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エンドロールは和製英語!映画館で使える英語表現

エンドロールは和製英語!映画館で使える英語表現

みなさんは映画館に行くのがお好きですか?

ポップコーンを食べながら大きな画面で観る映画は格別ですよね...

今回は、売店でのオーダーから映画が終わってからの会話まで、映画館で活用できる英語表現やフレーズをご紹介していきます!

日本語ができない友人などと映画館に行くことがあればぜひ使用してみてくださいね。

映画館は英語でなんていう?

映画館にいるカップル

まずは、映画館に関連する基礎用語から見ていきましょう。

「映画館」は movie theater/theatrecinema と呼ぶことが一般的です。Theater はアメリカ英語のスペルで、theatre はイギリス英語のスペルです。

また、film/movie/picture house などと表現されることもありますが、少し古い言い方になります。Picture は「映画」を指す言葉で、アカデミー賞などの授賞式で使われる少しかしこまった表現です。

誰かを映画館に誘う場合は省略して (the) movies と表現することもありますよ。

Do you wanna go to the movies this Friday?
「今度の金曜日、映画を観に行かない?」
I heard there's a new movie theater in town. Let's go check it out!
「街に新しい映画館ができたらしいね。見にいこうよ!」
Going to the cinema is one of my favorite things to do.
「映画館に行くことは、私の大好きなことのひとつです」

さらに multiplex という単語も見かけることがあるかもしれません。これは、複数のスクリーンを持つ同一の建物を意味する言葉。最近はどの映画館も複数のスクリーンを持つので、ほとんどが multiplex と言えるでしょう。

映画館にまつわる英語表現

映画館

Big screen

The big screen は、映画館の「大きなスクリーン」を表している表現で、映画館で観る映画に対して用いられます。

They made my favorite book into a movie — I can't wait to see it on the big screen!
「私の大好きな本が映画化されたの。映画館で見るのが楽しみ!」

Silver screen

Silver screen(銀幕)とは、映画産業の初期に流行した映写スクリーンの一種。しかし、これがのちに映画産業の別名として一般的に使用されるようになったのです。

一般的には、ニュース記事や書籍などで使われる表現で、日常会話に普段出てくるような表現ではありません。

This book has been adapted for the silver screen many times.
「この本は何度も映画化されている」

この例文は記事に出てくるかもしれませんが、普段の会話では以下のように表現されることが多いです:

This book's been made into a movie many times.
「この本は何度も映画化されている」

Screening

「上映」「上映会」を指す単語です。映画が公開される前に、一般の人が映画を視聴できる test screening(試写会)や、評論家向けの critic screening(評論家試写会)などがあります。

I'm going to a test screening for the new Tarantino film this Saturday.
「今週の土曜日、タランティーノの新作の試写会に行くんだ」
What movies are screening now?
「今、上映中の映画は?」

ちなみに「上映中」はさまざまな言い方があり、screening のほかにも showing in theaters という表現が一般的に使われます。

No! The movie I wanted to see isn't showing here anymore.
「えー! 観たかった映画がもうここで上映されてない」
Is that film in theaters already?
「その映画、もう公開されているの?(上映しているの?)」

Double feature

ダブル・フィーチャーは映画の「2本立て上映」を意味します。1本の料金で2本の映画を上映するもので、以前は長編映画1本とさまざまな短編映画を上映する形式が多かったようです。

21世紀ではだいぶ減った double feature ですが、日本ではまだ2本立て上映を提供する名画座映画館を見かけることがありますよ。

There are a few retro cinemas in Tokyo that offer double feature screenings.
「都内には、2本立て上映をするレトロな映画館がいくつかあるんですよ」

Trailers

トレーラーとは、映画の「予告編」を指す言葉です。もともとは、この trailer は映画の後に上映されていたんですよ! Trail は「後ろに続く」という意味です。

そしてこのトレーラーがのちに映画の後ではなく前に上映されるようになってからも、この名称は使われ続けました。長さは通常20~30秒程度で、現代は一般的には映画の撮影中に作成され、映画の撮影と編集が完了する前に公開されます。

一方で、teaser(ティーザー)というものもありますが、これは映画への興味を引くために編集された短いプロモーションビデオのようなものです。Sneak peak(スニーク・ピーク)と呼ばれることも。通常は1分未満で、予告編とは異なって映画全体の内容をあまり見せないという特徴があります。

Have you seen the trailer for the upcoming Spielberg film?
「今度のスピルバーグ作品の予告編は見た?」
Netflix just released a teaser for season 2 of Young Royals and it looks amazing.
「ネトフリが『ヤング・ロイヤルズ』のシーズン2のティーザーを公開したんだけど、かなり良さそう」

Credits/post-credits scene

映画が終わったら「エンドロール」が流れますが、実はこの表現、和製英語なんです! 英語では (end) credits と言います。

また、エンドロールが終わった後に、数秒から数分ほどの短いシーンがあったりしますよね。これを英語では post-credits scene と呼びます。他にも tagsstingers と呼ばれることもあるそうですが、後者は地域などによって認知度が異なることがあります。

