さな
(更新)
英語の発音というのは難しいですよね。
筆者は子供の頃、Rの発音がなかなかできず、スピーチレッスンに通わされた過去があります。練習を繰り返したおかげなのか、今では問題なくしゃべることができています。
しかし言葉の発音というのは、ノンネイティブだけではなく、ネイティブの人でも困ることなのです。
また、英語だけでなく、どの言語でも発音を完璧にこなすのは難しいですよね。日本語を勉強している人全員が「雨」と「飴」の発音を完璧に区別して使っているとは限りません。
そこで今回は、ネイティブでも発音しづらい英単語を15個集めてみました。みなさんもぜひ一緒に発音してみましょう!
1番目に思いつくのは rural という言葉。これは「田舎の〜」という意味で、rural area といえば「農村地域」という意味になります。
Rが2回続くうえに、最後にLがくるので、ネイティブでもこの言葉を発音するのが難しいと思う人が多いです。
では、筆者が頑張って発音してみたのを聞いてみましょう!
【rural の発音】
「え、6位という意味の sixth の発音って難しいの?」と思うかもしれません。
そうなんです。-x の音からの -th が難しいんです。-xth というアルファベットが並ぶと、発音しづらい子音が並ぶので、これで終わる単語は決して発音が簡単な言葉ではありません。
しかし、-th を強調しすぎるのも不自然なので、優しく発音するのがオススメです。
みなさんもぜひ一緒に言ってみましょう!
【sixth の発音】
これは見たことがない言葉かもしれません。isthmus とは日本語でいう「地峡」で、2つの広い陸をつなぐ細い陸の部分をを指します。
この言葉を見て「-s の後に -th がくるの?」と思うかもしれません。発音をしようとすると、きっと難しいことでしょう。
実はこの言葉、-th の部分は発音しません。カタカナ読みだと「イスマス」が近いです。
【isthmus の発音】
「ウスターソース」を知っていますか?
実は、Worcestershireはイギリスの地域のことで、この地域由来の Worcestershire sauce を省略した言い方なのです。つづりからして、こんな発音になるとは想像もつきませんよね。
「ウー・スタ・シャー」と、3つの音に分けて発音してみるとわかりやすいですよ!
【Worcestershire の発音】
Jury(陪審)という言葉もそもそも難しいのに、juror(陪審員)になると余計発音が難しくなります!
これも1番目に紹介した rural と同じでRが続くので、練習を重ねる必要があるかもしれませんね。
【juror の発音】
これは花の種類で、日本語ではそのまま「アネモネ」と呼びます。しかし、英語の発音はアネモネではなく、アネモニーです。
英語で -mone という言葉が出てきたら、「モーン」と発音するのが一般的だと思います。ane- も、「エイン」や「エーン」と読んでしまうかもしれません。
しかし、この言葉はギリシャ語由来なので、英語読みだと通用しないのです。そのため、ネイティブでも発音を間違えてしまう人が多いですよ。
ちなみに、sea anemone は「イソギンチャク」という意味です!
【anemone の発音】
この言葉はそこまで発音は難しくないのですが、間違えて発音をするネイティブが多いです。最後の -edly のところを、-ably と発音する人が多く、笑いのネタにもなるほどです。
しかし、supposedly も supposably も実際に存在する言葉です。Supposedly は「おそらく」という意味で、類義語としては possibly などがありますね。
一方で supposably は、最近辞書に追加されたばかりの言葉で、意味としては「どうやら〜」に当たります。
ニュアンスの違いはほんの少ししかなく、笑われるのが嫌であえて後者の単語を使うのを避ける人も多いですよ。
【supposedly の発音】
これは日本語では「アステリスク」または「アスタリスク」と呼ばれる星形(*)の記号。
文章ではいくつかの用法があり、基本的には脚注を示すためや文章を明確にするため、または不適切な言葉を検閲するためにも使われます。
発音的には、最後の -sk を -ks と誤って発音してしまう人が多いようです。
【asterisk の発音】
見るからにして難しそうなこの言葉は「除細動器」を意味します。
もっとも一般的なのはAEDと呼ばれる「自動体外式除細動器」です。これは、けいれんした心臓に電気ショックを与え、正常なリズムに戻すために使われる機械です。主に緊急時に使われます。
まず、最初の de+fi+bri が同じような母音で終わるのに子音が異なるため、もはや早口言葉みたいですね。そしてRからのL続きもあるので、噛まずにこの言葉が言えたらかなりすごいと思います。
筆者だったら、defi- のところをその後にくる bri につられて defri- と言ってしまいそうです! でも頑張って発音してみたので聞いてみてください。
【defibrillator の発音】
これは「劣化する」という意味の英語。
途中の rio からの rate で、Rが続くのでこれもまたネイティブにとっても発音が難しい言葉です。
【deteriorate の発音】
これは「指数関数的に」という意味で、日本語でも英語でも少し難しい言葉ですね。「急激な」という意味も持ちます。
カタカナ読みだと「エクスポネンシャリー」になります。
【exponentially の発音】
こちらは「醸造所」という意味。ビールが商業的に作られる場所を指す brewery という言葉、みなさんは発音できますか?
ぜひ音声を聞いて一緒にチャレンジしてみてください!
【brewery の発音】
「2月」という意味の英語。意外と発音が難しいと思ったことはありませんか?
実はこの言葉、ネイティブでも言いづらいと感じる人が意外と多いです! 例えば bru の部分は「ブルー」という発音にならないので、文字通りに読んでも正しい発音になりませんよね。
この場合、 bru の部分は「ビュー」の音に寄せると正しい発音に近づけますよ!
【February の発音】
さて、この言葉はなんなのでしょうか?
Synecdoche とは、日本語では「提喩(ていゆ)」と呼び、何かの一部を表す言葉が全体を表す、またはその逆を表すという比喩の一種です。なかなか難しい説明ですよね。
例えば、車のことを英語で wheels と表現することがあります。この wheels とは、「タイヤ」のことを指します。つまり、車全体を、車の一部であるタイヤだけを使って表していますよね。こういうものが提喩です。
発音の話に戻ると、これはギリシャ語由来の言葉なので、英語脳で読んでしまうと予想がつきません。sy- の部分は「サイ」ではなく「シ」、そして途中の c と ch はどちらも「K」の音で発音します。
発音は「シネクドキー」です。
【synecdoche の発音】
最後にご紹介する言葉は otolaryngologist ですが、これは筆者も聞いたことがありません。それはなぜかというと、英語では ENT と呼ぶことの方が多いからです。
ENT とは、ears + nose + throat の頭文字をとった略語で、「耳鼻咽喉科医」を意味します。
Otolaryngologist はすごく医学的な言葉なので、一般的には知られていないです。でもこんな知識があったらすごいと思いませんか? ぜひこの際に覚えていってくださいね!
【otolaryngologist の発音】
言葉の発音は、ネイティブだから上手、ネイティブだから完璧にできる、というものではありません。
特に英語は、スペルによって予想がついたりつかなかったりと、発音が予測不可能な言葉が多いですよね。
英語は「あいうえお」のようにハッキリとしていないので、アルファベットの組み合わせによって音が変わったりすることが多々あります。
さまざまな外来語を使う言語なので、こうなるのは仕方がないことです。フランス語読みをする言葉があれば、次はギリシャ語読みをする言葉があったりと、発音に関しては覚えていくしかないと思います。
この記事を読んでわかったと思いますが、ネイティブだって英単語をすべて正しく発音できるわけではないので、みなさんも自信を持って発音していきましょう!