発見!英会話が上達しないたった1つの原因と「上達したい人のための練習法」

英会話の上達したい人のための練習法

春を迎え新生活も始まり心機一転、英語に取り組むぞという人も多いと思います。
また引き続きこれからもやるぞ、という方も多いと思います。

英語学習の目的として最も多い目標が「外国人とコミュニケーションが取れるようになる」
なんです。
毎年、毎シーズン、いろんな企業や団体が調査をしますが、この1位は揺るぎません。

英語を学んでどうするか、の先に多くの方が「コミュニケーション」を見据えているという
表れだと思います。

語学を学ぶ最大の喜びですよね、これまで話せなかった人と話し、接し、インスパイア
されたりしたり、そうして世界がじわじわと広がっていく感覚。

さて、ただその一方で英語学習が息詰まると感じる要因の一つとして「英会話が上達しない」
という項目もかなり上位に来るんです。

これって英語でコミュニケーションが取れるようになりたいけど
英語での会話が上達しなくて困ってる、という現状を如実に表した結果だと思いませんか?

大切なのはそこから、の話しなんです。
なんで成長しないのか、なんで伸びないのか、
どうすればいいのか、という部分をしっかり解明しないと
一向に英語での会話は成長していきません。

今回のお話はそこにフォーカスします。

英語での会話が上達しない最大の原因を掘り下げます。

英語での会話が上達しない最大の原因

英語での会話が上達しない最大の原因
それは

英会話フレーズ集という幻想

です。

英語を始めよう、英会話上達するよう頑張ろう。
まず何をするかというとネットでの検索か本屋さんに行って
何か手っ取り早くて、いい本はないかと探すところから多くの人は
始めるのではないでしょうか?

その時目に飛び込んでくるのが
「英会話フレーズ集」の類のサイトや書籍。

中を覗いてみると面白そうな表現がズラリ。

"It’s raining cats and dogs."
土砂降りだ!

なんて書いています。

え、猫と犬が降ってくるの?
それで土砂降りになるの?
へー、面白いなあ。

Rain

こんなフレーズも載っています。

"You can take a hint!"
空気読めるじゃん!

へー、ヒントを取れるってのが英語では
空気読めるになるのかあ。
"Read the air" とかじゃないんだなあ。
なるほどー。

こういったなかなか日本語からは思いもつかない英語表現
というのは単純に面白いんですね。

で、当然言えないことばかりなので知れば知るほど英語のことを
知れる気がしてしまう。

よしこれからやればいいんだな、たくさん覚えるぞー、
という流れで気の利いた英語表現やレアな表現コレクションに
走ってしまう。

こんな経験ありませんか?

で、実際英語での会話をしてみたら全くできない。
あんなに覚えたはずなのに…
やっぱり英会話って難しい。

そう思ってしまう人がどれだけ多いことか。
これはかなり実は考え方の方向が違ってしまっている状態。

では、そのどこがいけないのか、
の問題点を見ていきましょう。

3つの問題点

問題点その1:気の利いた、レアな英語表現は会話ではほとんど使わない

会話の中核を成すのはもっと基礎的な単語、表現、
そして基本的な文章のカタチなんです。

それは
"I want to 〜" だったり
"I want you to 〜" だったり。

"Are you 〜?"
"Is she 〜?"

などもそうです。
面白くもなんともないこんなの知ってるよ、というものばかりですよね。
でも、問題はそこなんです。

よく中学程度の英語ができれば英会話はできる、という事を聞きますが
この点においては概ね間違っていないんです。

目新しくも面白くもなんともない表現ばかりに見えますが、
会話のほとんどはこのカテゴリーの文章が占めています。

逆に言うとここを知ってるよ、で済ませて
レアな表現に走ってしまうことがまずは明確に英会話が
上達しない原因の一つなんです。

知っている、ことと使えることの間には
思っているよりも深い深い隔たりがあります。

例えばこんな会話

バーでの会話

昨日仕事が終わった後、同僚たちとバーに行ったんだ。
そしたら知らない男の人がそこにいて、いろんなことを話してね。
まあ、なんだかんだって結局友達になっちゃったよ。
マイケルって言うんだ、背が高くて。
え?なに?君の友達なの?

