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英語で広がるプログラミングの世界|切っても切れない関係性とは?

英語で広がるプログラミングの世界|切っても切れない関係性とは?

現代、パソコンやスマホなどでつながる情報ネットワークは、なくてはならないものになりました。その情報を制御するのに必要なのが「プログラミング」です。

2020年に小学校過程で「プログラミング的思考」を育むための教育が必修化されたことから、将来必須のスキルとして捉えている人も少なくないかもしれませんね。

さて、このプログラミングを考えたときに、パソコンのスクリーンに細かく何かが書かれているのをイメージする人は少なくないでしょう。しかも使われているのは日本語ではなく、英語です。

そう、実はプログラミングにおいて、英語は必要不可欠なのです! では、プログラミングスキルを習得するにあたって、英語を知っているとメリットがあるのでしょうか? 今回は、プログラミングと英語の関係性と、英語によって広がる可能性について考えます。

プログラミングとは

プログラミングの画面

「プログラミング」はよく耳にする単語になりましたが、実際どんなものなのか、ご存知ですか?

プログラミングとは、コンピューターに命令(プログラム)を送ること。Program は「公告」という意味のラテン語とギリシャ語の programma に由来します。そもそもはギリシャ語 で「公に書く」を意味した prographein という単語で、それぞれ pro は「力」、graphein は「書く」という意味だったそうです。

例えば、テレビのリモコンを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。6番から4番のチャンネルに切り替えたいときは、4のボタンを押しますよね。これによって「4番のチャンネルにしなさい」という命令をテレビが受けて、4番にチャンネルを変えます。実はこれも、指令を出してコンピューターがその通りに動くので、プログラミングといえるのです。

さて、このような一連の操作は、事前に機械に設定されています。そしてその多くは、主にプログラミング言語を使って書かれているのです。

プログラミング言語

コンピューターの情報は、2進法と呼ばれる0と1のみを使って計算されています。世界最初のプログラミングは、イギリスのチャールズ・バベッジという数学者が考案した「Analytical Engine(解析機関)」という機械で行われ、カードにパンチで穴を開けた「パンチカード」が用いられました。このパンチの穴が「ある/ない」で「1/0」を表し、計算処理を制御したのです。

しかし0と1のみを使ってプログラムを作ることは、誰にでもできることではありません。そこで世界的なテクノロジー関連企業IBMで働いていたJohn Backus(ジョン・バッカス)氏を筆頭に、人間が理解できる言葉で情報処理をすることができるFORTRAN(フォートラン)というシステムが1954年に開発されました。

これ以降、英語のような人間が理解しやすい言葉を用いたプログラミング言語が数多く開発されるのです。現在は約700ものプログラミング言語があり、CやJava、PythonにPHPなど著名なものだけでも245あると言われています。

プログラミング言語の大多数に使われているのは、英語です。これには理由がいくつかあります。そもそもプログラミング言語の多くが西欧諸国で開発されたこと。また日本語のような複雑でマイナーな言語よりも、英語のような国際言語を用いたほうが汎用性が高いことも理由にあげられます。

ちなみに、「なでしこ」や「プロデル」など、日本語でプログラミングできる言語もいくつかありますよ! プログラミングというと英語でコードが書かれているイメージが多いので、意外ですね!

プログラミングは主に英語を使う

ノートパソコンでプログラミングをする人

プログラミングのコードを書くときは多くの場合、英語を使うことはもちろん、その取扱説明書ともいえる「reference(リファレンス)」も英語で書かれています。複雑な英語を覚える必要はなく、「この指示をするときにはこの単語」と覚えれば大丈夫です。中学校で学ぶレベルの英語スキルがあれば、問題ありません。

そうとはいえ、世界中で情報技術に関するIT産業での仕事の需要が高まっています。プログラミングは世界のどこでも応用できるスキルです。最低限プログラミングで必要な英語レベルではなく、コミュニケーションも円滑にとれるレベルになると、国・地域を問わずキャリアアップを図ることもできるでしょう。

