解釈を広げよう!空間イメージで掴む前置詞の意味と使い方③【 between / through / across / over / under 編 】 K. Inoue (更新) 目次 Toggle“between” 「2つのものの間」“through” 「空間を通り抜ける」“across” 「面を横切る」“over” 「上に弧を描く」“under” 「下に」まとめ日本人にとって苦手とされる前置詞。たくさんの用法があったり、1つの前置詞に対していくつも意味があったりして、悩んでおられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。最近では前置詞を日本語の対訳で覚えていくような学習法は見直され、多くの書籍やネット情報などを見ても、「前置詞は日本語に置き換えてはいけない」という考え方が広がっています。前回に引き続き、今回もいくつかの前置詞をご紹介していきます。本記事では前置詞【between / through / across / over / under】の基本的な考え方からネイティブもよく使う面白い表現までをご紹介したいと思います。※なお、本記事中の例文には一部副詞としてはたらくものも含みますが、イメージは同じです。 あわせて読みたい: 空間イメージで掴む前置詞の意味と使い方①【 in / on / at / for / by 編 】 空間イメージで掴む前置詞の意味と使い方②【 to / with / of / around / about 編 】 “between” 「2つのものの間」“between” は「何かが2つのものの間にある」イメージです。このような位置関係を表す意味での使い方が最も分かり易いと思います。ではこれを基本として、 “between” がその他の前置詞と同様、いろいろな解釈に広がっていく様子を見てみましょう。 このように、「時間」、「色」、「差異」、「関係」などといった抽象的な事柄にも用いられます。ところで、 “between” は「2つのものの間」について用いることを基本としますが、実はいつでも絶対に「2つ」の間に限定されなければならないというわけではありません。このように、具体的なものごとや人物など個別の関係に焦点が当たっている場合には、2つ以上の間であっても “between” を用いることができます。“between” は「2つのものの間」だと習った方も多いと思いますが、より正確には「はっきりとした区別の意識のある2つ以上の間」のように考えるといいかもしれません。個別の関係ではなく、「より抽象的で集合的なものごとや人物の間」である場合に “among” を用います。文法