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"You know"ってどういう意味?ネイティブスピーカーのように使いこなす方法

"You know"ってどういう意味?ネイティブスピーカーのように使いこなす方法

英語の映画やネイティブ・スピーカーの何気ない会話のなかで、"you know" というフレーズを聞いたことはありませんか?

必ずと言っていいほど耳にするこの短いフレーズですが、一体どういう意味なのでしょう。

実は、あまりに自然なフレーズのため、英語話者も自分が言っていることに気づかずに言っていることもあるのです! 英語学習者にとっては、you know という表現を理解し、使いこなすのは難しいかもしれません。

今回の記事では、you know というフレーズの意味を解説し、さまざまな使い方をご紹介します。

この表現を習得して、ネイティブっぽく活用してみましょう!

You know の基本知識

発音の注意点

意味の説明に移る前に、実際の会話で "you know" がどのように聞こえるか、確認してみましょう。

この単語は頻繁に使われるため、ネイティブ・スピーカーは通常、音を短くします。2つの単語が別々に聞こえるのではなく、"y'know" のように2つの単語が一緒になるのです。自分で使うときは、このことを覚えておいてくださいね!

You know の本来の意味

You know という表現は、実はもっと長いフレーズを省略したものだとご存知でしたか?

Do you know what I mean?
「私の言っている意味がわかる?」

これが元の表現で、you know はその省略形というのが基本的な考え方です。

しかし、実際は毎回この意味を表しているわけではありません。

自然な会話のなかでこの表現を聞くと、話し手はこの元のフレーズとは違う意味で使っていることも多くあります。実際には、質問ではない場合が多く、さまざまな意味を表しているのです。それでは、場面ごとに確認していきましょう。

実際の会話ではどのように使われるのか?

You know は状況によっていくつかの異なる使い方で使われます。

それぞれひとつずつ例文で紹介していきますので、文の中での位置がどのように変化するかに注目してください。

フィラーワード(つなぎ言葉)

実は、最も一般的な you know の用法は、意味を持たない filler word (フィラーワード)としての用法です。

フィラーワードというのは、意味を持たない言葉で、話し手が正確に何を言うべきかわからないときに沈黙を埋めるために使われます。つまり、uh... や um… と同じようなもので、カジュアルな英会話のなかでよく耳にするものと同じです。「つなぎ言葉」という表現がわかりやすいかもしれません。

We went to, you know, that new restaurant down the street. I forgot what it's called.
「この前、あの、この通りの新しいレストランに行ったんだ。名前、忘れちゃったけど」

緊張の表現・時間稼ぎのためのフレーズ

上記のフィラーワードとしての用法とよく似た使い方です。質問にどう答えていいかわからないときや、答えを出すのをためらっているときによく使われます。

返答を考える時間を増やすために使えますが、話し手の言葉が卑屈に聞こえたり、何かを隠しているように聞こえたりするので注意しましょう。

Where were you last night?
「昨夜はどこにいたの?」
Well, I was, you know, just hanging out with some friends…
「えーと、その、友達と遊んでただけだよ...」

例の紹介

具体的な例を挙げる前にも、よく使われます。

What kind of music do you like?
「どんな音楽が好きなの?」
You know, hip hop, jazz and electronic music. A lot of different styles.
「ヒップホップ、ジャズ、エレクトロニック・ミュージックとかかな。いろんなスタイルが好きだよ」

お願いを柔らかく伝える

きわどい質問や、お願いごとをやわらかく伝えるためにもこの表現が使われます。

I was thinking we could, you know, have dinner together. Are you free this weekend?
「あのね、一緒に夕食を食べようと思っているんだ。週末空いてる?」

強調を加える

文の最後の部分を強調するためにもよく使われます。この用法は通常、皮肉交じりのトーンに聞こえます。

If you weren't sure how to do it, you could've, you know, asked for help.
「やり方がわからなかったのなら、助けを求めることもできたはずだよね」

よりカジュアルに伝える

会話のなかでカジュアルでフレンドリーな感じを出すためにもよく使われます。

What are you doing today?
「今日は何してるの?」
We're just hanging out and playing some video games, you know? Come by if you want to join us.
「友達と集まってゲームするよ。よかったら寄っていってよ」

イライラを表現する

何かに対してイライラしていることを表現する、カジュアルな表現です。

She can be really difficult to work with sometimes, you know?
「彼女は時々一緒に仕事をするのが本当に難しいんだよね。わかる?」
Sorry, but it's a bit late to be playing your music this loud, you know?
「悪いけど、こんな大音量で音楽を流すにはちょっと遅い時間だよね?」

You know what? って何?

You know とよく似ていますが、you know what は少し使い方が違います。質問のように見えても、話し手は会話の相手からの返答を求めているわけではありません。

これは、話し手がすでに決めた意見や決断を強調するときによく使われる表現です。

You know what? I'm not going to the movie theater after all; I'm going to watch something at home instead.
「あのね。やっぱり映画館には行かないで、家で何か見るわ」

より直接的で力強い表現になるので、注意深く使いましょう。

You know what? Your bad attitude is having a negative effect on the team.
「てかさ、君の態度の悪さがチームに悪影響を及ぼしているんだと思う」

You know を使いこなそう!

ほとんどのネイティブ・スピーカーは、you know という表現を意識せずに毎日の会話のなかで使っています。

自分で使ってみる前に、英語を母国語とする友人や同僚がどのように使っているかを注意深く聞いたり、映画やテレビ番組のセリフに注目したりしてみましょう。

上手に使いこなせばより自然な英語を話せるようになります! しかし、この表現は、フォーマルな場面では必ずしも適切ではないことがあります。文脈に注意して使ってみてくださいね。

Written by David J
Adapted by Amy