉄は熱いうちに打て」
 

3. The grass is always greener on the other side

「隣の芝は青い」
 

4. No news is good news

「便りのないのは良い便り」
 

5. The pen is mightier than the sword

「ペンは剣より強し」
 

6. Silence is golden

「沈黙は金」
 

7. Time is money

「時は金なり」
 

8. Walls have ears

「壁に耳あり」
 

9. Easier said than done

「言うは易く行うは難し」
 

10. Necessity is the mother of invention

「必要は発明の母」
 

11. Good things come to those who wait

「果報は寝て待て」
 

12. All’s well that ends well

「終わりよければすべて良し」
 

13. Can’t see the wood for the trees

「木を見て森を見ず」
 

14. If you run after two hares, you will catch neither

「二兎を追う者は一兎をも得ず」

「ウサギ」といえば “rabbit” が思い付くところですが、 “hare” もまたウサギ(野ウサギ)のことです。
 

15. Better safe than sorry

「備えあれば憂いなし」

「後で悔やむことになるより、安全策を取っておく方が良い」です。
 

16. Where there’s smoke, there’s fire

「火のないところに煙は立たぬ」

英語では「煙があるところには、火があるものだ」という肯定表現になっています。
 

17. Rome wasn’t built in a day

「ローマは一日にして成らず」

この有名なことわざは “A journey of a thousand miles begins with a single step(千里の道も一歩から)” で言い換えることもできます。こちらは古代中国の思想家「老子(Lao Tzu)」の言葉です。
 

英語では別の表現になっていることわざ

ここからは、日本語の表現に通じるところがあるため理解しやすいことわざを挙げます。

18. When in Rome, do as the Romans do

「郷に入っては郷に従え」

英語だと「ローマに入りてはローマ人のように振る舞え」と表現します。
 

19. Don’t count your chickens before they hatch

「取らぬ狸の皮算用」

「タヌキの皮」は、英語版では「ヒヨコ」で言い換えられています。「ヒナが孵(かえ)るまで、数を当てにしないように」です。
 

20. Practice makes perfect

「習うより慣れろ」

「練習(practice)こそが“perfect”を可能にします。」
 

21. There’s no place like home

「我が家が一番」

「自宅に勝る場所はない」…誰にとっても、最もくつろげる場所は自宅なのです。
 

22. Two heads are better than one

「三人寄れば文殊の知恵」

日本語では「3」、英語では「2」になっています。3人でないとしても、1人よりは2人の知恵を合わせた方が良いですよね。
 

23. You can’t judge a book by its cover

「人は見た目に寄らず」

英語では本のカバーに例えた表現になっています。表紙だけで本の中身まで評価することはできません。
 

24. A picture is worth a thousand words

「百聞は一見にしかず」

千の言葉を尽くして説明するより、一枚の絵を見てもらった方が話が早いですよね。
 

25. The early bird gets the worm

「早起きは三文の徳」

英語バージョンでは「三文」が「ムシ」に取って代わられています!早起きすれば、他の鳥に取られてしまう前にエサを見つけられますね!
 

26. It’s no use crying over spilled milk

「覆水盆に返らず」

こぼしてしまったミルクを嘆いても仕方ありません。 “It’s no use ~ing(~しても仕方が無い)” のフレーズは、覚えておくと便利です。
 

27. Tomorrow is another day

「明日は明日の風が吹く」

「明日はまた新たな一日」…仕方のないことで落ち込んでいる友人を励ますのに使えそうです。
 

28. Let sleeping dog lie

「さわらぬ神にたたりなし」

せっかく寝ている犬は、そのまま寝かせておきましょう。
 

29. Out of sight, out of mind

「去るものは日々に疎し」

目にする機会がなければ、心に思い浮かぶ機会もなくなります。
 

30. Birds of a feather flock together

「類は友を呼ぶ」

“birds of a feather” は「同類の人たち」を意味します。 “flock” は群れをなすことです。
 

31. There is no accounting for tastes

「蓼食う虫も好きずき」

“accounting” には「説明」という意味もあります。好きなものに理由なんてありません。
 

32. Ignorance is bliss

「知らぬが仏」

無知(ignorance)でいられるのは幸い(bliss)です。知ってしまったら苦悩するようなことが世の中にはたくさんあります。
 

33. Ill weeds grow apace

「憎まれっ子世にはばかる」

大事な植物は手塩にかけても枯れてしまうことがあるのに、要らぬ雑草は放っておいてもどんどん繁殖しますね。 “apace” は、硬い表現で “quickly” と同じ意味です。
 

34. One man’s trash is another man’s treasure

「捨てる神あれば拾う神あり」

ある人にとってはゴミ(trash)でも、他の人にとっては価値ある宝(treasure)だったりしますよね。
 

35. Nothing ventured, nothing gained

「虎穴に入らずんば虎児を得ず」

欲しいものを手に入れる(gain)には、リスクを取る(venture)必要があるのです。
 

36. No pain, no gain

「苦は楽の種」

「痛みなくして得られるものなし」と訳せます。
 

英語ならではの表現が味わえることわざ

こちらは、日本語とは全く違う発想の表現が用いられたことわざです。どれも「言い得て妙」な面白さがあります。

37. Beggars can’t be choosers

「背に腹は変えられない」

物乞い(beggar)は、選り好みできる立場(chooser)にはありませんね。
 

38. Too many cooks spoil the broth

「船頭多くして船山に登る」

“broth” は「だし汁」のことです。料理人の数が多いと現場は混乱し、せっかくの味も台無しになってしまいます。
 

39. The apple never falls far from the tree

「カエルの子はカエル」

英語では、「リンゴの実は樹から遠くへは落ちない」という表現になっています。
 

40. There’s no time like the present

「思い立ったが吉日」

上でご紹介した “There’s no place like home” と同じ作りになっていますね。「今が絶好のとき」ということです。
 

41. If you can’t beat them, join them

「長いものには巻かれろ」

「勝てそうもない相手なら、いっそのこと仲間になってしまった方が得策」です。
 

42. A leopard cannot change its spots

「三つ子の魂百まで」

英語バージョンでは、生まれついたまま生涯変わらないヒョウ(leopard)の体の斑点(spot)に例えています。
 

43. No rose without a thorn

「楽あれば苦あり」

トゲ(=thorn)のないバラ(=幸福の象徴)はありません。
 

44. Easy come, easy go

「悪銭身につかず」

簡単に手に入るものは、簡単に手から離れて行くものです。
 

まとめ

以上、英語にもある日本のことわざを44個ご紹介しました。

ことわざ・格言というのは時代を超えて言い伝えられているだけに、言語・表現が違っていても腑に落ちるものばかりではありませんでしたか?

“Easy come, easy go” や “No pain, no gain”など、シンプルでリズムの良いものは、言葉を入れ替えて遊んでみるのも面白いですよ。“There’s no~ like・・・” や “Better~ than・・・” などのパターンも覚えておくと、応用できて便利です!

有名なことわざを引用して自分の表現に使うことができると、一目置かれるかもしれません?!