Michiru
(更新)
"What’s up?(ワッツアップ?)"
この挨拶フレーズ、アメリカ人または英語を話す外国人と交流がある人は、一度や二度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
中には、なんで "What’s up" が挨拶フレーズなの? "How are you" じゃないの?と不思議に思う人もいるかもしれませんね。
無理もありません。"What’s up" を直訳すると「何が上にある?」となります。確かに、"How are you?(調子はどうですか?お元気ですか?)" に較べると、"What’s up?" は挨拶フレーズとは思えませんよね。
また、"What’s up" の意味をわかっていても、どう答えたら良いのか戸惑ってしまう人もいるかもしれません。本記事では、"What’s up" と聞かれたときの答え方についてご紹介します。
ところで、"What’s up" を意訳すると、どういう意味になるのでしょう?
"What’s up" を言い換えると、 "How’s it going?(調子はどう?)"、 "What’s happening?" や "What’s new?(最近なんかあった?)" などが挙げられます。
どれも似たり寄ったりなカジュアル風挨拶フレーズで、ネイティブスピーカーがよく使うナチュラルな表現です。もちろん、"How are you?" でも十分に伝わります。
"What’s up?" は "How are you?" の砕けた表現と考えてみると、分かり易いでしょう。
親しい仲間同士で "How are you?" は何となく堅苦しい、ありきたりな決まり文句のようでマンネリ化している、と感じる人は、"What’s up?" を使ってみて下さいね。
では、シチュエーション別に "What’s up?" に対する答え方のバリエーションと例文を見てみましょう。
"What’s up?" と聞かれても、特に変わったことがなかったり、返事に困ってしまったり、応答するのが面倒だったりするときに使える便利なフレーズがこちらです。
• “Nothing much”(特に何もないよ)
• “Not much”(これと言ってないよ)
• “Same as usual”(いつもと同じだよ)
• “Same ol’, same ol”(相変わらずだよ)
※ "ol’" ➔ "old" のこと
"What’s up?" と聞かれたときに調子が良いときは、ちょっと一捻りして返事をしてみましょう。
• “Just peachy”(絶好調だよ)
• “Pretty good”(結構いいよ)
• “Not bad”(悪くないよ)
• “Can’t complain”(まぁまぁいいよ)
調子がいまいちだったり、気分があまりよくないときは、“Nothing(何もない)” の一言で片付けたい人もいるかもしれませんが、その他にも使えるフレーズがあります。
• “Could be better”(あんまりよくないな)
• “Not good”(よくないね)
• “How much time do you have?”(どれくらい時間ある?)
※自分の身の上話を始めたら長くなる、という皮肉交じりのニュアンスです。
• “Let’s not go there.”(その話はしないでおこう)
※調子がいまいちな理由を話したくない、というニュアンスです。
前述したように、"What’s up?" を直訳すると「何が上にある?」になります。
なので、上に位置するもの、または上昇傾向にあるものを、自虐的または皮肉交じりに返すのが一般的なアメリカン風ユーモアセンス。お互いに冗談を言っているのがわかっている場合に成り立つ会話です。
• sky/star/sun/cloud(空、星、太陽、雲)
• ceiling/roof/chimney(天井、屋根、煙突)
• my blood pressure(私の血圧)
• my weight(私の体重)
• my debt(私の借金)
"What’s up?" には「調子はどう?」以外に、「どうしたの?」という意味もあります。
例えば、落ち込んでいる相手に対して、「どうしたの?」という意味の “What’s the matter?” や ”What’s wrong?” の代わりに “What’s up?” を使うことも出来ます。
いかがでしたか? "What’s up?" をもっと身近に感じられましたか?
最後に、"What’s up" のバリエーションをご紹介します。若者世代、特に男子がよく使う、"What’s up" を進化させたパターンです。
• Wut up?
(ワアップ? - "Wut" と "up" をつなげるように発音するのがポイントです)
• Wassup?
(ワサップ?)
どちらも "What’s up" のように聞こえる若者特有のスラングです。ただし、ヒップホップ的なイメージが強いので、相手をよく選んで使うことをおすすめします。
次回、英語を話す外国人のお友達に会う時は、気軽に "What's up?" と聞いてみてくださいね!