Mizuho
(更新)
冬に楽しいスポーツといえば、そう、スキーとスノーボード!
毎年11月頃になると体がうずき始める人も多いのでは?
日本のゲレンデは海外の人にも人気ですから、「英語で話す機会があった」という人もいるかもしれません。
ただ It’s snowing a lot.「雪がすごい降ってるね」くらいならいいですが、ゲレンデならではの会話もありますよね。
そこで今回は、スキーやスノーボードに関する英語表現をご紹介します。
いつか海外のゲレンデに行ったときにも役立つはずですよ!
まずはスキーやスノーボードに欠かせない、ゲレンデに関する英語表現を見てみましょう。
実は「ゲレンデ」は、「土地」を意味するドイツ語の gelände が語源だそう。英語では slope、または piste を使います。
piste はフランス語に由来する言葉で、整備された土地のこと。英語でも外来語を使って話すことがあるんですね!
また、整備されたところを滑走することを on-piste、整備されておらず自然のままのところを滑走することを off-piste と言います。
「整備されていないところでスキーするのは、トレーニングを受けたプロじゃないと危ないよ」
日本語では「リフト」と言いますが、英語では ski lift と表現するのが一般的です。そのほかにも chairlift だったり、aerial lift と呼ぶこともあります。
ゴンドラの場合は gondola と言うので、日英で呼び方に変わりはありません。
「リフトから降りるときは怖いんだけど、乗っている時間は楽しいよね」
リフトの係員さんのことをスラングで liftie(リフティー)と呼ぶそうですよ。
「ゲレンデ」と同じく、「アイスバーン」もドイツ語の eisbahn が語源だそう。氷のように硬くなってしまっている雪面のことを指します。
「アイス」と付いているので、英語かと思いますよね! 英語はドイツ語と同じくゲルマン語に由来しているので、似ている単語があるのかもしれません。
アイスバーンに対して、スキーヤーやスノーボーダーたちに嬉しいのが粉雪。正式には powder ですが、スラングでは pow と言います。
降雪によって視界が真っ白になる状態。日本でも耳にする言葉ですね。
ここではスキーとスノーボードそれぞれに関する用語を、英語でどのように言うのか見ていきましょう。日本語で使われる用語の多くは英語とあまり変わらないことが分かるはずです。
スキー・スノーボードにかかわらず、雪のなかで動くときに着る服を総称して snow gear や snow suit と言います。
gearは「道具」という意味 なので、ski gear といえば「スキー用具」、snowboard gear なら「スノーボード用具」とまとめて表現することが可能です。ほかのスポーツでも、例えばサッカー用具ならまとめて football gear と言うことができますよ。
ゴーグルはメガネ glasses と同じように、1つでも複数形の「s」がつきます。これは昔のゴーグルがメガネのように2つのレンズでできていたから。
数えるときは、pair of を使って a pair of goggles、two pairs of goggles と言います。
gaiter は防寒対策で脚(特に膝下)にはく、スパッツまたはカバーのことを指します。首の防寒に使うのは、neck gaiter と言うわけですね。
「ネックウォーマー」でも通じないことはありませんが、覚えておくといいでしょう。
スキーブーツやスノーボードブーツを板に取り付けるときにはバインディングが必要ですよね。英語でもバインディングは binding のままです。
スキーをするときに手に持つ「ストック」。日本語でも「ポール」と言うことがありますね。
スキーをする人。
スキー板のつま先側の先端部分。
スキー板のかかと側。
スキー板の横についている金属部品のこと。
足を八の字にする滑り方。
スノーボードをする人。
進行方向の板先端部分。
進行方向と反対側の板先端部分。
左足を進行方向に置いて進むスタイル。
右足を進行方向に置いて進むスタイル。
利き足を反対にして滑るスタイル。
ゲレンデは、日本でもよく外国人を見かける場所の1つ。そんなときに英語でさらっと会話ができたら、思わぬ出会いにつながるかもしれませんよね。
ここでは、スキーやスノーボードをするときに使えるフレーズや英語表現をいくつかご紹介します。