事実、DMM英会話の裏側では世界中から集まったエンジニアたちが日々サービス向上のために試行錯誤を重ねています。そのエンジニアたちの出身地は英語圏だけでなく、非英語圏も数多くいるため、国際色豊か。もちろん、コミュニケーションツールは英語です。

試しに、Googleで「プログラミング 仕事」と「programming job」のように検索してみると、違いは歴然。英語で検索した場合は、約260倍もの検索結果が表示されるのです。

  • プログラミング 仕事:約 20,800,000 件
  • programming job:約 5,480,000,000 件

以前DMM英会話ブログでインタビューをしたまつもと ゆきひろさんも、エンジニアにとっての英語の必要性を数年前にお話ししてくださいました。

ベースになっているテクノロジーのほとんどは、日本で開発されたものでは無いですよね。情報が日本語に翻訳されるのをいちいち待っていたら遅いんです。

情報のインプットだけでも、英文が読めるとかなり違う。あとは自分が発信する立場になったときにも、英語ができるかどうかで選択肢の幅が変わってきますね

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このように、英語を使うことで「選択肢の幅」が格段に広がる可能性があるのです。

プログラミングに必要な英語スキル

では実際、プログラミングにはどのような英語スキルが必要なのでしょうか。

主に使うのは、リーディングとライティングの2つですが、キャリアアップを図るのであれば、リスニングとスピーキングを含めた4技能ができたほうがより良いでしょう。

リーディング

主にプログラミングで必要な英語スキルは、「リーディング」です。特に、プログラミングのコードを書くときにはある程度決まった単語を使うので、まずはそれらを暗記する必要があります。

例えば、プログラミングでよく使う単語には以下のようなものがあります。

  • variable - 変数
  • parameter - パラメーター
  • if - もしも/仮に
  • true - 正
  • false - 不
  • null - 無
  • array - 配列
  • define - 定義する

このようによく使う英単語は600ほど。中学校中級程度といわれる英検4級で必要な語彙数が600〜1300程度といわれているので、語彙数としてはそこまで必要ではないことがわかるでしょう。ただ、あまり日常会話では使わず、プログラミングならではの単語もあるので、そこは注意が必要です。

日本の英語教育を受けてきた人は、「リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング」の4技能のうちでリーディングスキルにもっとも長けている傾向があるので、「英語がそんなに得意ではない」という人も安心して取り組むことができるでしょう。

しかし実は、英単語を覚えるだけでなく、英文読解をするスキルも持っていることが望ましいです。プログラミングの世界は日々進歩しています。その最新情報は英語で発表されることが多く、日本語に翻訳されるまでは時間がかかるのです。

最新情報を得て活かしていくためには、英文を読み取って理解するスキルもあるといいでしょう。

ライティング

「リーディング」で暗記をした英単語は、コード作成のために実際に書く必要があります。

コードを書くときに使うソフトウェアの多くは予測入力をしてくれますが、もしも間違ったスペルで記入してしまった場合はコードがうまく機能しない可能性があるので、しっかり「書ける」スキルが必要なのです。

また、プログラマーはオープンソースのプロジェクトにバグを提出することが多いのですが、その際も英語で行います。

リスニング・スピーキング

先ほども触れましたが、プログラミングスキルをつけるにあたって、あると望ましいのがリスニングとスピーキング、つまり英語でコミニュケーションを取るスキルです。

英語で資料を読むことでプログラミングの最新情報を得ることは可能ですが、実際に同じプログラミング言語を使っている人と話してみることで、自分が知らなかった情報と出会うことができます。

例えば、DMM英会話の講師検索画面で「programming」とフリーワード検索をしてみると、何人かプログラミングに興味がある人や、仕事をしている人が表示されます。ぜひ、同じ興味を持つ講師と話してみてください。また違った世界が広がっているかもしれませんよ!

