災害が起きると、どこで起きても世界中で大きなニュースになります。
火災や暴風などはさまざまな場所で発生し得る自然災害です。みなさんは、災害に関する適切な英語表現は知っていますか?
今回の記事では、自然災害に関する一般的な語彙や表現を紹介します。また、これらの出来事に関するニュースで見聞きすることの多い関連用語も紹介します!
自然災害に遭わないのが一番ですが、もしものときに備えて、表現を知っておきましょう。
自然災害の名称
Hurricane/Typhoon|ハリケーン・台風
「熱帯低気圧」と呼ばれる嵐の一種です。熱帯低気圧は広い海域で発生する、大雨と非常に強い風をもたらす暴風域のことを指します。
暴風雨が北大西洋または北東太平洋で始まる場合、それは hurricane と呼ばれます。一方、北西太平洋から始まる嵐は typhoon と呼ばれます。南太平洋やインド洋を起点とするものは cyclone(サイクロン)と呼ばれ、それぞれに名称が異なるのです。
Residents of the town were told to leave in order to avoid the approaching hurricane.「ハリケーンの接近を避けるため、町の住民は立ち去るように言われた」
It is common for this country to experience cyclones this time of year.「この国がサイクロンに見舞われるのは、この時期が一般的である」
Earthquake|地震
地震とは、地下深くの大きな土地のかけらが動き、地上の地面が激しく揺れる現象です。「断層線」と呼ばれる地面の下の大きな亀裂の上にある地域で最もよく起こります。
地震の強さは、リヒタースケール(マグニチュード)と呼ばれるシステムで測定されます。
The earthquake measured a 5.1 on the Richter scale.「地震はリヒタースケールで(マグニチュード)5.1を計測した」
地震は tremors(振動)と呼ばれることもあります。地震の震源は epicenter(震源地)、大地震の後に起こる揺れは aftershock(余震)とそれぞれ呼ばれています。
This area experiences tremors frequently, though they are usually not very strong.「この地域は頻繁に揺れを経験するが、通常はそれほど強くない」
The epicenter was about four miles from the city's downtown area.「震源地は市街地から約4マイル離れた場所でした」
After the big earthquake, the area experienced aftershocks for several days.「大地震の後、この地域は数日間余震に見舞われた」
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Tornado|竜巻
竜巻は twister(ツイスター)と呼ばれることもあり、これも強風を伴う嵐です。しかし、熱帯性暴風雨が海やその他の大きな水域の近くで発生するのに対し、竜巻は近くに水のない地域でも発生します。竜巻は、上部が広く、地面近くが狭い独特の形状が特徴です。
People often nail boards to their windows to protect their homes from flying objects carried by strong tornado winds.「竜巻の強風による飛来物から家を守るため、人々はよく窓に板を釘で打ち付ける」
Wildfire|山火事
火災の規模はさまざまです。しかし、急速に燃え広がり、広い範囲を覆う非常に大きな火災は、山火事と呼ばれます。通常、森林のような樹木の多い自然地域で発生します。
The wildfire caused millions of dollars in damage.「山火事は何百万ドルもの損害をもたらした」
大火災は blaze(炎)と呼ばれることもあります。
The blaze destroyed much of the surrounding area.「その大火災は周辺地域の多くを破壊した」
また、英語には spread like wildfire(山火事のように広がる)という表現もあり、これは流行っている写真や人気な曲のように、ニュースやその他の情報がすぐに多くの人に届く場合に使われる言葉です!
