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"What’s up?" と聞かれたら?意味とシチュエーション別答え方まとめ

"What’s up?" と聞かれたら?意味とシチュエーション別答え方まとめ

"What’s up?(ワッツアップ?)"

この挨拶フレーズ、アメリカ人または英語を話す外国人と交流がある人は、一度や二度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

中には、なんで "What’s up" が挨拶フレーズなの? "How are you" じゃないの?と不思議に思う人もいるかもしれませんね。

無理もありません。"What’s up" を直訳すると「何が上にある?」となります。確かに、"How are you?(調子はどうですか?お元気ですか?)" に較べると、"What’s up?" は挨拶フレーズとは思えませんよね。

また、"What’s up" の意味をわかっていても、どう答えたら良いのか戸惑ってしまう人もいるかもしれません。本記事では、"What’s up" と聞かれたときの答え方についてご紹介します。
 

What’s up? の意味

ところで、"What’s up" を意訳すると、どういう意味になるのでしょう?

"What’s up" を言い換えると、 "How’s it going?(調子はどう?)"、 "What’s happening?""What’s new?(最近なんかあった?)" などが挙げられます。

どれも似たり寄ったりなカジュアル風挨拶フレーズで、ネイティブスピーカーがよく使うナチュラルな表現です。もちろん、"How are you?" でも十分に伝わります。

"What’s up?" は "How are you?" の砕けた表現と考えてみると、分かり易いでしょう。

親しい仲間同士で "How are you?" は何となく堅苦しい、ありきたりな決まり文句のようでマンネリ化している、と感じる人は、"What’s up?" を使ってみて下さいね。
 

【シチュエーション別】 What’s up? に対する答え方

では、シチュエーション別に "What’s up?" に対する答え方のバリエーションと例文を見てみましょう。
 

特に変わったことがない場合、
何と答えて良いかわからないとき

何と答えて良いかわからないとき

"What’s up?" と聞かれても、特に変わったことがなかったり、返事に困ってしまったり、応答するのが面倒だったりするときに使える便利なフレーズがこちらです。

• “Nothing much”(特に何もないよ)
• “Not much”(これと言ってないよ)
• “Same as usual”(いつもと同じだよ)
• “Same ol’, same ol”(相変わらずだよ)

※ "ol’" ➔ "old" のこと

【例文①】
Jimmy: What’s up?
(調子どう?)
Alex: Same ol’, same ol. What’s up with you?
(相変わらずだよ。君は?)
Jimmy: Not much.
(特にこれと言ってないね)
【例文②】
George: What’s up?
(調子はどう?)
Sammy: Same as usual. What’s up with you?
(いつもと変わらない。あなたは?)
George: Nothing much.
(特にないかな)

 

割と調子がいいとき

割と調子がいいとき

"What’s up?" と聞かれたときに調子が良いときは、ちょっと一捻りして返事をしてみましょう。

• “Just peachy”(絶好調だよ)
• “Pretty good”(結構いいよ)
• “Not bad”(悪くないよ)
• “Can’t complain”(まぁまぁいいよ)

【例文①】
Denise: What’s up?
(調子はどう?)
Kelly: Pretty good. What’s up with you?
(結構いいよ。あなたは?)
Denise: Not bad.
(悪くないかな)
【例文②】
Amy: What’s up?
(調子どう?)
Angie: Can’t complain. What’s up with you?
(まぁまぁかな。あなたは?)
Amy: Just peachy!
(絶好調よ!)

 

調子がいまいちなとき

調子がいまいちなとき

調子がいまいちだったり、気分があまりよくないときは、“Nothing(何もない)” の一言で片付けたい人もいるかもしれませんが、その他にも使えるフレーズがあります。

• “Could be better”(あんまりよくないな)
• “Not good”(よくないね)
• “How much time do you have?”(どれくらい時間ある?)

