英単語帳は単語力だけじゃない。英語力も伸ばすプロセスとは。

英単語は、話す力を伸ばすプロセスで

英単語を覚えるとき、英語の話す力ではなく、単語力だけを伸ばそうとする人、けっこう多いのではないでしょうか?かつての自分も含めて、僕はそういう人たちを本当にたくさん見てきました。でもどうせ単語を学ぶなら、話す力も一緒に伸ばさなきゃ、もったいない。

単語力だけじゃ、話せない

単語だけ覚えても、英語は話せるようにはなりません。前回の記事でも書いた通り、単語を覚えることとそれを使って話すことの間には壁があり、これら2つはまったくの別物です。

僕自身、単語に関しては苦い記憶があります。
僕が英語を勉強し始めたばかりの頃、それまでメールでしかやりとりをしていなかったペンパルから、突然Skypeがかかってくることになりました。
それまでほとんど英語で話した経験なんてなかった僕は、それはもう単語を必死に調べました。
Skypeで使いそうな単語を、とにかく調べて調べて調べて…。
でもけっきょく、いざSkypeのコールがなったら頭が真っ白になって、単語のメモを見たってほとんどしゃべれなかったんです。

つまり何が言いたいかというと、どんなにたくさん英単語を覚えても、結局その単語力を支える英語力がないと、英会話はできないということです。
単語を文法のルールに従って並べて、それをしっかりした音に乗せて相手に伝える、それがスピーキングです。
だから、まずはしっかりした基礎力があることが大切。単語学習のイメージは、肥沃な大地に種を蒔くような、そんなプロセスです。カラカラに干からびた地面では、どんな種も芽を出せません。

話す力を伸ばしながら、単語力をつける

僕が思う理想的な英単語の覚え方は、こうです。
単語を覚えるためだけの勉強ではなく、「英語を話す力」をつけるプロセスで、単語も覚える
この記事では、英語を話す力も一緒に伸ばしていける、英単語の勉強法をご紹介します。

では、具体的に何をすればいいのか?簡単に言います。まずは、文章をまるごと捉える。そして、それを声に出して読んでいく。基本はこれだけです。
もっと簡単に言ってしまえば、「単語の例文をまるごと音読する」ということになります。
でも、ただ音読するだけじゃ、まだ足りません。音読は、少し工夫するだけで、もっと効果の高いものになります。

ここでは、そんな音読の効果をアップさせるための、2つのポイントをご紹介します。

音読の2つのポイント

1つ目は、お手本を真似すること。
とにかくネイティブの音をしっかり聞いて、それを真似する、その姿勢がとても大事です。
中には、どんな発音をするのかよくわからないまま音読をしてしまう人もいますが、それは絶対ダメです。
間違った発音が身についてしまいますし、英語の音を間違って覚えてしまったら、リスニングもできなくなってしまいます。
だから、必ずお手本の音声を真似してください。
お手本の音声を再生して止めて、それをしっかり自分のペースで真似してもいいですし、音声を流しっぱなしにしてそれを追うように自分の声でおっかけるのもありです。

これらの勉強方法は、それぞれリピーティング、シャドーイングと呼ばれているので、もしより深く知りたいという方がいらっしゃいましたら、DMM英会話の他の記事でも沢山扱っています。

2つ目は、自分で文章を組みてたてみること。
音読というと、ただ目の前の文章を読むだけだと思われるかもしれませんが、それだけが音読じゃありません。
文章を見ないで英語を声に出すのだって、立派な音読です。
例えば、一度読んだ文章から目を離して、もう一度そらで繰り返してみたり、音声だけを流して、テキストをみないでそれをリピートしてみたり。
これらは、Read & Look upリプロダクションと呼ばれています。
ポイントは、英語を全部読むだけじゃなく、ときどきテキストを見ないでも言えるか試してみることです。
そうすることで、ただ受動的に英文を読むだけじゃなく、自分の記憶を頼りに、頭の中で能動的に英語を組み立てるトレーニングになります。

意味を意識しながら

ただ、このような音読をしながらの英単語の学習には、一つだけ気をつけることもあります。
それは、単語の意味にしっかり意識を向けること。文章全体の中で単語を捉えていると、文脈で何となく意味を取ってしまうことがあります。
その周りの言葉がわかるから、なんとなくわかるような気になってるだけかもしれないのです。もちろん、それ自体は全く悪いことではありません。
しかし、「単語を覚える」という視点では、ちょっとマズイです。
だから、文章全体でイメージをつかむのはもちろんのこと、その単語の発音や意味にも、しっかりと目を向けてあげることを心がけてください。

暗記じゃなく、英語力を伸ばす単語学習を

何かを覚える、というのは語学には欠かせません。やっぱり、単語がわからなかったら話せないのも事実だからです。でも、僕たちにも選択肢はあります。

①ただ単語を暗記する。
②英語を話す力を伸ばしながら、単語も覚える。

単語の暗記だけを目的にしているわけではないけれど、結果的に単語もしっかり覚えてる。
そんな風になったら一番理想的なんじゃないかなって、僕は思っています。
単語を覚えよう覚えようと意識していると、どうしてもしんどい「作業」になってしまいがちです。
だからこそ、暗記のためじゃない日々の習慣が単語学習も兼ねるような、そういう単語との付き合い方が大事になってくるのではないでしょうか。