The celebrity's secret photos spread like wildfire across the internet.「このセレブの秘蔵写真は、インターネット上で火がついたように広まった」
Flood|洪水
洪水は、大量の水が普段は乾いている土地を覆ったときに起こります。
Because of the flood, the bridges were closed, so residents could not escape the area.「洪水のため、橋は閉鎖され、住民はその地域から脱出できなかった」
Flood は動詞としても使うことができます。
The storm flooded our basement.「嵐で地下室が水浸しになった」
Drought|干ばつ
洪水が多すぎる水を指す一方で、干ばつはその逆の状態で発生します。長期間雨が少ないと、土地は乾燥してしまいます。この乾燥は食料の生産量に影響し、さらに山火事が発生しやすくもなってしまうのです。
The drought has made it difficult to grow much food this year.「干ばつのせいで、今年は多くの食料を栽培することが難しい」
自然災害関連用語と表現
Catastrophe|大災害
大規模な破壊を引き起こす出来事の総称です。形容詞の形は catastrophic で、壊滅的という意味を持ちます。
Many people posted pictures of the catastrophe on social media.「多くの人が大惨事の写真をソーシャルメディア(SNS)に投稿した」
The damage caused by the tornado was catastrophic.「竜巻による被害は壊滅的でした」
Intensify|激化させる
これは「何かをより強くする」という意味の動詞です。より大きくなったり、より危険になったりする嵐について論じるときに、ニュース番組やラジオでよく使われます。
Forecasts are warning that the storm may intensify by tomorrow night.「予報では、明日の夜までに暴風雨が強まる可能性があると警告されています」
The eye of the storm|嵐の目
熱帯低気圧や竜巻の場合、嵐の中心は目と呼ばれます。気象予報士は、暴風の動きを説明するために、この表現を使うことがあるようです。
The eye of the storm was moving slowly over the small town.「嵐の目は小さな町の上空をゆっくりと移動している」
嵐とは関係のない会話でも、状況の最も困難な部分や激しい部分を指すときにこう表現することがあります。
With pressure from competitors and the public, the company found itself in the eye of the storm.「競合他社や一般の人々からのプレッシャーによって、その会社は嵐の目に立たされることとなった」
Aftermath|余波
Aftermath は、戦争や災害などの不幸な出来事の後の期間を指す名詞です。
People were shocked to see the destruction left in the aftermath of the storm.「人々は、嵐の余波で残った壊滅的な被害を目の当たりにしてショックを受けた」
Toll|死者や負傷者の数
普段は「料金・通行料」のように訳されるこの単語ですが、災害や事故について話す場合には、結果として発生した死者や負傷者の数を指します。
The death toll is expected to rise as rescue workers continue searching through the damaged area.「救助隊員が被災地の捜索を続けているため、死者数はさらに増えると予想される」
Responder|災害救助隊
災害が発生すると、訓練を受けた専門家が被災地に赴き、生存者の救出や必要な人々の救助にあたります。First responders と呼ばれることもあります。
The local government sent in a team of responders to search for survivors.「地元政府は、生存者を捜索するため、災害救助隊を派遣しました」
Casualty|負傷者
Casualty は、戦争や災害などの結果として死亡した人のことです。
We are happy to report that the small earthquake caused no casualties.「嬉しいことに、この小さな地震による死傷者はいなかったことをご報告します」
Evacuation|避難
To evacuate(避難すること)は、危険を避けるためにその場を離れることを指します。Evacuation は名詞版で、災害に対処するときやニュースで災害を知るときに知っておくべき重要な単語です!
The television and radio had important information regarding evacuation for people in the area.「テレビやラジオは、その地域の人々の避難に関する重要な情報を伝えていた」
Residents were ordered to evacuate the area as soon as possible.「住民は一刻も早く避難するよう命じられた」
危険な地域から避難した人々は evacuees(避難者)と呼ばれます。
The sports arena became a temporary home for many evacuees.「スポーツ・アリーナは多くの避難者の仮の住まいとなった」
Clean-up|清掃
Clean up は句動詞で、空間をきれいに整理することを意味します。しかし、名詞形 clean-up または cleanup は、災害後の清掃行為とそのプロセスを指すのです。
The clean-up will take several years and millions of dollars.「清掃には数年と数百万ドルかかるでしょう」
もしものときに備えて表現を確認しておこう
日本は自然災害が多いことで知られている国です。
さらに、気候変動が地球に影響を及ぼし続けるなか、科学者たちは、今後さらに異常気象が起こるかもしれないと警告しています。
自然災害について英語でニュースを確認するとき、今回の記事で取り上げた用語を目にすることが多いでしょう。
何もないのが一番ですが、知識を増やして「もしものとき」に備えておきましょう!
Written by David J.
Adapted by Amy