特になんの変哲もない会話だと思います。
これを英語でする、ということが英会話なわけです。

英語で言うとどうなるでしょうか?
もちろん答えは一つではないですが、
僕ならこう言うかなあと言う例を挙げてみます。

I went to a bar with my coworkers after getting off work yesterday.

There was a guy whom I didn’t know (a strangerでも) there,

and we talked about lots of things.

Then one thing led to another, we ended up being friends.

He is tall, named Michael.

What? Is he your friend?

いくつか見慣れない表現はあるかもしれませんが
中学英語程度の文法であることはわかってもらえると思います。

この中で、珍しい英語表現としてフレーズ集なんかに出てくるものは
"One thing led to another." くらいかなあと。

"One thing leads to another." (現在形)

一つのことが別の事につながる、というニュアンスで
トントン拍子で事は進み、というような表現です。

ただ、それ以外のところは表現として知らないものはあったとしても
ごくごく基本的な部分をカバーしていればサラッと乗り越えられるところだと思います。

(1日の)仕事を終える
"get off work"

結局〜になる
"end up 〜ing"

こういう表現は自分が使うものからどんどん身につけていくのがポイント。
参考書に出てくる順番や、ネットに載ってる順番ではなく
自分のための自分の順番でいいんです。

自作ノートを作って、自分だけの頻出表現を
書き留めていくのが経験上最も効率のいいやり方。

それ以外の表現は、

昨日どこどこに行った
"I went to 〜yesterday."

誰々がそこにいた。
"There was ⚪︎⚪︎ there."

たくさんのことを話した。
"We talked about lots of things."

彼は君の友達?
"Is he your friend?"

などなど。
言われればわかるものばかりなはずです。
まさに中学レベルの英語。
中学レベルの英語というのは英語の中心に位置する
とても大切なパートだということです。

