ササキ ノノカ
(更新)
日本語には、海外から言葉を取り入れた「外来語」がありますよね。
これはカタカナで表記されることがほとんどですが、日本で何の気なしに使っているその単語は、ネイティブの発音と全く異なることがあります。
今回は、そんな外来語の中から、発音に注意すべきカタカナ英語をご紹介します。
『iKnow! ポップアップ辞書』を使うと、カーソルを英単語に合わせることで実際の発音を聞くことができるので、ぜひ試しながら読んでみてくださいね。
iKnow! ポップアップ辞書
日本語にすっかり馴染んでいる “Chocolate(チョコレート)”。これをネイティブが発音すると「チョックリット」となります。
本来3音節である “Choc-o-late” の “o” を落として、“Choc-late(chok-lit)” と発音していることから、こうした言い方になります。
幸せホルモン、セロトニンが含まれることで今話題になっている “Banana(バナナ)” のネイティブ発音は「ブナーナ」。
余談ですが、バナナが大好きな “Monkey” は「マンキ」と発音します。
人によっては毎朝お世話になっている “Bread(ブレッド)” は、「ブレェド」となります。元々英語には、日本語の「ッ」に当たる促音というものが存在しないのです。
「今日の朝食は『ブナーナブレェド』だったよ」というように、日常生活から取り入れてみてはいかがでしょう。
一杯分の紅茶は、“A cup of tea(ア・カップ・オブ・ティー)” と言いますが、ネイティブ英語だと、“cup” の “p”と “of” の “o” がくっつき、“f” の音は発音されず「カッパティー」となります。まるでキュウリが好きな妖怪が入っていそうな発音ですね。
じゃがいもという意味の “Potato(ポテト)” は「プテイトウ」と発音します。
現地で、「フライドポテト」とカタカナ英語で言っても伝わりにくいので、ご注意ください。
フルーツの代表格である “Orange(オレンジ)” の発音は「オリンジュ」と言います。レストランなどでオレンジジュースを注文するときは、「オリンジュジュース、プリーズ(オレンジジュースください)」となり、思わず噛んでしまいそうですね。
お酒や燃料などを指す “Alcohol(アルコール)” ですが、ネイティブ発音は「エアルクォホルー」となります。カタカナで書くと元の単語の面影がなくなってしまいますね。
「都市」という意味の “City(シティ)” は「シリー」になります。「愚かな」という意味の “Silly” との聞き間違いに注意してください。
衣替えのときにこれを見ると、季節の移り変わりを感じる “Sweater(セーター)” ですが、「スゥエラー」となります。唐突に言われたら、何のことかわからないかもしれません。
日本でもよく使われてる “Party night(パーティーナイト)” という単語ですが、ネイティブの発音では、“t” が省略され「パーリナイ」となります。
ちなみに “Dragon night(ドラゴンナイト)” が「ドラゲナイ」になるのとは、事情が異なるようです。
「綿」を意味する “Cotton(コットン)” は「カトン」となります。これは破裂音の “t” と鼻音 “n” があるときに、“t” が「閉じた音」になるため、このような発音になります。
生活必需品の1つであります、“Curtain(カーテン)” は「クートン」。先の “Cotton” と同じ法則です。
海外での新生活を迎えるにあたって、ホームセンターに行き、「カーテンプリーズ」と言っても通じないため、今のうちから「クートン」と練習しておいてみてはいかがでしょうか。
「医師」を意味するほか、「博士号」の意味でも使われている “Doctor(ドクター)” ですが、「ダクタ」と言うのがネイティブの発音になります。
細々したものを入れる袋のようなものを日本語で “Pouch(ポーチ)” と言いますが、英語読み「パウチ」となります。
水を吸い上げる “Pump(ポンプ)” は「パンプ」と発音します。
「カボチャ」を意味するPumpkin(パンプキン)と一緒の発音だと考えればわかりやすいのですが、なかなか「ポンプ=パンプ」とはなりにくいですよね。
ちなみに “Pumps” は「パンプス」と発音し、女性用の靴を指します。
「紳士」という意味の “Gentleman(ジェントルマン)” は「ジェノルマン」となります。
これは “t” 音が “n” 音の直後で、“n” 音の前の母音がアクセントの場合、“t” 音と “n” 音が繋がって聞こえるという法則によるものです。
日本の国民的ヒーローの名前にも入っている “Ultra(ウルトラ)” は、「アルトゥラ」と発音します。ネイティブ発音の方が「Ultra 感」が出ており、迫力が増す気がしませんか?
「止まる」という意味の “Stop(ストップ)” も “Bread” 同様に促音が無いので、「スタアプ」になります。
“Attack(アタック)” は、商品名やマンガのタイトルとしても馴染み深いですが、実際は「アタアク」。「アタック」よりも攻撃力が増すような気がしてきます。
日曜大工など、「自分でやること」という意味の “Do it yourself” のようなフレーズに登場する “It yourself(イット・ユアセルフ)” ですが、会話の中では結合して「イチャセルフ」になります。
「心配する」という意味の “worry(ウォーリー)” ですが、シンプルに「ワリ」と発音します。
似たものに、“I’m sorry” の “Sorry(ソーリー)” があります。こちらもネイティブの発音は「ソリ」。長音をやめると一気にネイティブに近づけます。
アメリカのものを指す “American(アメリカン)” ですが、「エアムウリクァン」と発音します。
“a” を見ると、どうしても「ア」と発音してしまいがちですが、“a” 一つでも色々な発音の仕方があるんです。
誰もが憧れる “Mercedes-benz(メルセデスベンツ)” のネイティブ発音は、なんと「ムセイディーズベンズ」!
日本では「ベンツ」と呼んでいますが、現地では「ムセイディーズ」と呼ぶのが主流なんです。
もはや見かけない国はなくなったと言わんばかりのファーストフード店McDonald's(マクドナルド)ですが、カタカナ英語で言っても現地では通じません。
正しくは「メクダネズ」。マクドナルドが大好きで、英語圏でも食べたいという人はぜひ覚えておきましょう。
「北大西洋条約機構」、通称 “NATO(ナトー)” の正しい発音は「ネイトー」。ナトーと言うと、納豆のことと勘違いされてしまい、意味が通じなくなってしまいます。
全知全能の神 “Zeus(ゼウス)” ですが、実際の発音は「ズース」。どことなく、間の抜けた印象になって親しみやすさを感じるのは私だけでしょうか。
現在ではハリウッドスターにまで利用されているSNS、Twitter(ツイッター)ですが、ネイティブ発音に直すと「トゥイッター」となります。
リツイートが「リトゥイート」、ツイ消しが「トゥイ消し」、ツイ廃(Twitter廃人)が「トゥイ廃」などと、Twitterの話をするときに何かと苦労してしまいそうですね。
今回はカタカナ英語とネイティブの英語の発音についてまとめました。
普段何気なく使っているカタカナ英語ですが、ネイティブの発音に直すだけで、凄まじく変貌を遂げる単語もたくさんあります。こういった身近なところから発音を意識してみると、英語学習にも効果的かもしれません。
今回ご紹介したものはどれも英語でよく登場するものです。まずはこれらをマスターすることから始めてみてはいかがでしょうか?