“start” だけじゃない!「始まり」を表す3つの英単語とその違い【start / begin / commence】
新学期が始まり、少しずつ新しい環境に慣れてきた方も多いのではないでしょうか。
そんな「始まり」を表す動詞としては start が有名ですが、 begin や commence という単語も聞いたことはありませんか?同じ「始まる/始める」という意味をもつ単語ですが、何が違うのでしょうか。
今回は、 そんな start / begin / commence の違いや使い分けを、例文を踏まえて解説します!
まずは各単語のイメージをつかもう!
| start | 具体的な動作の始まりやプロセスの着手などを表すのに広く使える。カジュアルで一般的。 |
| begin | 抽象的な動作の、期間・イベントの始まりの瞬間にフォーカス。 start よりも少しフォーマル。 |
| commence | かなりフォーマルで堅い表現で、公的な文章などで使われる。 |
startと begin に関してはそこまで大きな違いはなく、入れ替えても自然な場合が多々あります。
たとえば、英語のYoutubeなどを見ていると、冒頭で Let’s get started! といった表現が頻出します。これは Let’s begin! という言い方もあり、どちらも「では始めましょう!」というニュアンスになります。
では、シチュエーションごとにどう使い分けるのが良いのでしょうか?
例文を使って詳しく説明していきます。Let’s get started!
1.Start

start は、「始まる/始める」という意味を持つ単語の中で一番広範囲な意味を持ちますが、具体的な動作の始まりやプロセスの着手に使われることが多いです。
日常会話で一般的に使われるため、フォーマルな文章にはあまり好まれません。
上記の start は全て動詞として使われていますが、文脈によってはそのままの形で動詞だけでなく名詞としても使えるのが start の特徴。いずれにせよ、動作の始まりやプロセスの着手に使われることが多いです。
さらに、冒頭でもご紹介した get started という表現が使われるのも start の特徴。
特に、「活動(アクティビィティ)の開始」を表すときにこの get started で表されることが多いです。意味は start と変わりませんが、よりナチュラルに聞こえます。
2.Begin

begin については、基本的な意味は start と同じです。しかし start よりも堅く、ビジネスの場など比較的フォーマルな場面や文章で使われる傾向があります。
抽象的な動作や、期間・イベントの始まりの瞬間にフォーカスされて使われることが多いです。
【補足】start と begin の3つの違い
ほぼ同じ意味で使用されることも多く、なかなか分かりづらい start と begin の違い。ここではその違いについて説明します。代表的な違いは3つ!
① 前述の通り start はカジュアルな会話、 begin はビジネスやフォーマルな場で好まれることが多いです。
② begin は動詞としても名詞としても使えた start とは違い、そのままだと名詞としては使えません。名詞として使うには、 beginning という形にするのが一般的です。
③ 機械や車、ビジネスの開始に関する場面では start を使って表現されます。ここでは begin を使うと不自然になります。
3.Commence

start や begin と比べ、非常にフォーマルな表現になるのが commence です。
日本語でいう「開始する/される」といった堅めなイメージに近く、公的な文章などで使われることが多いです。
そのため普段の会話で使うことは少ないですが、公式な文章やアナウンスで目にすることがあるかもしれません。
ちなみに、主にアメリカの大学では学位授与式や卒業式のことを Commencement と呼びます。これは、卒業式を「終わり」と捉えずに「始まり」である、という考え方からきています。とても素敵ですよね!
「始まり」を表す英単語まとめ
今回は「始まり」を表す3つの英単語の違いを説明しました。
まとめると、
・start が一番カジュアルで広く使われる。
・begin は少しフォーマルでビジネスで好まれることが多い。
・start と begin にも違いがあり、使えるシチュエーションが異なる場合もある。
・commence は公的な文章などで使われることが多い。
ということでしたね。
早速3つの単語を使い分けて、レッスンで新しく始めたことについて先生と話してみましょう!