「スキーの初心者なんです。どのコースに行くべきですか?」
「初心者なら、グリーンコースに行くべきです。ブラックダイヤモンドコースは、上級者向けですよ」
多くの場合、世界基準で初心者コースはグリーン、上級者コースはブラックダイヤモンドと呼称が決まっています。
「リフト券は1日券にしようか?」
「そうだね。何度もリフトに乗るなら、そっちのほうがお得だよ」
日本ではもちろん、海外でもリフト券は回数券と1日、3日などのフリーパスが販売されています。もしゲレンデに向かうなかで外国人と友達になったら、「今日は一緒に滑ろうよ!」ということになるかもしれません。
「一緒にリフトに乗ってもいいですか?」
友達や家族と行っても、リフトに乗るときに1人あぶれてしまうことってありますよね。そんなときは、知らない人と一緒にリフトに乗ることもあります。思わず会話が弾むこともあるかもしれませんよ。
「右のコースに行こうか? そっちのほうがパウダースノーで良さそうだよ」
一緒に滑っている途中でコースの分かれ道があったら、このような会話もありそうですね。
「バインディングにブーツをセットする前に、ブーツを綺麗にしておいたほうがいいよ」
スキーブーツやスノーボードブーツに雪がついたままバインディングにはめてしまうと、しっかり固定することができなくなってしまいます。自分では気づかないこともありますから、助言してあげられるといいですね。
「すごくかっこいいトリックだね!」
gnarly は主にスノーボードで使われるスラングで、「かっこいい」とか「ニクい(癇に触るほどうまい)」という意味で使われます。「g」の音は発音せず、「ナーリィ」と言うのでご注意ください。
「今日は雪が大降りだ。スノーボードをするにはうってつけの日になりそうだね!」
こちらもスラングで、dump はスキーやスノーボードをするのに適している大降りの雪のことを指します。
冬になるとウィンタースポーツの大会結果などを耳にすることが増えますよね。海外で行われる大会なら英語の実況を耳にすることもあるはず。
ここではスキーやスノーボード競技の種目について簡単にご紹介します。
コース斜面をターンしながら速く滑り降り、タイムを競うスピード競技。
スキー板とストック(ポール)を用いて滑走力を競う競技。スキー板をV字にして進む方法を skating(スケーティング)といい、クロスカントリーで必要となる重要な技術の1つ。
モーグル、エアリアルなど、スキー板を揃えずに自由な形を競う競技。
コブのある斜面を滑り、途中でエアトリック(技)を行う競技。立ち技の daffy (ダフィー)、回転を加えた off-axis(オフアクシス)など、演技も審査される。
長いアプローチを滑走し、kicker(キッカー)と呼ばれる大き目のジャンプ台を使ったトリックの演技を競う。
ジャンプ台を使ってトリックをし、その演技を競う。
ジャンプ台やレールなどでトリックをし、点数を競う。
半円状にくり抜かれた斜面をトリックをしながら滑る競技。後ろ向きに滑走する fakie (フェイキー)や縦回転をする flip (フリップ)など、さまざまな技がある。
高さのあるジャンプ台から滑り出し、踏み切って滑空する競技。
スキー・ジャンプとクロスカントリーを合わせた成績を競う競技。
スキーと同じく、円柱を半分にしたようなコースを滑りながらトリックをする競技。コースの端から空中に飛ぶ air (エアー)、バク宙をする wildcat(ワイルドキャット)、縦回転をする rodeo(ロデオ)など、さまざまな技を魅せて競う。
スキーと同じく、ジャンプ台やレールなどがあるコースでトリックをして点数を競う競技。
障害物があるコースで、滑走するスピードを競う競技。
アルペンスキーのスノーボード版。斜面を滑走し、タイムを競う。
スキーのビッグエアと同じく、キッカーを使ってトリック演技で点数を競う競技。
こちらはスノーボードの国際大会X-gameの実況映像。いろいろな表現が出てくるのがわかりますね。
雪が降らない地域から行くと、妙にウキウキする雪国。
雪景色の中でするスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツは、普段とはまた違った楽しみを感じることのできるアクティビティです。
それにゲレンデだとなんとなく、知らない人とも打ち解けやすい雰囲気がありますよね。
みなさんも、ウィンタースポーツを通して友達の輪を広げてみてくださいね。