英語での会話はまずここの部分がしっかり「使える」ようになることが
真っ先にやるべきことなのです。

木で例えると、ここが木の幹に当たる最も割合を占める重要な部分。
フレーズ集などの珍しい表現、は葉っぱにあたる部分。

幹を育てずに葉っぱばかり増やしても、それはまるで風が吹けば全て飛び去る
葉っぱの塊。落ち葉と同じです。

大地に根ざしたすくすくと伸びる大きな木には残念ながら育たないのです。

自分から発せられる英語が自分のワードローブだとするならば、
珍しいアクセサリーをたくさん集める前に、着回しの良い服をたくさん揃えよう
という考え方です。

アクセサリーは分解できないように、特別な言い回しやフレーズなんかも
言い換えができないんですね。

つまり一つ知っても一つ以上の武器にならない。

でも文章のカタチ、というのは強くて単語の組み合わせを変えれば
いくらでも応用が効くんです。
それがつまり着回しが効く、ということ。

上の会話では "One thing led to another" の部分ってなんなら
取っちゃっても会話には大きな支障はないんですね。

むしろ、それ以外の簡単に描写したり説明する部分で
突っかかってしまうことの方が会話としては問題があるし、
なにより自分が一番ストレスを感じる筈です。

まずはどんな服にでも合う着回しの良い服でワードローブを充実させましょう。

特定の服にしか合わないアクセサリーではなく
どんな場面でも使える白シャツをまずは手に入れよう、ということ。

そうすればいろんなコーディネートが楽しめ、
会話のストレスがなくなり、どんどん自分らしい会話が
できるようになります。

ここからが英会話の楽しいところなんです。
アクセサリー、つまり葉っぱの部分はこの後でいいんです。

フレーズ集の存在を否定するつもりは全くありません。
知らない表現を知っていくのってやっぱり楽しいです、
これも立派な語学の醍醐味の一つ。

だからこそ、フレーズ集の立ち位置を今一度理解しておく必要があるんです。

フレーズ集の立ち位置

木の幹にあたる会話の基本はもっと基礎的で使い回しの効く部分、
フレーズ集はそこに彩りを加える葉っぱのような存在なんです。

問題点その2:レアなフレーズを集めてもリスニング力が上がらない

実際に英語で会話をしたことのある人、
英語を使う現場に身を置いたことのある人なら
痛感したことがあると思います。

たった一つの事実。

聞き取れないと話にならない。

厳しいですがこれが現実。
自分の言う言葉は選べますが、相手の言葉は選べません。

相手がなんて言っているかわからなければ、会話にそもそもならないんです。
フレーズ集から表現ばかり集める学習は自分がどう言うか、
という視点でしか学べていないので、相手が何を言ってくるか、
またそれを受け止められるか、という視点がごっそり抜けてるんです。

英語を使う現場、仕事などでは特にそうですが、
自分が何をどう表現するか、の前に厳然とある事実は
まず相手が何を言っているかが聞き取れるかどうか、
この1点なんです。

レアなフレーズはあくまでレアなフレーズ。
そうではなく、会話の多くを占めるベーシックな部分を
聞き取れるか、も自分が何を言うかと同じくらいか、
状況によってはもっともっと大事なことなんです。

基礎的なこと、基本的なことを決してバカにせず
しっかり聞けるか、理解できているか、という視点を常に持つのが
ポイントだと思います。

聞けないと会話にならないんです。

この視点も英会話の大きな要素の一つです。
まずは

好きなことを話すのが上手い話し手よりも
相手の言っていることが深く理解できる聞き手を目指してみましょう。

問題点その3:まとめて話すという機会を持たないまま会話に向かう

多くのフレーズ集はほぼ短文単位で掲載されています。

"Are you guys friends?"
君ら友達なの?

"Yeah, we’re friends.
We finish each other’s sentences."
そうだよ、友達だよ。
僕ら以心伝心なんだ。

というように。

ほとんどが1文、2文という組み合わせで掲載されています。
もちろん会話の中にはこういう局面もあるとは思いますが、
実は会話はもっと大きな塊のパスをしあうものです。

君はどう思う?

そのあとどうなったの?

という質問に
一言、二言で返すということはあまりないと思います。
これこれこうだからこう思う。
こうなってこうなって、こんなことがあって
結局こうなったよ。

という風に実際の会話はもっとまとめて話すことが要求されるんです。

フレーズ集だけを会話のやり取りだと思ってしまうと
実際の英会話の場面では、これまで話そうとしたことのない量の
会話を求められるので、結果うまく話せないということが起こってしまうんです。

この、ある程度続けて話す、ということがなかなか一人で学習している人には
ないのが現状だと思います。

この辺りが今でいうとオンライン英会話などで日常的に英語を話す機会がある人や
海外にいる人、外国人の友人が周りにいる人、とそうでない人の差になってくるんです。

なかなか一人で話すって面倒くさいし、機会がないし、難しいし
って思っちゃいますよね。

具体的な解決策を最後に挙げておきます。
僕が実際やってきたこと、そして今でもやっていることです。

上達したい人のための練習法

フラッシュトレーニング

瞬間英作文などの良い素材はありますが、
これはもう少しシンプルにそして文章のカタチを
自分に取り込む練習。

例えばこんな例文

"I don’t know what to do."

