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「like to do」と「like ~ing」は同じ?ネイティブの感覚はこう!

「like to do」と「like ~ing」は同じ?ネイティブの感覚はこう!

「私はパーティーで盛り上がるのが好きだ」と言うとき、皆さんはどちらの言い方をしますか?

A. I like partying.

B. I like to party.

実は、どっちも正解です! でも中には、「あれ、『to do』と『~ing』は違うって高校で習ったような…」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、「like to do」と「like ~ing」はホントのところ、違うのか同じなのかを解説していきます。

Like to do

まずは like + to 不定詞にするとどういう意味になるかを見ていきましょう。

習慣

習慣について、または定期的に行うことについて話すときには like to do の形を使います。

My dad likes to go to the harbour and watch the boats every morning.
「父は毎朝港に行ってボートを見るのが好きだ」
I like to drink a glass of wine when I come home from work.
「仕事から帰宅するとワインを一杯飲むのが好きだ」

お父さんが港に行くのも、仕事から帰宅後にワインを飲むのも習慣・定期的に行うことなので、この場合は like to do を使います。

結果

何かをするのが好き、と「好き」に着目するのではなく、何かをすることによる結果が好き、と「結果」に着目している場合は、like to do を使います。

I like to eat less salty food.
「減塩の食べ物を食べるのが好きです」

食事を減塩にすれば健康につながるという結果に着目し、その結果が好きだと言っています。

もし I like eating less salty food. と言うと、ただ減塩食を食べることが好きだと言っているニュアンスになります。

I like to clean my kitchen as soon as I finish cooking.
「料理を終えたらすぐキッチンを片付けるのが好きです」

キッチンをすぐに片付ければ後で片付けなくて良いという結果に着目し、その結果が好きだと言っています。

もし I like cleaning my kitchen as soon as I finish cooking. と言うと、ただキッチンを片付けることが好きだと言っているニュアンスになります。

頻度

これは習慣と結果の用法を合わせた用法と考えると良いでしょう。習慣になっている行動の好みよりも、習慣を維持することで得られる楽しみや喜びを表します。この場合 like to do + 頻度 の形をとります。

I like to drink a cup of black coffee with my breakfast every morning.
「毎朝朝食と一緒に一杯のブラックコーヒーを飲むのが好きです」

「毎朝」という頻度でコーヒーをブラックで飲む習慣を維持することは健康に良いという結果に着目し、その結果が好きだと言っています。

I like to jog 5 kilometers before work twice a week.
「週2回、仕事の前に5キロジョギングをするのが好きです」

「週2回」という頻度でジョギングをする習慣を維持することは健康に良いという結果に着目し、その結果が好きだと言っています。

Like 〜ing

では次に like + 動名詞をとるとどういう意味になるかを見ていきましょう。

一般的な好み

ただ単に好みを言うとき、何かをするのが楽しみと言う時は、like + 〜ing を使って言うことが多いです。

I like watching comedies.
「コメディー映画を観るのが好きです」

ここでは、コメディー映画という自分の好みを言っているだけなので like + ~ing を使って言います。

もし I like to watch comedies. と言うと、習慣的にコメディー映画を観ることが好きだというニュアンスになります。

I wish I had brought some bread. I like feeding pigeons.
「パンを持ってきたら良かった。鳩に餌をあげるのが好きなの」

ここでも鳩に餌をあげるという自分の好み・楽しみを言っているだけなので、 like + ~ing を使って言います。

もし I like to feed pigeons. と言うと、定期的に鳩に餌をあげるのが好きだと言っていることになります。

I like feeding pigeons. の文をもう一度見てください。

鳩に餌をあげている人は、鳩に餌をあげるのが好きなのだから、たまに餌をあげている可能性があるかもしれないですよね。「それなら定期的にあげていることにならないの?」と疑問に思った方もいるかもしれません。

この記事の最初に like + to do と like + ~ing の違いが微妙だと言ったのは、その人の受け取り方で言い方が変わってくることもあるからです。

Like + to do と like + ~ing の意味の違いは上で述べた通りですが、話し手の感じ方によって言い方が異なることや、人によってはこの2つを置き換えて使っている人もいるということを頭の片隅に置いておくと良いでしょう。

では最後に would like, feel like, enjoy を使う場合を見ていきたいと思います。

Would like

Would like を使って「〜したいと思う」と言うときは would like to do という形をとります。

I would like to go to Paris next year.
「来年パリに行きたいな」

✖️ I would like going to Paris next year. という言い方は間違いです。

 I would like to ask you some questions.
「あなたにいくつか質問をしたいです」

✖️ I would like asking you some questions. という言い方は間違いです。

Feel like

Feel like を使って「〜したい気分である」と言うときは feel like doing の形をとります。

 I feel like going out for dinner tonight.
「今夜は外食したい気分だな」

✖️ I feel like to go out for dinner tonight. という言い方は間違いです。

He didn’t feel like walking to work this morning.
「今朝彼は歩いて仕事に行く気がしなかった」

✖️ He didn’t feel like to walk to work this morning. という言い方は間違いです。

Enjoy

Like の同意語の enjoy を使って「〜するのが好きだ」と言うときは、 enjoy doing の形を取ります。

She enjoys having friends over for tea.
「彼女は友達をお茶に呼ぶのが好きです」

✖️ She enjoys to have friends over for tea. という言い方は間違いです。

I enjoy playing tennis in the summer.
「私は夏にテニスをするのが好きです」

✖️ I enjoy to play tennis in summer. という言い方は間違いです。

まとめ

今日は like to do と like ~ing の違いを紹介しましたが、いかがでしたか?

習慣、結果、頻度を表すときは like + to do、ただ単に好みを言うなら like + ~ing と覚えておくと良いでしょう。

また would like, feel like, enjoy を使う場合はどちらを使うか決まりがあるので、これも一緒にしっかり覚えておくようにしましょう。

Like + to do と like + ~ing の違いは微妙で、使う人の受け取り方またはその人の癖などで、ここで解説したのとは逆の言い方をしているネイティブスピーカーに出会うかもしれません。

多くのネイティブスピーカーは、like to do と like ~ing をあまり深く考えず使っているのが現実です。

ここで紹介したように使っていただけたら問題はありませんので、反対の言い方をしている人に出会ってもあまり気にされる必要はありませんよ!