知夏七未
(更新)
今日で英語文法講座も4回目。
あ~なるほど!などと思いながら読んで頂けているでしょうか?
ルールがわかるようになると頭の中も話す言葉もすっきり!
「文法なんて嫌だ~!」という方も、
「文法気になる!」という方も、
肩ひじ張らずに学んでいきましょう!
ななみ:さあ、前回は完了形と少し高度なことをしましたが、
ちょっと今日は基本に戻って疑問文をみていきましょうか!
りっか:お、今日は楽勝そうです♪
ななみ:ふふふ、実はそんな楽勝の中に、
ものすごい落とし穴があるので、
よーく注意して最後まで学んでくださいね!
りっか:
えっ!?落とし穴?
落とされないわよ~!
ななみ:今日は" Yes/No " で答える疑問文を見ていきましょう。
まず、こういった疑問文の成り立ちは大丈夫ですね?
普通は「人・もの・こと」と言った主語の後に動詞が続きますが、
疑問文の時にはこれが逆転します。
とはいえ、ただの動詞からいきなり始まるわけではないんですね~。
ななみ:Be動詞はそのままひっくりかえりますが、
普通の動詞の時は "Do" や "Does" "Did" が先頭に来て、
主語の後に動詞の原型が続く形になります。
また、主語と動詞の間に入る "Can" "Will" "May" などを助動詞と言いますが、
上のBe動詞や"Do" なども助動詞の一つとして見なされ、
疑問文では、主語と助動詞の順序が反転するという説明がされるんですね。
りっか:あ、あの~、そんな文法用語ばっかで説明されると思考停止するんですけど、
言われなくてもなんかわかります。
というか言われない方がわかります(笑)
ななみ:あ、ですよね(苦笑)
余計混乱させちゃってごめんなさいね。
じゃあ、ちょっと実践してみましょうか。
ななみ:じゃあさっそくテストです。
この二つの文章が答えになるような質問の文を作ってもらえますか?
の言い方は前回の完了形でやりましたね!
りっか:うんうん、えっと線のイメージですよね。
「私はそのカフェに行ったことがあります」って意味でしょ?
ななみ:覚えてましたね!
じゃあそれを誰かに聞くと思って疑問文にすると?
りっか:
ななみ:ピンポーン♪素晴らしい!
じゃあ、
のほうは?
りっか:あのー、これってどういうシチュエーションですか?
ななみ:
なんて、憧れのセリフじゃない?
オーナーとして、おしゃれ雑誌に載っちゃったりとか。。
りっか:ん~先生、私どうせなら、
カフェよりドバイあたりの超高層ホテルを
って言いたいなあ。。
ななみ:いいからいいから。"I have the café." の疑問文!
" I have been to the café. " が
" Have you been to the café ? " で?
りっか:はいはい、
ななみ:ん?
りっか:ん?あれ?
ななみ:ふっふっふ、引っかかった!
"Have you the café?" はヘンテコな英語ですよね?
"I have the café." の "Have" は「動詞の "Have" 」なので、
にしなくてはいけませんでした。
「動詞の "have" 」しか知らなかった時は、
は当たり前のように "Do you have~?" としていたのに、
完了形の "I have been~" などの形を知ると、
混同してしまう方が意外と多いんです。
完了形で使う "Have" は、動詞ではなくて助動詞。
だから、こっちは "Have you~" と聞くんですね。
文章が長くなったりすると、
わかっているはずなのに間違える、
なんてことが起こるので注意してくださいね。
りっか:は~い。。なんだか悔しいなあ。
ななみ:もう一度言います!
疑問文の頭に来るのは助動詞!
「Have+~」の完了形を前回マスターした今だからこそ、
「動詞の "Have" 」と「助動詞の "Have" 」を使い分けてうっかりミスをなくしましょう!
ななみ:次の質問です。
なんだかずっと忙しかったようですが、夏休みは取れなかったんですか?
りっか:うん、そうなの~!夏休みらしい休みはなかったなあ。
冬休みも期待できないかな。。
ななみ:お疲れ様でございます。。なんだか顔も疲れ気味のような。
じゃあ、同じことを英語で聞きます。
りっか:
"No~~~~~!!!"
ななみ:え?
りっか:ん?
ななみ:(まさか…まさかの英語的な考え方が標準装備されているの?)