そしてこのようなシーンは、アクションやSF映画に登場することが多いそうです! 楽しみにエンドロールの最後まで待つ人も結構います。

Are you planning on sitting through the end credits?
「エンドロールを最後まで見るつもり?」
I heard this movie has a post-credits scene. Let's wait and see!
「この映画、ポストクレジットのシーンがあるそうだよ。待ってみよう」

Drive-in (theater)

最近はあまり見かけることがないですが、ドライブ・イン・シアターとは、駐車場に映画スクリーンを配置し、車に乗ったまま映画が鑑賞できるというスタイルの映画上映施設です。省略して drive-ins と呼ばれることも。

この施設は、1950年代から60年代にかけてアメリカで人気を集め、当時はアメリカ国内に4,000個以上のドライブ・イン・シアターがあったそうですよ! 面白いことに、新型コロナウィルスによるソーシャルディスタンスの規制により、2020年からまた人気が復活したそうです。

I've always wanted to watch a movie at a drive-in (theater).
「ドライブ・イン・シアターで映画を観てみたいとずっと思っている」

Box office

ボックス・オフィスとは、もともとは劇場や映画館などで、チケットを購入したり予約したりする場所のことを指す言葉でした。今は ticket counter などと呼ばれることの方が多いかと思います。

今は一般的に box office は「興行収入」を意味する表現として用いられます。映画や俳優の人気や経済的な成功度を示す指標です。

This movie was a huge box-office hit.
「この映画は興行的に大成功を収めました」

映画館で使える会話例

映画館の売店でオーダーをする2人の男性

売店でオーダー

「売店」は英語では concession stand と言います。売店で食べ物やドリンクを買うシチュエーションから見てみましょう。

Cashier
What would you like to order?
「ご注文はいかがなさいますか?」
You
Could I get one large popcorn, two medium cokes, and two hot dogs?
「ポップコーンLサイズ1個、コーラMサイズ2個、ホットドッグ2個をください」
※アメリカの多くの地域では、コーラのことを coke(コーク)と呼びます。
Cashier
Sure. Anything else?
「かしこまりました。ほかにご注文はありますか?」
You
Actually, scratch the hot dogs. Could you change that to two pretzels instead?
「やっぱりホットドッグはやめます。代わりにプレッツェル2個に変更してもらえますか?」
※To scratch には「削る」以外にも「取り消す」という意味合いがあります。
Cashier
Yeah, no problem. We have a combo deal if you're interested. You can get one free pretzel if you order two large popcorns and two cokes.
「はい、問題ありません。もしご興味があれば、コンボ(セット割引)もありますよ。ポップコーン(L)2個とコーラ2本を注文すると、プレッツェルが1個無料になります」
※Combo は combination(コンビネーション)の略です。日本語では「コンビ」と言うことがありますが、英語では通用しません。
You
Umm, yeah, actually that sounds better. I'll take it.
「そのほうがよさそうですね。それにします」
Cashier
Great. That'll be $19.50.
「では、19.50ドルになります」
You
Okay, here's a 20.
「はい、こちら20ドルです」
Cashier
And here's your change. Enjoy your movie.
「お釣りはこちらになります。映画を楽しんでください」

映画が終わったら

映画館の外を歩く人たち

次は、映画を観終わったあとの会話を再現してみましょう。

Mike
Oh my god. That was so good.
「うわあ! めっちゃよかったね」
Jake
Really? I didn't really like it.
「そう? 俺はあまり好きじゃなかったな」
Mike
What!? What didn't you like about it?
「え!? どこが気に入らなかったの?」
Jake
I don't know. The dialogue was corny and I didn't really care for the jump scares…
「ん〜。セリフはダサかったし、ジャンプスケアもあまり気にいらなかった...」
Mike
The jump scares are what make a horror movie good, though…
「そのジャンプスケアがホラー映画の醍醐味なのに...」
Jake
Eh, they just get annoying when there are so many. 
「たくさんあるとイライラしてくるんだよね」
Mike
I guess. But the ending was insane. Totally caught me off guard.
「まあそうかもね。でもエンディングはすごかったわ。完全に意表を突かれたよ」
Jake
Yeah, I'll give you that. But everything else sucked.
「うん、それは評価できるね。でも、他は最悪だった」
Mike
Well, now I know to never invite you to a horror movie again, haha.
「そうか、じゃあもう君をホラー映画には誘わないよ!(笑)」

この会話に出てきた jump scare というのは、ホラー映画でよくある突然音が大きくなったり、突然何かが画面に飛び出してくるような、わざと視聴者を驚かせる要素のことを指します。

まとめ

映画や映画館にまつわる英語表現はたくさんあります!

今回はそのなかから「映画館」にスポットライトを当てて絞ってみました。

もし海外に行くことがあれば、旅行先で映画館に行ってみるのも面白いかもしれませんね。国によって、映画館でも何か違う文化を発見できる可能性があります。

今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。