いわゆる関係代名詞というのは会話では本当によく使うんですね。

今の自分、
本当の自分、
自分自身であるということ
自分が誰なのかということ

これらの日本語全てにあたる英語表現として
"who I am"
という言い方があります。

それがなんであるか
"what it is"

どこに行くか
"where to go"

などなど。
僕は文法用語や学校での勉強が大嫌いだったので
堅苦しい言い方にひじょーに嫌悪感を覚えます…。

どんな文法書を読んでもなんだか仰々しいこと書いてますよね。

でも文法の理解は結局思いがちゃんと言えれば別に問題ないわけです。

大事なのは言えるかどうか、わかるかどうか。

日本語で文法的に説明できるかどうか、よりも
皮膚感覚として違和感が感じられるかどうか、が大事だと僕は思ってます。

そのためにすべきことは何度も正しい文章を口にして
それがスタンダードなのだと自分に分からせること。

例文に戻ると、

"I don’t know what to do."
何をしたらいいかわからない。

という文章。

この
"what to do."

の "do"

の部分を自分で変化させていくんです。

リズムに乗りやすい文章なので
リズムに乗りながらやると山手線ゲームみたいで面白いですよ(笑)

正しい文章を口にする

という風に。
日本語を介さずに、リズムに乗せて行うこの練習は
非常に効果的なんです。

話し続ける練習

1日の中でなーんにもしてない、なーんにも考えてない時間ってないですか?
例えば銀行のATMの列の中で、電車を待つホーム、
会社帰りの道すがら、などなど。

1日に必ず少なくとも数分はあるはずなんです。

その時に僕がよくやるのが
止まらずに話し続ける練習。

初めは例えば最低でも3文続けて話す、
とか30秒止まらず話す、というように
ストレスのない範囲で初めてみましょう。

なかなか上手くいかないもので、最初はああー
ってなっちゃうことと思います。

僕ももちろんそうでした。
でも、自分がよく使う言い回しや言いたいことというのは
これをすることで自分にもはっきりしてくるんです。

で、話すのが上達するプロセスというのはその
「よく使う言い回し」が増えてくることなんです。

なので、ストレスのない範囲でいいので、まずは
フレーズ単位から少し足をもう一歩前に出す気持ちを持って
1日の中で思い出した時にやってみてください。

これをやっている人とやっていない人には大きな差が生まれます。

1日の出来事を寝る前に言う

誰にでも寝る寸前の枕元にいる時間というのがあると思います。
この時間を使ってみるんです。

今日あった出来事を全て言える限り誰かに説明するつもりで
英語で言ってみるんです。

言えないことはほっておきましょう。
言えることをどんどん言ってみるんです。

これを実践する人によく
「いつも同じことばっかり言ってる気がするんですがいいんでしょうか…?」
と聞かれるのですが、
それこそが狙いなんです。
それでいいんです。

毎日の出来事は基本的には同じことの繰り返しです。
そこを何度も繰り返すことで上達するのです。
慣れ、のゾーンに入ることが大切。

これを続けていると近いうちに英語で夢を見る
という経験をする方が出てきます。

頭の中に徐々に英語がインストールされてきている証拠だと思います。

英語のフレーズ集は英会話の強い強い味方です。
ただ、その役割をしっかり把握しておきたい、というのが
今回の記事の本当の狙い。

将棋で言うとたくさんいて、どんどん攻める「歩」
ではなくここぞという時にバシッと遠方から援護射撃する「角」
のような存在、それが便利な英語フレーズなんです。

正しい使い方で正しく力をつけていけばかならず
英会話の力というのは上がっていきます。

会話の中での気づきや学びは本当に多くの感動をもたらしてくれます。
僕自身、英語で感動したことの多くは机ではなく
やはり「体験」したものであると感じます。

知識がアクティベートされ、実践でブーストされていく
その様は、自分自身が日々刻々と成長していることを如実に
気づかせてくれます。

日々の勉強が正しい方向へ向かうように、
努力がしっかり報われるように、
今日の記事が何かの役に立てたら嬉しいです。

さあ、しっかり準備をして実践の場へ飛び出してみましょう。
どんどん、楽しくなってくるはずですよ。

あなたの英語の木は、大空に向かいもう育ち始めているはずです。
太く、強く、しっかり育てていきましょう。
着回しの良いシャツを身にまとって、軽やかに羽ばたいていきましょう。

セレン