日本語だったら、
「休みとれなかったんですか?」に、
「はい」と答えていましたけど、
英語だと
"Couldn’t you take summer vacation?"
に "No" で大丈夫ですか?
りっか:あ、そうか同じこと聞かれているんだから "Yes" か?
いや、でも心の叫びで "No" って言いたくなったんです。。あれれ?
ななみ:素晴らしい!りっかさん、それ英語脳的な発想ですよ!
りっか:へ?なんかよくわかんないけど、ほめられた!
ななみ:なんか、よくわかんないけど出来た、は怖いので確認しましょう。
日本語で、
「休みはとれますか?」
と聞かれたら、
「はい」=取れます
「いいえ」=取れません
ですよね。
同じように、英語で
"Can you take vacation?"
と聞かれたら、
"Yes"= " I can take vacation."
"No" = " I can not take vacation."
となります。
日本語と英語、同じですね。
りっか:もちろん。
ななみ:次は、「~ないの?」と聞かれた場合。
「休みは取れませんか?」 の日本語に対しては
「はい」=取れません
「いいえ」=取れます
を意味しますね。
りっか:え~っとちょっと待ってくださいね。
頭を整理…って、そりゃそうですよ。
改めて聞かれたから考えちゃったけど、当然そうでしょ。
ななみ:では最後。
英語で "Can’t you take vacation?"
つまり、「休みは取れませんか?」と聞いたとき、
"Yes" = "I can take vacation."
"No" = "I can not take vacation."
となります。
りっか:え?あれ?・・・・・
先生、時間をください。。。あ~頭が混乱!
ななみ:りっかさん、
さっきなんで
で「休みがなかった」
と答えられたと思いますか?
りっか:いやだから、心の叫びが " No " だったんですよ。
考えだしたら逆に " Yes " にしちゃいそうです。
ななみ:心の叫び!いいですね~。
それってすごく真髄をついています。
英語の質問に "Yes/No" で答える時、大事なのは自分の心の叫びなんですよ。
りっか:ん~、頭がこんがらがって今は "Oh My God!" って叫びそうです。
ななみ:日本語って、同じ状況を伝えるにしても、
相手がどう聞くかで、自分の答え方が変わりますよね?
「何かができない」とき、
「できる?」と聞かれたら「いいえ(できません)」になるし、
「できない?」と聞かれたら「はい(できません)」になる。
でも、英語では相手がどう聞くかは関係ないんです。
何かができない= "I can NOT" の、
"NOT" があるかないかが重要。
"NOT" が入っていれば、
"can you~?" で聞かれても、
"Can’t you~?" で聞かれても、
"No" と答えることで
"I can NOT !!!" と、答えていることになるんです。
これが英語的な考え方、そして、答え方です。
りっか:はぁ~!なるほど!
もう根本が違うんですね!
ななみ:相手の聞き方をベースとする日本語、
自分の心の叫びをベースとする英語、
全く逆の答え方なので、
慣れるまでは大変だと思います。
りっか:これはもはや、考えだしたらダメですね。
ななみ:やってはダメなのは、「日本語とは逆の答え方だから~」と考えること。
混乱するし、英語脳になれません。
そんな時は、自分が言いたいことを、"Yes/No" ではなく、
フルセンテンスで作ってみましょう。
それが "I can take vacation." のように
"NOT" の入らない文であれば、
なんと聞かれても " Yes " ですし、
"I can’t take vacation. " と " NOT " が入る文ならば、
答えは " No " なんです。
りっか:わかりました!
うっかり間違えそうなので、フルセンテンス作ってみるようにします!
ななみ:最後は、確認の疑問文です。
「~でしょ?」という確認は、日本語でもよくすると思いますが、
英語では何と言うか知っていますか?
りっか: "Don’t you? " とか、聞いたことあります。
ななみ:いいですね! "Don’t you?" みたいなものを付加疑問文と言って、
これを付けることで、念押しをする疑問文を作ります。
ちなみに、なんにでも "Don’t you?" をつければ、
「~でしょ?」という文になるわけじゃないんですが、
"Don’t you?" が使えるのは、どんなときか知っていますか?
りっか:知りません!きりっ!
ななみ:諦めが早い!
