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"What’s up?" と聞かれたら?意味とシチュエーション別答え方まとめ

"What’s up?" と聞かれたら?意味とシチュエーション別答え方まとめ
What's up?

英語圏の友人がいたり、海外のテレビや映画を見たりする人なら、この表現を聞いたことがあるのではないでしょうか。

質問のように聞こえるかもしれませんが、この表現はたいていの場合、友人同士のカジュアルな挨拶として使われます。

しかし、実はこの表現は状況によっては単なる挨拶ではなく、答えが必要な本当の質問になることもありえるということは知っていましたか?

今回は、この表現が使われる2つの主な場面・状況を説明し、対応の仕方について紹介します。英会話のなかでこの表現をスマートに使うことができるように、準備していきましょう!

What’s Up? の基本的な意味

まずはこの表現の基本的な意味を詳しく見てみましょう。

挨拶としての What’s up?

冒頭で述べたように、What's up? は友人同士の挨拶としてよく使われます。Hi! や Hey! と同じように使うことが多いでしょう。同じように How're you doing? という表現もよく使われます。

この使い方は実際の質問ではないので、ほとんどの人は答えを期待していません。実際、メッセージのやりとりの際は、クエスチョンマークを付けないこともあります!

What's up, everyone!
「やあ、みなさん!」

挨拶以外での使われ方をする場面

What’s up? を挨拶ではなく、質問として使う場合もあります。

例えば、何か珍しいこと、驚くようなことが起こった場合に、情報が必要なときにこの表現を使います。

I heard you and Jay had an argument. What's up?
「あなたとジェイが言い争ったって聞いたわ。どうしたの?」
What's up? I heard a strange sound coming from your room.
「どうしたの? 君の部屋から変な音が聞こえたんだけど」
You've been coming into work late every day this week. What's up?
「今週は毎日遅く出勤しているね。何かあったのか?」

この使い方もかなりカジュアルなので、親しい間柄の人にだけ使うことに注意したほうがいいかもしれません。

【シチュエーション別】 What’s up? に対する答え方

では、シチュエーション別に "What’s up?" に対する答え方のバリエーションと例文を見てみましょう。

特に変わったことがない場合、何と答えて良いかわからないとき

何と答えて良いかわからないとき

"What’s up?" と聞かれても、特に変わったことがなかったり、返事に困ってしまったり、応答するのが面倒だったりするときに使える便利なフレーズがこちらです。

• “Nothing much”(特に何もないよ)
• “Not much”(これと言ってないよ)
• “Same as usual”(いつもと同じだよ)
• “Same ol’, same ol”(相変わらずだよ)

※ "ol’" ➔ "old" のこと

【例文①】
Jimmy: What’s up?
(調子どう?)
Alex: Same ol’, same ol. What’s up with you?
(相変わらずだよ。君は?)
Jimmy: Not much.
(特にこれと言ってないね)
【例文②】
George: What’s up?
(調子はどう?)
Sammy: Same as usual. What’s up with you?
(いつもと変わらない。あなたは?)
George: Nothing much.
(特にないかな)

割と調子がいいとき

割と調子がいいとき

"What’s up?" と聞かれたときに調子が良いときは、ちょっと一捻りして返事をしてみましょう。

• “Just peachy”(絶好調だよ)
• “Pretty good”(結構いいよ)
• “Not bad”(悪くないよ)
• “Can’t complain”(まぁまぁいいよ)

【例文①】
Denise: What’s up?
(調子はどう?)
Kelly: Pretty good. What’s up with you?
(結構いいよ。あなたは?)
Denise: Not bad.
(悪くないかな)
【例文②】
Amy: What’s up?
(調子どう?)
Angie: Can’t complain. What’s up with you?
(まぁまぁかな。あなたは?)
Amy: Just peachy!
(絶好調よ!)

調子がいまいちなとき

調子がいまいちなとき

調子がいまいちだったり、気分があまりよくないときは、“Nothing(何もない)” の一言で片付けたい人もいるかもしれませんが、その他にも使えるフレーズがあります。

• “Could be better”(あんまりよくないな)
• “Not good”(よくないね)
• “How much time do you have?”(どれくらい時間ある?)

