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「面白い」だけじゃない!映画やドラマの感想を言うときに使いたい英語表現

「面白い」だけじゃない!映画やドラマの感想を言うときに使いたい英語表現

外の空気がすっかり秋っぽくなってきた今日この頃。秋と言えば、食欲の秋!ですが、芸術の秋でもあります。

友達と一緒に映画館に行くもよし、家でDVDを観るもよし、気になる映画やドラマを観てみませんか? そして、友達と英語で感想を語り合ってみると、さらに新しい発見があるはずです。

そこで今回は映画・ドラマの感想を言う時に役立つ単語・フレーズを紹介します!

面白かった時に使えるフレーズ

まずは映画・ドラマが「面白かったよ!」「良かったよ!」というポジティブな表現から紹介しましょう。

短いシンプルな表現

“How was the movie?” や “How did you like the movie?”(どうだった?)に対する返事で最もよく耳にするのは、日本語と同じく、感想を簡潔に伝えるフレーズ。感情を込めて言うだけで簡単に「良かったよ!」が伝えられます。

  • It was ◯◯!
    「良かったよ!」

good/ great/ fantastic/ fabulous/ amazing/ awesome/ excellent/ brilliant

“◯◯” の部分の単語を入れ替えるだけで、たくさんのバリエーションができる、便利フレーズです。基本的にどの単語を使ってもOK。それぞれの単語の意味に神経質になる必要はありません。

「すごく面白かった!」は “It was ◯◯!” を
“so good” “absolutely fantastic/ fabulous/ amazing” “so much fun”
などに換えてみるといいですよ。

  • loved it!
    「すごく良かったよ!」

カジュアルな会話では “I” を省略すること多く、“liked" ではなく “loved” を使うことで「気に入った!」というニュアンスが強まります。さらに強調して「ものすごく良かった!」と言いたい時には “Totally loved it.” や “Absolutely loved it.” なども使えます。

プラスαの表現

上のような短い表現にプラスして、自分が感じたことをもう少し具体的に続けてみましょう。

  • It’s the best movie I've seen this year!
    「今年見た中で一番だよ!」

“the best” のように最上級を使えば、どのくらい良かったのかを簡単に表せます。「一番良かった」と断言できない場合には “one of the best movies” にしてみたり、ジャンルを絞って “the best superhero movie” にしてみてもいいですね。

  • It was (much) better than I thought it would be.
    「思ったより(ずっと)良かったよ」

期待してたよりも面白かった場合に使えるこのフレーズ。ポイントは比較級の “better than 〜” です。単に “better” ではなく “much better” のほうが「だいぶ良かった」ニュアンスが強く出ます。

  • I went in with no expectations at all but really enjoyed it in the end. I liked the fact that the ending wasn't clear until the very last 15 minutes of the movie!
    「全く期待しないで行ったらめっちゃ面白かったよ。最後の15分までエンディングがどうなるか分からないのが良かった!」

“expectations” は「予期・期待」という意味。反対に「大いに期待して」は “with great/high expectations” などと表現します。

  • It was my type of movie!
    「私好みの映画だった!」

具体的に何がどう良かったのかを言わなくても「私の好きなタイプの映画だった」という感想もアリですね。

まあまあだった時に使えるフレーズ

めちゃくちゃ面白いと思う映画・ドラマに出会える機会って、それほど多くないと思うのは私だけでしょうか。次は「まあまあ良かったかな」という、一番使う機会の多そうな表現を紹介しましょう。

短いシンプルな表現

「まあまあ」も形容詞を使って短くシンプルに伝えることができます。

  • It was ◯◯.
    「まあまあだったよ」

good/ok/alright/nothing special/not bad/so-so/not too bad/not so good

“ok” と “alright” は「大丈夫」という意味から「まあまあ、悪くはない」のニュアンスに、“not bad” “not too bad” は「悪くないよ」というポジティブな「まあまあ」を表します。“good” は明るく元気に言うと「良かったよ」になってしまうので、「まあまあ」という時には表情や声のトーンも少し落とし気味にするのがポイントです。

  • I wasn't disappointed.
    「がっかりはしなかったよ」
  • I wasn't blown away.
    「そんなに感動はしなかったよ」

少しまどろっこしい言い方ですが、“not” を使って「めちゃくちゃ悪くはない」「めちゃくちゃ良くはない」という反語的な言い回しにすると「まあまあ」を表すことができます。

プラスαの表現

上のような「まあまあ」だけだと、どんな風に「まあまあ」なのか少し伝わりにくい場合もあります。そこでもう少し情報を付け足すのに最適なフレーズはこちらです。

  • It was not as bad as I thought (it would be).
    「思ってたより悪くなかったよ」

「〜と同じぐらい…だ」を意味する “as … as 〜” を使えば「自分が思っていたよりも良かった(悪かった)」を表すことができます。

  • It was good but it could've been better. Johnny Depp was alright as The Mad Hatter.
    「良かったけど、今ひとつだったよ。ジョニー・デップのマッドハッター(※)はまあまあだったな」

