Michiru
(更新)
“Oh my god.”
読者の皆さんは、この名台詞をどこかで聴いたことがあるのではないでしょうか?実際に、使ってみたことはありますか?
「使ってみたい」けれど、どんな場面で使えば良いのか、どのように使えば良いのか、タイミングがよく分からない、ちょっと恥ずかしい気もする、と躊躇してしまう人もいるかもしれません。
実は、 ”Oh my god” は、様々なシチュエーションで使える便利なフレーズです。時と場合によって、 ”Oh my god” を発する時の声のトーンとイントネーションを微調整するだけで簡単にマスターできます。
今回は、シチュエーション別に使える ”Oh my god” について見てみましょう。
"Oh my god" には、「神」という意味の "god" が入っていますよね。
神は神でも、「神」と崇められる対象は宗教に寄って異なります。 "Oh my god" の "god" は、キリスト教の神のことを指しています。「唯一無二の神」を強調するため、大文字で "God" と綴るクリスチャンは少なくありません。
敬虔なクリスチャンの中には、 "Oh my god" のフレーズを安易に使うのは冒涜行為だ、と不快に思う人もいます。また、クリスチャン以外の人から見れば、 "Oh my god" の表現自体が偏っている、と考える人もいます。
こう言った様々な理由から、 "god" の婉曲語句(一般用語として万人に受け入れられるニュートラルな言葉)である "gosh" という言葉が誕生しました。 "gosh" 自体に深い意味はなく、 "god" の代用として、日常的に使われるようになりました。
近年、デジタル世代がテキストメッセージ用語として言葉やフレーズを略化するのが一般的になってきた頃から、 "Oh My God/Gosh" も "OMG" (オー・エム・ジー、Oh my godの頭文字)と略して使われるようになりました。
"OMG" は、比較的若い世代がよく使うカジュアルな言葉ですが、親しい友人同士や家族の中でなら、年代問わずに使っても大丈夫です。
"Oh my gosh" と "OMG" の他に、もう一つ、 "Oh my goodness" というニュートラルなフレーズがあります。使い方は、どれも同じです。
歌手デビューを夢見る "Kelly(ケリー)" は、ルームメートの "Ellen(エレン)" にハッピーニュースをシェアします。
嬉しい、楽しい、感動する、などのポジティブな感情を表現する際、声のトーンは高めに、語尾を上げるイメージをしながら、 "Oh my god!" と言います。
喜びと驚きが重なり、興奮しながら「どうしよう!」という時も、 "Oh my god!" と表現することがあります。
Kelly はオーディションに向けて、毎日欠かさず歌の練習に励んでいるのですが、どうも不満気な様子です。
怒ったり、イライラしている時の "Oh my god" は、吐き捨てるような感じの言い方をします。人に寄っては、 "god" の部分を強調して声を荒げるように言う人もいます。
思うように歌えない Kelly のイライラは止まりません。Kelly は思わず物にあたってしまいます。そんな Kelly の態度を初めて目の当たりにした Ellen は、愕然とします。
"Shocking(衝撃的)" な事があったときの "Oh my god" は、今目の前にある出来事が「信じられない」という顔の表情のイメージです。
いよいよ明日はオーデイション。 Kelly は緊張気味で、感情的に不安定になっています。
落胆したり、失望したり、そんな時の "Oh my god" は、声のトーンは低く、ボリュームは小さく、まるでこの世の終わりかのような弱々しい口調で言うイメージです。中には、泣き喚くように表現する人もいます。
オーディション当日。会場に着いた Kelly と Ellen。そこには、テレビで観たことがある有名人の姿が。興奮状態の二人は、 "Oh my god!" を連発しています。
オーディションは無事終了。 Kelly は第一審査をクリアし、決勝戦に出場が決まりました。 Ellen と Kelly は、ハグしながら大喜びです。
Kelly: Oh my god! I made it, Ellen!!
「やったよ~!うまくいったよ~、エレン!」
「しまった!やっちゃった!」的なときも、 "Oh my god" のワンフレーズで表現できます。例えば、出掛け先で、用意していた手土産をうっかり家に忘れて来たことを思い出す。
そんなときは、手で口を覆うジェスチャーや頭を両手で押さえるイメージで、早口に。
また、相手が言うことに対して「そうだよね」と同調するときも、 "Oh my god" が使えます。
例えば、友人が何かに対して不平不満をこぼしたとします。それに対して下の例のようにやや興奮気味に相手に共感するイメージです。
"Oh my god" は、喜び、哀しみ、感動、失望、苛立ち、などなど、様々な感情を表現できるフレキシブルなフレーズです。
色々な感情表現が出来る便利フレーズなので、引き出しの中からいつでも出せるようにしておきたいですね。
声のトーンやイントネーション、ボディーランゲージを上手に使い分けて、活用してみて下さいね。