DMM英会話ブログ編集部
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友人との会話、人前でのスピーチ、論文の作成などなど、それぞれの場面で使われる単語や表現は異なってきます。これは日本語でも同じこと。
友達に「今日は天気がいいね」と言いたいときに「本日は晴天なり」と言ってしまったら、意味は通じますがやはりおかしいですよね。
今回は、カジュアル英語とフォーマル英語をセットで覚えてみましょう。場面によって英語を使い分ければ、あなたの英語表現がもっと豊かになるはずです。
「買う」という意味で思いつくのが “buy” ですが “purchase” にも同じ意味があります。
“buy” はジャンルを問わず、お金を使ってモノを手に入れる行為を意味します。一方で “purchase” は法的、ビジネス的な文脈においてモノを「購入する」というよりフォーマルな意味合いがあります。
「(人に)尋ねる」という意味の単語には “ask” と“inquire” があります。
“ask” は一般的な意味で広く使われますが、“inquire” はよりフォーマルな場面において使われる傾向にあります。
“inquire” には日本語の「問い合わせる」といった意味合いもあり、名詞形の “inquiry” には「問い合わせ」「照会」「取り調べ」といった意味があります。
「調査する」という意味の単語は多々あります。人の意見や既存のものを調査するときは“survey”、機械やシステムなどの不具合などを調査するときは “inspect”、原因の調査ではなく、注意深く観察してその現状を調査するときには“examine” が用いられます。
「何かの原因や真実を究明する」というニュアンスで使われるのは “look into”と”investigate”。“look into” はカジュアル、“investigate” はフォーマルな印象を与えます。
ちなみに、アメリカの有名な捜査機関FBIは "Federal Bureau of Investigation(連邦捜査局)"の略であり、“investigate” が使われています。
「言う」という意味の “say” と “mention” ですが、“mention” の方がフォーマルなニュアンスに。違いはそれだけでなく、“say” の目的語は言っている内容そのものなのに対し、“mention” の目的語は言っている対象になります。
また、“mention” には「簡単に述べる」「ちょっと言う(触れておく)」という意味があります。
この例文では"say"と違って単純に名前を言ったのではなく、説明や紹介のニュアンスが込められていることがわかります。
「助ける」という意味を持つこれらの単語。
まず一般的なのが “help”。会話で最もよく使われます。
次に “support” ですが、こちらは「(考え、人、集団などを)支持する、支援する」という意味があります。
フォーマルなニュアンスをもつのが、“aid”と “assist”。“aid” には「援助する」という意味が強く、“financial aid”(財政援助)などに使われます。
最後が、補助的に助けるという意味をもつ “assist”。ビジネスにおいて業務補助者を “assistant”(アシスタント)とも言いますね。
言語には口頭で使う言葉(口語)、文書で使う言葉(文語)があります。英語で文書や論文を書く人は、このような英語の文語を使いこなせるようにしておきましょう。
ただし、文語として紹介する単語であっても、非常にかしこまった場面では会話で用いられることもあるので注意してください。
どちらも「しかし、けれども」といった逆説の意味を持ちますが、"however" は特に文書で使われます。
「さらに」という意味で、直前に言ったことに新しい情報を付け加えるときに使います。
"moreover" は口語ですが、フォーマルな場面で使われます。"furthermore" はより文語的です。
“indicate”と“denote”のどちらにも「表示する」という意味があります。“indicate”は(口語、文語を問わず)広く使われるのに対し、“denote” には法律文書や技術文書で使われるような専門用語としての意味合いがあります。
「それで、だから」という意味で2つの文章をつなげるのによく使うのが “so” 。これは口語的な使い方をすることが多く、文語においては “therefore” が使われます。
「〜のため」という意味で、理由や原因について表現したい時に使います。最もカジュアルで会話に用いられるのが “because of”、フォーマルな場面や文書で使われるのが “due to”、形式的で会話であまり用いられないのが “owing to”です。
また、同じような意味で “thanks to” が使われることもありますが、前述の3つがポジティブ、ネガティブ両方の意味で使われるのに対して、こちらはポジティブな意味(~のおかげで)で使われます。
英語のカジュアル、フォーマルな意味合いや口語、文語的な使い方をご紹介しました。英語学習では単語や表現を覚える際に、類似単語や類似表現も併せて学習することが効果的で、そのような方法を用いた多くのテキストが出版されています。
しかし、せっかく類似する言葉を覚えても、それらを使い分けることができなければ意味がありません。「この言葉はあの言葉と同じ意味に思えるけど、何が違うんのだろう?」という疑問を持って英語学習に臨んでみましょう。状況や場面に相応しい英語を使い分けられるようになるはずです。
【似た意味の単語をスッキリ使いわけよう!】