英語の「Re」ってどういう意味?「Re」が持つ意味と使用例まとめ
英語には re で始まる単語がたくさんあるなと思ったことはありませんか?
語頭にある re は漢字にすると「再」に相当する意味があります。この知識があると rebuild(建て直す)、remake(作り直す)、reconfirm(再確認する)、review(見直す) などの意味が納得できますね。
このように、単語の頭の部分にくっついて特定の意味をもたらす部分を接頭辞、英語では prefix と呼びます。英語にはさまざまな prefix があり、それらを知っていると初めて見る単語でも意味が推測できてしまうというメリットがありますよ。
今回は re- という接頭辞について見ていきましょう!
接頭辞 prefix とは
上で述べたように、接頭辞とは単語の頭の部分にくっついて単語に特定の意味を加える文字列のことです。
なお、単語の末尾にくっつく接尾辞というものもありますよ。英語では suffix といいます。
例えば、-ist という接尾辞で終わる単語は「〜する人」といった意味があり、 dentist(歯科医)、pianist(ピアニスト)などの例があります。
ちなみに、接頭辞を意味する英語 prefix という言葉自体も pre(前)+ fix(付く)という作りになっています。こういった知識を持って単語を分解して理解できると、さまざまな単語を覚えるのがラクになります。接頭辞の例を少し挙げてみましょう。
否定を意味する un-
- unbelievable(信じられない)
- unable(できない)
- unknown(知らない)
誤った、良くないという意味を持つ mis-
- misspell(スペルミスをする)
- misjudge(判断を間違える)
- misdirect(方向を誤る)
接頭辞 re- の意味
たくさんある接頭辞のなかで今回取り上げる re- が持つ意味は again と back です。again と back は2つの異なる意味のように見えるかもしれませんが、again(再び)とはすなわちback(戻る)ということでもありますね。また、back=反、後、退といったニュアンスにもなります。
接尾辞 re- を持つ単語例
接尾辞 re- から始まる主な単語をざっと並べてみましょう。知っているものがいくつもあるのでは? カタカナ語として日本語でもよく使っているものもありますね。「再」の意味で通じるものが多いです。
- reintroduce(再導入する)
- reconsider(考え直す)
- regain(取り戻す)
- rejuvenate(若返らせる)
- recover(回復する)
- rewrite(書き直す)
- retry(リトライする、再び試す)
- refresh(リフレッシュする、気持ちを新たにする)
- refill(レフィル、再び満たす)
- reappear(再び現れる)
- reschedule(予定を組みなおす)
- revive(復活する)
- reinstate(復帰させる、回復する)
- reproduce(リプロデュース、再生産する)
- reshape(形を作り直す)
- restart(再起動する)
- reboot(再起動する、リブートする)
こちらは名詞の例です。
- revival(リバイバル)
- renovation(リノベーション)
- recovery(回復、リカバリー)
- retrial(リトライアル)
- rebirth(再生、復活)
- reunion(再会)
- reentry(リエントリー、再び入る、再入国)
なかには、again というより back の意味になる単語もあります。
- retire(退職する、退く)
- repeat(リピートする、繰り返す)
- repercussion(反響、影響)
- reject(断る)
- relate(関連がある)
- react(反応する)
retro- に注意
接頭辞のなかには「後から、逆に」といった意味を持つ retro- というのもあります。最初の re の部分は共通ですが、別の意味を持つ接頭辞なので惑わされないように。
- retrofit(後から追加する、後付けする)
- retrospective(過去を振り返った)
re の後ろにハイフンが入るケース
時には re の後ろにハイフン( - )が入った単語に気付くこともあるでしょう。re(再)の意味であることに変わりありませんが、繋げて書くと紛らわしく見えるときはハイフンが挿入されます。
- re-election(再選挙)
- re-establish(再び確立する)
- re-delete(再び削除する)
身の回りにもたくさんの例が!
よく耳にする「リサイクル」という言葉も recycle(再び+巡らせる)という意味です。「リユース(再使用)」「リターン(戻る、戻す)」など、身近な日本語の中にも re- が含まれた英語の言葉がたくさん見つかります。
SNSの投稿を再投稿することをXで「リポスト(repost)」、旧ツイッターでは「リツイート(retweet)」と呼ばれていましたが、re- の部分には「再や復」の意味があると知っていればこれらの単語も納得ですよね。
パソコンのキーボード入力には数々のショートカットがありますが、 ctrl+Z 「元に戻す、取り消す(undo)」で取り消した操作をまた元に戻したいときに使う ctrl+Y は英語で「redo(再び行う)」といいます。
「接頭辞 prefix とは」の箇所で少し触れた通り、undo の un- は「不、逆」という意味を持つ接頭辞です。do(行う)という単語に re- や un- といった接頭辞がつくことで意味が変わることがよく分かりますね。
まとめ
今回は英語の接頭辞の中から re- をピックアップしてご紹介しました。re- の最も象徴的な意味は、ちょうど漢字の「再」という文字にあてはまるので分かりやすいと思います。
もし、今まで単語を覚えるためにやみくもに暗記していたのなら、接頭辞や接尾辞といった観点も取り入れることをお勧めします。一つの知識で何倍もの単語のバリエーションを理解することができるようになるからです。
英語の接頭辞・接尾辞はたくさんありますが、すでに知っているものも、またたくさんあるはずですよ!