※自分の身の上話を始めたら長くなる、という皮肉交じりのニュアンスです。
• “Let’s not go there.”(その話はしないでおこう)
※調子がいまいちな理由を話したくない、というニュアンスです。

【例文①】
Karen: What’s up?
(調子はどう?)
Kevin: Could be better. What’s up with you?
(あんまりかな。あなたはどう?)
Karen: How much time do you have?
(どれくらい時間ある?)
Kevin: That bad, huh?
(そんなに悪いんだ?)
【例文②】
Ellen: What’s up?
(調子はどう?)
Steven: Not good.
(よくないね)
Ellen: I’m all ears if you wanna (want to) talk about it.
(あなたが話したいなら聞くよ)
Steven Nah. Let’s not go there.
(いや。その話には触れないでおくよ)

 

アメリカン風ユーモアセンスで返してみる

アメリカン風ユーモアセンス

前述したように、"What’s up?" を直訳すると「何が上にある?」になります。

なので、上に位置するもの、または上昇傾向にあるものを、自虐的または皮肉交じりに返すのが一般的なアメリカン風ユーモアセンス。お互いに冗談を言っているのがわかっている場合に成り立つ会話です。

• sky/star/sun/cloud(空、星、太陽、雲)
• ceiling/roof/chimney(天井、屋根、煙突)
• my blood pressure(私の血圧)
• my weight(私の体重)
• my debt(私の借金)

【例文①】
Selma: What’s up?
(直訳:何が上にある?/意訳:元気?)
Zoe: My blood pressure. What’s up with you?
(私の血圧が上がってるわ。あなたは?)
Selma: My debt.
(私は借金が膨れ上がってるわ。)
【例文②】
Glen: What’s up?
(直訳:何が上にある?/意訳:最近どう?)
Nick: Stars?
(星かな?)
Glen: Hahaha. You’re funny.
(ははは…面白いこと言うね)
※皮肉を込めています。
【例文③】
Ashley: What’s up?
(直訳:何が上にある?/意訳:最近どう?)
Jennifer: My weight.
(私の体重がね)
Ashley: For real?
(ホントに?)
Jennifer: I gained 3kg in the last 2 weeks!
(この2週間で3キロ増えたのよ!)

 

What’s up? のもう一つの意味

もう一つの意味

"What’s up?" には「調子はどう?」以外に、「どうしたの?」という意味もあります。

例えば、落ち込んでいる相手に対して、「どうしたの?」という意味の “What’s the matter?” や ”What’s wrong?” の代わりに “What’s up?” を使うことも出来ます。

【例文①】
Jordan: You look upset. What’s up?
(なんか元気ないね。どうしたの?)
Mari: Nothing. I’m fine.
(なんでもない。平気だよ)
Jordan: No, you’re not. What’s wrong?
(うそつかないで。どうしたの?)
Mari: My boyfriend cheated on me.
(カレに浮気された)
【例文②】
Selma: What’s up? You look really tired.
(どうしたの?なんだかすごく疲れてるね)
Jake: I’m all right. I didn’t get much sleep last night.
(大丈夫だよ。昨夜あんまり眠れなかったんだ。)
Selma: Is something bothering you?
(なんか悩んでることでもあるの?)
Jake: Not really. I just couldn’t sleep.
(別に。ただ眠れなかったんだ)

 

まとめ

いかがでしたか? "What’s up?" をもっと身近に感じられましたか?

最後に、"What’s up" のバリエーションをご紹介します。若者世代、特に男子がよく使う、"What’s up" を進化させたパターンです。

• Wut up?
(ワアップ? - "Wut" と "up" をつなげるように発音するのがポイントです)
• Wassup?
(ワサップ?)

どちらも "What’s up" のように聞こえる若者特有のスラングです。ただし、ヒップホップ的なイメージが強いので、相手をよく選んで使うことをおすすめします。

次回、英語を話す外国人のお友達に会う時は、気軽に "What's up?" と聞いてみてくださいね!