アリのアーミー!? 英語のおもしろい集合名詞をまとめてみた
A crowd of people. A class of students. A pair of shoes.
このように、英語にはある特定の単語の「集合体」を表すときに使われる名詞があります。この名詞を「集合名詞(collective noun)」と呼びます。
例えば、人間に対して用いる集合名詞のなかには team(チーム)や company(カンパニー)、band(バンド)などがありますよね。
モノに対しても、靴や靴下なら pair(ペアー)、花なら bouquet(ブーケ)、星なら galaxy(ギャラクシー)のように定められた集合名詞を使うことが一般的です。
そこで今回は、学校では習わないような少し変わった、おもしろい集合名詞を集めてみました! ぜひ次回の英会話レッスンなどで使ってみて講師を驚かせてみてくださいね!
「動物」に関連するおもしろい集合名詞
英語を話す人のなかでは、a flock of birds や a litter of puppies/kittens、a swarm of bees などの表現は一般的に知られています。
でも集合名詞のなかでも「あ〜言われてみればそう言うんだった」と思うような、普段使わない表現もたくさんあり、ネイティブだからといって全部知っているとは限りません。
ここでは、一般的には知られていない、もしくは知られているけれど少しおもしろい「集合名詞」を抜粋してみました!
動物名(英語) | 動物名(日本語) | 英語の集合名詞 |
ants | アリ | army |
bears | クマ | sloth, sleuth |
buffalos | バッファロー | gang or obstinacy |
camels | ラクダ | caravan |
cheetahs | チーター | coalition |
clams | 貝 | bed |
coyotes | コヨーテ | band |
cranes | ツル | sedge |
crows | カラス | murder |
elephants | ゾウ | herd, parade |
emus | エミュー | mob |
ferrets | フェレット | business, fesnyng |
flamingos | フラミンゴ | stand, flamboyance |
giraffes | キリン | tower |
goldfish | 金魚 | troubling |
gorillas | ゴリラ | band |
jaguars | ジャガー | shadow |
lions | ライオン | pride |
owls | フクロウ | parliament |
parrots | オウム | pandemonium, company |
rhinoceroses | サイ | crash |
skunks | スカンク | stench |
stingrays | アカエイ | fever |
wild cats | 野生の猫 | destruction |
wombat | ウォンバット | wisdom |
お気に入りの表現はありましたか? 筆者は、ジャガーの集合名詞が shadow(影)なのがカッコいいなと思いました。また、スカンクの集合名詞の stench は「嫌なニオイ」を意味する単語なので、それもおもしろいなと!
ではせっかくなので、ここでいくつかの表現の使用例を見てみましょう。
実際に日常会話で使うかといったらあまり使いませんが、知識として知っておくのはおもしろいですよね。動物に関するその他の集合名詞を知りたい方はぜひこちらをご覧ください。
そのほか覚えておきたい集合名詞
ここでは、さまざまな用法がある、ぜひ覚えておきたい集合名詞を少しご紹介します!
bunch|バンチ
これは便利な単語です。「たくさんの〜」と言いたいときに使うこともできますし、特定のモノの集合名詞として用いることもできます。おもに、同じ種類のモノがいくつも固められたり、密接にグループ化された状態のモノを指すことが多いです。
- a bunch of people|大勢の人々
- a bunch of homework|たくさんの宿題
- a bunch of stuff|たくさんのモノ
フルーツだと、「バナナ」や「ブドウ」に対して使うことができます。
- a bunch of bananas|バナナの束
- a bunch of grapes|ブドウ一房
そして「花」や「鍵」にも。
- a bunch of flowers|花束
- a bunch of keys|鍵の束
cluster|クラスター
クラスターとは、似たようなものが近くに集まり、ときには何かを取り囲んでいる状態のことを指します。「塊(かたまり)」と訳すことが多いです。
- a cluster of coconuts|ココナッツの塊
- a cluster of stars|星の集まり
- a cluster of spiders|クモの群れ
- a cluster of fans|ファンの集まり
- a cluster of shops|お店の集まり
ちなみに、computer cluster という表現もあり、これは複数のコンピュータを結合し、ひとまとまりとしたシステムのことです。
flight|フライト
もちろん飛行機の「フライト」として使われることが多い単語ですが、「一連の、一続きの〜」という意味を持つ集合名詞でもあります。
- flight of stairs|一連の階段
- flight of beer|ビールの飲み比べができるテイスティングセット
- flight of hurdles|一連のハードル
pack|パック
パックは、日本語でも同じ使い方をするので覚えやすいでしょう。「一式」「一包み」という意味があります。
- a pack of cigarettes|タバコのパック
- a pack of gum|ガムのパック
- a pack of cards|トランプカードのパック
上記でも登場した a pack of wolves(オオカミの群れ)という使い方も一般的です。
比喩的に使うこともできますよ:
- a pack of lies|ウソばっかり
set|セット
食器などの整頓された一群のモノに対して用いることが一般的です。また、規則や社会的な集団の表現にも使われます。
- a set of plates|皿のセット
- a set of rules|一連のルール
- a set of tools|ツール一式
shower|シャワー
「シャワー」と聞くと、お風呂と関連するほうのシャワーを思い浮かべるかもしれませんが、実は「雨」や「プレゼント」「褒め言葉」などに対しても使える集合名詞なんです!
- a rain shower|にわか雨
- a shower of gifts|数々のプレゼント
- a shower of compliments|数々の褒め言葉
海外には baby shower や bridal shower などのパーティーがありますが、なぜ「シャワー」なのか不思議に思った人もいるのではないでしょうか。
シャワーは、何かを「大量に、贅沢に渡す」ときに用いることが多いんです! そしてこのようなパーティーでは、参加者がホストのためにたくさんのプレゼントを持ってきます。
stack|スタック
本の積み重ねのように、1つのモノが別のモノの上に整然と並べられている状態を表します。日本語では「〜の山」のように表現することが多いですね。
- a stack of books|本の山
- a stack of papers/files|書類の山
- a stack of toys|おもちゃの山
- a stack of pancakes|パンケーキの山
wad|ワッド
「束」という意味を持つこの単語は、paper(紙)や notes(メモ・付箋など)に対して使えますし、ガムなどの「噛んだもの」に対しても用いることができます。また、一度平たかったものをクシャクシャにしたというニュアンスがあります。
- a wad of paper|(クシャクシャにした)紙の束
- a wad of dollar bills|ドル札の束
- a wad of money|お金の束
- a wad of gum|(噛んだ後の)ガムの塊
集合名詞を覚えて英語力UPを目指そう!
英語力が上達している一つの証拠は、決まった言葉に対し、正しい集合名詞が使えること!
日常でも使いますし、ビジネスの場でも使うことがたくさんあります。
記事の前半では、動物に対するレアな集合名詞を紹介しましたが、後半で解説した単語は必ず覚えておきましょう。日頃から使う言葉ばかりですので、役立つに違いないです!