※『Alice in Wonderland』より

“could have been better” は直訳すると「もっと良くなり得た」「改善の余地がある」という意味。ここでは「もっと面白くても良かったのに」というニュアンスで「今ひとつ」という意訳になっています。

  • I wouldn’t watch it again. It wasn't bad though.
    「2回目は観ないかなぁ。悪くはなかったけどね」

「〜だけど」を “but” ではなく “though” で表すのは口語でよくあることです。「〜だけどね」と言いたい文末にくっつけるだけ。

  • It's not a bad film. Maybe my expectations were too high.
    「悪い映画じゃなかったよ。多分僕が期待しすぎてたんだね」

普通に観たら面白いはずだけど、期待値が高すぎたからイマイチに感じた、なんていう場合もありますよね。そんな時にはこんなフレーズを使ってみてもいいでしょう。

面白くなかった時に使えるフレーズ

観た作品が面白くなかった時には「面白くなかった」「期待外れだったよ」「あれは最悪だった」「ひどかったよ」など、いろんな感想の言い方がありますよね。英語でもわりと上品なものから、だいぶカジュアルなものまで、幅広い表現があります。

短いシンプルな表現

  • It was …not good at all
    「全然良くなかった」
  • disappointing/ a letdown
    「ガッカリだった」

  • boring

    「つまんなかった」

  • terrible/ awful/ hideous

    「ひどかったよ」

  • rubbish/ crap*

    「くだらなかった」
    *crapは「糞」という意味

ニュアンスがそれぞれ少しずつ違うので、上手に使い分けましょう。“crap” は上品な言葉ではないので、使う際はあくまでも仲のいい友人とのカジュアルな会話だけにとどめておいたほうがいいかも。

  • I didn't like it very much.
    「そんなに好きじゃなかったよ」
  • I was disappointed.
    「ガッカリしたよ」
  • It sucked!
    「最低だったよ!」

「面白くない」というより「嫌いだった」場合は、上品に言うなら “I didn't like it very much.”、カジュアルな会話ではより嫌い度が高い “I hated it.(すっごく嫌いだったわ)” を使うことも。“It sucked!” はかなりカジュアルなスラングなので、使う場面には気をつけましょう。

プラスαの表現

面白くなかった場合にも、どれぐらい面白くなかったのか、どんな風に面白くなかったのか少し付け加えると相手に伝わりやすくなりますね。

  • I felt it was a waste of money and time.
    「時間とお金の無駄だったよ」

“a waste of 〜” で「〜の無駄」を表します。もちろん、“a waste of money(お金の無駄)” “a waste of time(時間の無駄)” のように分けて言うこともできます。

  • It was too depressing for me.
    「私には暗すぎだったよ」

“depressing” とは、気を滅入らせるような「重苦しい」という意味があり、観た後にどよーんとした気持ちになる映画やドラマの感想を述べる際にピッタリの表現です。

  • The first one was definitely better.
    「一作目のほうが断然良かったな」

映画の続編を観た時にありがちな「一作目のほうが面白かった」を表すのがこのフレーズ。「続編」を意味する “sequel” も覚えておきたいですね。“the sequel to 〜” で「〜の続編」となります。また、本が映画化・ドラマ化された場合には “The book was so much better.(本のほうがずっと良かったな)” も使えます。

  • The first half was pretty good but the second half was really boring. It was kind of predictable.
    「前半は結構良かったけど、後半が本当につまらなかったよ。なんか話が読めちゃったんだよね」

“predictable” は “predict(予測する)” の形容詞で「予測できる」という意味。“kind of” は「なんだか」「ちょっと」とぼやかして言うときのフレーズで、口語でとてもよく使われます。

人にオススメする時に役立つ表現

めっちゃくちゃ面白い映画やドラマを観た時って、誰かにオススメしたくなりませんか? 感想を聞かれて “excellent” や “amazing” と答えるだけでなく「すっごいオススメだよ」のようなフレーズも添えると、相手も「おっ、じゃあ見てみようかな」となるかもしれません。

  • I recommend it.
    「オススメだよ」

“recommend” とは「〜をオススメする、推薦する」という意味。何をオススメするのか言うのを忘れずに。また、オススメする物を主語にした “It's highly recommended!(かなりオススメだよ)” もよく使われるフレーズです。

  • It's (definitely) worth seeing/watching.
    「(絶対に)観る価値あるよ」

“be worth 〜ing” で「〜する価値がある」を表します。これを応用して「映画館で観る価値がある」も “It's worth going to the cinema.” と表すことができます。

  • It's a must-see for sci-fi fans.
    「SFファンには必見だよ」

“must-see” は「必見の」という意味の形容詞、“a must-see” は「必見のもの」を表す名詞です。“science fiction” は日本語では「SF」と言いますが、英語では “sci-fi” と略され、読み方は「サイファイ」となります。

まとめ

今回紹介した映画・ドラマの感想を言う時の英語表現はいかがでしたか? 特に難しい単語やフレーズを使わなくても、さまざまな表現ができるんです。

今回は一般的によく耳にする定番のフレーズを中心に紹介したので、ぜひ使ってみてくださいね。ちょっと難しいなと感じる方は、まずは簡単な形容詞を使った表現からはじめてみましょう!