"Don’t you?" は、"You study English." のように一般動詞を使い、
さらに " NOT " が入らない場合にのみ、
と付きます。
もし本文が "You are hungry" であれば、
続くのは "aren’t you?"
"She can swim" であれば
"can’t she?" となるんです。
りっか:主語や助動詞は、本文によりけりってことですね。
ななみ:その通り!ただし、それだけじゃないんです。
今出した例文、よく見てください。
"don’t you?" , "aren’t you?" , "can’t she?" となったのは、
本文に "not" が入っていないからなんですね。
もしも、"You don’t study English" という文を
「そうでしょ?」と確認したければ、
"don’t you?" ではなく、
としなくてはいけないんです。
「お腹すいていないでしょ」は、
ですね。
りっか:えーーーー!
ちょっと、ややこしすぎるんですけど。
なんで統一してくれなかったのかな~。
面倒くさいです、先生!
ななみ:そんなこといわれても私のせいじゃないですよ~。
でも、面倒なのは事実。
だから実際、この形よりも簡単な
という言葉が良く使われます。
この二つはどっちも「正しい?」と言う意味。
これは、本文の主語が何だろうと、"not" が入っていようと無かろうと、
ただ単に、その後にくっつければいいので、とっても楽ですよ。
りっか:なあんだ、そんな便利な言葉があるならもっと早く教えてくださいよ!
ななみ:カジュアルな会話だと
と最後につけて確認する人も多いですね。
いずれも語尾を上げて読むことで、「でしょ?」という確認の疑問文だということを示します。
さて、
と言われたらどういう意味ですか?
りっか:昨日飲んでないでしょ?
ななみ: "Right!" 正解です。
そして、この時の "Drink" は「お酒を飲む」という意味。
これは、第一回のおさらいですね。
りっか:これなら簡単!
さっきの "Don’t you?" とかは難しかったから忘れよ~っと。
ななみ:忘れちゃダメ!
でも、まずは "right?" や "correct?" をマスターした方がスムーズでしょうね。
ちょっとトライしてみましょう。
りっか:
ななみ:OKです、じゃあこっちは
りっか:"Yes!"
それは先生のじゃなくて、私の!
ななみ:お?だったら "Yes" ですか "No" ですか?
"Yes" と言われたら私飲んじゃいますけど。。。
りっか:
"No~~~~~!!!"
自分のあるじゃないですか!
あれ、ってことは答えも"No" なの?
ななみ:りっかさん、
心が叫ぶ状況になると、ポテンシャル発揮で正解するんですね(笑)
「~でしょ?」と聞かれた時も、通常の疑問文と考え方はいっしょ。
"This is my coffee, right?" と聞かれても、
"This is not my coffee, correct?" と聞かれても、
言いたいことが
であれば
となり、
であれば
なんです。
りっか:うわっ、さっきやったのに。。悔しいなあ。。
ななみ:日本人にはこの "not文" は難関です。徐々に慣れていきましょう!
りっか:いや~今日は頭使った~!
簡単だと思ったのにすごく難しかった疑問文!
コーヒーがしみます。。
ななみ:そうですね、
根本的な考え方が違うので、慣れるまで時間がかかりますが、
"Not" で聞かれる会話の練習を重ねるのみです。
でも、実はこれって英語圏の人が日本語を学ぶ時はもっと大変なんですよ。
「はい、そうじゃないんです」とか「いいえ、できます」ってなんだよ~!と
だいぶ友人たちも苦戦しています(笑)
そこだけ見れば、明らかに間違った文章に映るんでしょうね。
りっか:あ~なんかわかる気がするなあ。
質問あってこその言い方だから、その発想がなくて答えの部分だけ見ると確かに
何が言いたいんだ!ってなるんでしょうね。言語を学ぶって大変だ。。
ななみ:そうですね。
でも、今回のように、話し方の奥に思想が垣間見られる気がして面白くないですか?
色んな言葉があって、色んな考え方がある。
そんなことも楽しみながら外国語を学んでいけたら、もっとワクワクできるし世界の人と仲良くなれる気がするんです。
りっか:たしかに。英語を勉強するって深いんですね~。
私がもとから英語脳だということも分かったし、もっと練習して頑張ります!
ななみ:おっ!やる気まんまん!その調子で頑張りましょう!
では次の文法講座もお楽しみに!See you〜!!