※自分の身の上話を始めたら長くなる、という皮肉交じりのニュアンスです。
• “Let’s not go there.”(その話はしないでおこう)
※調子がいまいちな理由を話したくない、というニュアンスです。

【例文①】
Karen: What’s up?
(調子はどう?)
Kevin: Could be better. What’s up with you?
(あんまりかな。あなたはどう?)
Karen: How much time do you have?
(どれくらい時間ある?)
Kevin: That bad, huh?
(そんなに悪いんだ?)
【例文②】
Ellen: What’s up?
(調子はどう?)
Steven: Not good.
(よくないね)
Ellen: I’m all ears if you wanna (want to) talk about it.
(あなたが話したいなら聞くよ)
Steven Nah. Let’s not go there.
(いや。その話には触れないでおくよ)

アメリカン風ユーモアセンスで返してみる

アメリカン風ユーモアセンス

前述したように、"What’s up?" を直訳すると「何が上にある?」になります。

なので、上に位置するもの、または上昇傾向にあるものを、自虐的または皮肉交じりに返すのが一般的なアメリカン風ユーモアセンス。お互いに冗談を言っているのがわかっている場合に成り立つ会話です。

• sky/star/sun/cloud(空、星、太陽、雲)
• ceiling/roof/chimney(天井、屋根、煙突)
• my blood pressure(私の血圧)
• my weight(私の体重)
• my debt(私の借金)

【例文①】
Selma: What’s up?
(直訳:何が上にある?/意訳:元気?)
Zoe: My blood pressure. What’s up with you?
(私の血圧が上がってるわ。あなたは?)
Selma: My debt.
(私は借金が膨れ上がってるわ。)
【例文②】
Glen: What’s up?
(直訳:何が上にある?/意訳:最近どう?)
Nick: Stars?
(星かな?)
Glen: Hahaha. You’re funny.
(ははは…面白いこと言うね)
※皮肉を込めています。
【例文③】
Ashley: What’s up?
(直訳:何が上にある?/意訳:最近どう?)
Jennifer: My weight.
(私の体重がね)
Ashley: For real?
(ホントに?)
Jennifer: I gained 3kg in the last 2 weeks!
(この2週間で3キロ増えたのよ!)

挨拶以外の「What’s up?」への返答

もう一つの意味

"What’s up?" には「調子はどう?」以外に、「どうしたの?」という意味もあります。

例えば、落ち込んでいる相手に対して、「どうしたの?」という意味の “What’s the matter?” や ”What’s wrong?” の代わりに “What’s up?” を使うことも出来ます。

【例文①】
Jordan: You look upset. What’s up?
(なんか元気ないね。どうしたの?)
Mari: Nothing. I’m fine.
(なんでもない。平気だよ)
Jordan: No, you’re not. What’s wrong?
(うそつかないで。どうしたの?)
Mari: My boyfriend cheated on me.
(カレに浮気された)
【例文②】
Selma: What’s up? You look really tired.
(どうしたの?なんだかすごく疲れてるね)
Jake: I’m all right. I didn’t get much sleep last night.
(大丈夫だよ。昨夜あんまり眠れなかったんだ。)
Selma: Is something bothering you?
(なんか悩んでることでもあるの?)
Jake: Not really. I just couldn’t sleep.
(別に。ただ眠れなかったんだ)

What’s up? の代わりに使える表現

What's up? と似た意味を持つ表現がいくつかあるので、紹介します。

  • What's going on?
  • What's happening?
  • What's the deal?
  • What's going down?
  • What's crackin'/poppin'?
  • Whaddup?(メッセージのやりとりで使われることが多いです。)

最初の2つはどのような状況でも使えますが、他の表現は非常にカジュアルな表現なので、フォーマルな場にはふさわしくありません。使う場面には注意が必要です。

What’s up? を使いこなして会話を楽しもう!

会話を楽しむ前に、まず会話を始めなければなりませんね。

多くの場合、カジュアルなおしゃべりはこのような短いフレンドリーな挨拶から始まります。

相手があなたの様子について本当に答えを必要として質問しているのかどうかは、状況から理解できるはずです。

今回の記事を参考にして、相手がどのような使い方をしていても、さまざまな返答ができるようにしておきましょう。そして忘れてはならないのは、これらの表現を使って自分から会話を始めることもできるということです!

みなさんも今回の表現集を参考に、自分から楽しい会話を始めてみてはいかがでしょうか。