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「普通のサイズ」「普通の日」は英語で何? 7つの「普通」使い分け

「普通のサイズ」「普通の日」は英語で何? 7つの「普通」使い分け

日本語の「普通」は、平均的、ありきたり、特に目立ったところのない、など、さまざまなニュアンスを含み、いろいろなシーンで使われますね。しかし英語の場合、「普通」をあらわす単語はusual、normal、ordinary、general、regular、common、averageなどたくさん存在し、文脈に応じてそれぞれ使い分ける必要があります。

例えば「今日は普通の日だったよ」と言いたいときの「普通」はどの英単語を使えばいいでしょうか。似通った意味の単語を比較することで、「普通」の使い方をマスターしましょう。

usual(いつもの、平素の、普段の)

“usual” には「過去の経験からしてなんら変わったところがない」というニュアンスがあります。いつもどおりであり、経験的に「普通」であると言いたいときに使います。

  • This summer is hotter than usual.
    「今年の夏はいつもより暑い」
  • I had my usual haircut at a barber’s shop.
    「床屋でいつもの髪型にしてもらった」
  • He has gone back to his usual lifestyle after the accident.
    「事故後、彼は普段の生活に戻った」

normal(標準の、正常な)

“normal” には「基準に沿っており、異常ではない」というニュアンスがあります。標準的な範囲から逸脱せず「普通」であると言いたいときに使えます。

  • My normal body temperature is lower than the average.
    「私の平熱は平均より低い」
  • Normal working hours in Japan are relatively longer than most European countries.
    「日本の標準労働時間はヨーロッッパの国々とくらべ比較的長い」
  • I have normal eyesight.
    「私の視力は普通です」

ordinary(並の、平凡な)

“ordinary” には「いつもの順序通りであり、平凡、日常的である」というニュアンスがあります。とりたてて目立たったところがなく「普通」であると言いたいときに使えます。

  • She's pretty, but very ordinary.
    「彼女は美人だが実に平凡だ」
  • On an ordinary day, he wakes up at 7 o’clock.
    「普通の日には彼は7時に起きます」
  • What is ordinary in one culture can be strange in another.
    「ある文化ではありふれたことでも、別の文化では奇異なものであり得る」

 general(一般的な、普遍的な)

“general” には「全体におよぶ」というニュアンスがあります。おおむね、一般的という意味の「普通」として使うことができます。

  • In general, I can sleep well.
    「私はおおむねよく眠ることができる」
  • The general condition of our company is good.
    「わが社の全体的な状態は良好だ」
  • The sociologist tried to find out the general opinion about the problem.
    「社会学者はその問題に関する一般的な意見を調べようとした」

 regular(標準サイズの、通常の)

“regular” には「変動する範囲において標準的である」というニュアンスがあります。価格やサイズなど数値的に変動する範囲において「普通」であるという意味で使われます。

  • I bought this ticket at 20% off the regular price.
    「私はこのチケットを通常価格の20%引きで買った」
  • Can I have a regular coke, please? 
    「普通サイズのコーラを1つください」
  • She lives in a regular apartment.
    「彼女は標準的なアパートに住んでいる」

 common(よくある、ありふれた)

“common” には「多くの場面でみられる」というニュアンスがあります。社会、時代、土地などの広範囲において「普通」であるという意味で使われます。

  •  It is quite common for girls to play soccer in Shizuoka.
    「静岡では女子がサッカーをするのはよくあることです」
  • Bad traffic is a common occurrence in sightseeing areas.
    「交通渋滞は観光地ではよくあることだ」
  • Cherry trees are common in Japan.
    「桜の木は日本でよく見る植物だ」

 average(平均的な、並みの、標準的な)

“average” には「質、量、数などが平均的であふれている」というニュアンスがあります。

  • Today was just an average day. 
    「今日は何てことのない日だった」
  • The movie had good reviews but it was just average to me.
    「その映画は評判がよかったですが、私には普通だった」
  • She looks more mature than average girls of that age.
    「彼女はその年頃の普通の少女よりも大人びている」

クイズ「普通○○」を英語で言うと?

私たちは普段さまざまな「普通○○」という言葉を使っていますね。これらを英語にしたとき、どの「普通」が使われるでしょうか? 考えてみましょう!

  • 普通預金
  • 普通列車
  • 普通郵便
  • 普通科
  • 普通名詞
  • 普通自動車免許
  • 普通ごみ
  • 普通石鹸
  • 普通取引
  • 普通紙

正解はこちら

  • 普通預金=ordinary deposit
  • 普通列車=local train
  • 普通郵便=ordinary mail
  • 普通科=general course
  • 普通名詞=common noun
  • 普通自動車免許=ordinary vehicles license
  • 普通ごみ=general refuse
  • 普通石鹸=plain soap
  • 普通取引=regular transaction
  • 普通紙=regular paper、standard paper

 「普通」の対義語

ご紹介した単語には対義語がある場合があります。反対の用例もあわせて覚えてしまいましょう。

unusual(まれな、ありふれていない)

  • It is unusual for you to catch a cold.
    「君が風邪をひくのは珍しいね」
  • Nothing unusual has happened.
    「いつもと変わったことはない」

abnormal(異常な、基準から外れた)

  • There is nothing abnormal with this computer.
    「このコンピュータに異常は見られない」
  • Scientists are worried about the abnormal weather recently.
    「科学者は最近の異常気象を心配している」

extraordinary(異常な、途方もない、非凡な)

  • It was extraordinary that she did not come to the meeting.
    「彼女が会議に来なかったのは変だ」
  • She possesses an extraordinary capability to complete tasks given to her.
    「彼女は与えられた仕事を完璧にこなす並外れた実力を持っています」

irregular(基準からずれている、規格外の)

  • He is unhealthy due to his irregular lifestyle.
    「彼は不規則な生活をしているため不健康である」
  • I have irregular holidays because I work in a hotel.
    「ホテルで働いているので私の休みは不規則だ」

uncommon(まれな、珍しい、非凡な)

  • He is gifted with uncommon talents.
    「彼は非凡な才能を備えている」
  • It's not uncommon to see foxes here.
    「この地でキツネを見るのは珍しくない」

おわりに

7つの「普通」をご紹介しました。
でも、こんなに種類があると、会話のなかでどの「普通」が適しているかとっさに選ぶのは難しいと感じるかもしれません。そんな場合は、すぐに英語に変換するのではなく、一度[日本語→日本語]に変換するといいでしょう。

例えば「普通=normal」と覚えてしまうと、「田中という名前は日本では普通だ」と言いたいとき、“Tanaka is a normal family name in Japan” と言ってしまうかもしれません。しかし、この場合の「普通」は“normal=異常ではない” ではなく “common=一般的”という意味が適切ですね。

つまり「普通」→「一般的」→「common」と順を追って変換していけば、より適切な単語にたどり着くことができます。

ただボキャブラリーを増やすのでなく、似た単語のニュアンスの違いを知ることで、ネイティブのように場面場面にふさわしい言葉選びができるようになりますよ!

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