関数と変数のネーミングも英語を使う

プログラミングをしていると必ず目にする関数と変数。これらも全部英語が使われます。

そしてこの点でよく見られるミスは、さりげない英語のニュアンスの違いです。例えば、send_mail という関数の代わりに mail_sent と書いてしまうと、メールを送ることではなく、すでにメールを送ったという意味合いになってしまいます。

このようなさりげない英語の違いを理解することが大事になってきます。

プログラミングを学ぶことができるオススメサービス

プログラミングを学ぶには、学校に行ったり独学をしたりと、さまざまな方法がありますが、まずはオンラインサービスを使って手軽に始めてみるのがオススメです。

一度自分で試してみて、チャレンジできそうだと思ったら、スクールに通うなどしてもいいかもしれませんよ。

ここでは特にオススメのサービス2つをご紹介します。

Udemy

Udemyはウェブ開発系のスキルを学ぶのにオススメのサービスです。そのほかにも、ビジネススキルや写真、音楽など、数多くのコースが用意されています。

オンライン完結で、比較的安価で学ぶことができるため、初心者の方にオススメです。

Codecademy

CodecademyはUdemyと異なり、プログラミングに特化した学習サービスです。多くのコースが無料で、あらゆるプログラミング言語を学ぶことができます。Pro(有料)会員になると、上級コースまで受講することができますが、まずは無料版で試してみるといいでしょう。

Codecademyのページはすべて英語で書かれており、レッスン自体も英語で行われますが、比較的簡単な単語などが使われています。プログラミングでは先述のようにリーディングスキルが必須なので、練習と思って挑戦することがオススメです。

ITエンジニアたちの仕事の様子が伺える映画・ドラマ作品

さて、ここまでプログラミングと英語の関係性について見てきましたが、いまいちITエンジニアとしての生活の様子がイメージしづらいという人も多いかもしれませんね。

知らない世界の話は、映画やドラマ、ドキュメンタリーなどを見るとイメージがつかみやすくなりますよ。

ここでは、気軽に見れる作品2つを紹介します。

Silicon Valley(シリコンバレー)

Silicon Valley(シリコンバレー)といえば、IT産業の聖地とも言われる場所。名前を聞いたことがある人も多いでしょう。このドラマシリーズはタイトルからもわかるように、シリコンバレーを舞台にしたストーリーです。

主人公のRichard(リチャード)は弱気なエンジニアで、大手IT企業に勤めていました。ある日、革新的なシステムを開発することに成功し、仲間達と起業することに決めるのです。このドラマは、企業に向けて仲間達が奮闘するストーリーを描いています。

内容だけ見ると堅そうなイメージですが、「オタクコメディ」と言っていいほど、笑いに溢れているシリーズです。誇張されている部分もありますが、ITエンジニアたちの生活ぶりが伺えますよ。Amazonプライムでレンタル可能です。

The Internship(インターンシップ)

世界でもっとも力を持っているとも言えるIT企業といえば、Googleですよね。この映画では、言ってしまえばITが苦手なおじさん2人が、Googleでインターンシップをしようと決意することでストーリーが始まります。

果たして2人はGoogleでインターンシップをすることができるのか.....?

作品の制作にはGoogleも賛同しているため、登場する内容は裏付けされたものばかり。ITの世界に精通していない人でも、十分に楽しめる内容です。AmazonプライムHuluで視聴できます。

プログラミングと英語のダブルスキルで広がる世界

将来をみたときに、なくてはならないスキルになる可能性があるプログラミング。プログラミングをするときには一定の英語スキルが必要ですが、そこにコミュニケーションをする力が加われば、可能性は無限大です。

働く場所も、日本だけではなく世界に広げることができるかもしれません。「プログラミングは難しそう.....」と躊躇していた人も、これを機会に少しチャレンジしてみてはどうでしょう。

DMM英会話の講師たちとも、「同じ職種」「同じ趣味」という観点で話せる話題が増えるかもしれませんよ!