マインクラフトはゲームの枠を超えた?!英語学習にも活かす方法

「Minecraft(マインクラフト)」という名称を聞いたことがありますか? 略称である「マイクラ」を耳にしたことがある人はいるかもしれませんね。

マインクラフトは世界的に人気のビデオゲームで、最近では英語などの言語を含むいろいろな学習への効果が話題になっています。

日本の学校教育でも注目されている「プログラミング」も学ぶことができるので、複数のスキルを養うことができるツールです。

さて、そんなマインクラフトとはいったいどんなゲームで、どういうところが言語学習に好影響をもたらすのでしょうか?

Minecraft(マインクラフト)とは?

マインクラフトとは

マインクラフトはビデオゲーム作品の一種で、スウェーデン人のMarkus Persson(マーカス・ペルソン)氏(通称:Notch ノッチ)率いるMojang Studiosが制作しました。

砂場や砂漠を意味するSandbox video game(サンドボックス)と呼ばれるタイプで、ゲームの世界(ワールド)で自由に動き回ることが可能です。

自由に動けるので、「スーパーマリオ」のように、決まった攻略方法があるゲームとは異なります。

マインクラフトは2009年に公開されてからというもの大人気を博し、世界で2番目に多く購入されているそう。

Nintendo SwitchやPlayStationなどのゲームプレーヤーはもちろん、パソコンやモバイル端末でプレーすることが可能です。(デバイスの種類によって使える機能は異なります。

5つのモード設定

マインクラフトでは5つの種類からゲームモードを選ぶことができます。

そのなかでも主によく使われるのが、「サバイバルモード」と「クリエイティブモード」です。

サバイバルモードでは資源を集めてさまざまなアイテムを作ることができます。ただ、このモードでは敵となるMOB(ゲーム内のキャラクター)から攻撃を受け、ダメージが重なると死んでしまう場合も。

死んでしまうと改めてゲームの世界に spawn(スポーン:配置)され、初めからやり直しをするハメになってしまいます。

クリエイティブモードでは資源に制限なくアイテムを自由に作ることができ、建築物などをじっくり作ることに向いています。サバイバルモードと異なり、「死」の概念はほぼありません。

筆者は、最初になにも知らずに「サバイバルモード」にしてプレイをしていたら、すぐに攻撃を受けてしまって、何度かやり直すことになりました。今は建物が作りたくて「クリエイティブモード」にしています。

サーバーを使ったマルチプレイ

Minecraftでは、自分のワールドを作ることももちろんできますが、「サーバー」につないで友達とマルチプレイしたり、知らない人ともチャットで繋がり会話しながらプレイすることが可能です。

ただ、「誰とでもチャットできる」というと「危険な人もいるのでは?」と不安になる人もいますよね。

Minecraftには、不適切な表現などを除外できる「フィルター機能」があります。お子様はもちろん大人も、こういった機能があれば安心してプレイできます。

Minecraftは言語学習に活かすことができる?!

さて、先ほど「マルチプレイ」についてご紹介しましたが、複数人でプレイするときに主なコミュニケーション方法は「チャット」です。

そしてチャットでコミュニケーションをとるときに必要なのは、「読むこと」と「書くこと」。つまり、リーディングライティングの力です。

一緒にプレイしている人から声をかけられたら、内容を解釈する必要がありますし、そのためには語彙力もある程度つけなければいけません。

また、受け身だけでは会話が成り立たないので、ライティングを使って発言していく機会もできます。

「何を書けばいいの?」「書いたことが間違っているんじゃないか」と不安に思うこともあるかもしれません。でもみなさんも、興味があることに対して不思議と力がみなぎり、脇目もふらずに没頭した経験があるのではないでしょうか?

ゲームをするときは同じ目標に向かってお互いに協力し合う必要があるので、楽しさが原動力になり、「伝えたい!」という思いが恥ずかしさよりもまず先行します。

助けて! Help me!」と仲間にお願いすることもあれば、「そのツール、どうやって手に入れるの? How can I get the tool?」とアドバイスを求めることもあるでしょう。最初は簡単なフレーズで、もちろんかまいません。

少しずつゲームの中ならではの英語表現はもちろん、ほかの言い回しにも慣れてくるはずですよ。

ほかにもゲームを活用した学習方法にご紹介している記事があるので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

Minecraft Education Edition(マインクラフト教育版)ではさらに一歩踏み込んだ言語学習が可能に

マインクラフトには、教育現場で使いやすいように開発された「Minecraft Education Edition(マインクラフト教育版)」というものがあります。

教育版では先生が学習環境に合わせて使うワールドを選択・設定し、「Classroom mode(クラスルームモード)」という機能を使えば一度に40人までが安全にアクセスすることが可能です。

しかも「Code Builder for Minecraft: Education Edition(コードビルダー)」というプログラムが用意されており、これを使えばプログラミング学習をすることもできます。

これらはマインクラフトでできる学習のほんの一部に過ぎません。数学や気候変動など、テーマごとのワールドも用意されているので、学びに活かす方法は無限大といってもいいでしょう。

そんな教育版ですが、DMM英会話のオリジナル教材「デイリーニュース」によると、言語習得に効果的だそう。

How Video Games Can Help You Learn a Language
「ビデオゲームによる語学学習法」
レベル7:Advanced(上級)

この記事ではスペイン語の授業を例に挙げて、マインクラフトを使ったときとそうでないときで、学生の学習に取り組む姿勢に違いがあることを指摘しています。そしてマインクラフトを使ったときのほうが、スペイン語の習得度が高くなりました。

ある学生は、マインクラフトを使ったスペイン語の授業を以下のように描写しています。

It’s the closest thing to being dropped in a country where everyone speaks Spanish.

「スペイン語を話す人しかいない国に行ったときととても似ている環境です」

ゲームのなかでロールプレイをすることで、瞬発的にコミュニケーションを取る必要がうまれ、自然と「その言語を使わなければいけない」環境に置かれるわけです。

例えば海外旅行に行ったときには、現地の人とコミュニケーションを取るときに日本語を使うわけにはいきませんから、必然と現地の言葉を少し覚えますよね。

こうしたシチュエーションが言語を習得するときにとても有効なのは、納得がいくのではないでしょうか。

English Adventure with Cambridge ケンブリッジ大学の英語アドベンチャー

マインクラフトでは「マーケットプレイス」というサービスを使うと、テーマ性をもったワールドなどをダウンロードすることが可能です。

その1つとして、英語学習用の「English Adventure with Cambridge(ケンブリッジ大学の英語アドベンチャー )」が2021年に登場しました!(以下:英語アドベンチャー)

しかもあの世界最高峰大学の1つ、ケンブリッジ大学が制作したというのですがら、注目しないわけにはいきません。

どんなプレイすることでどんなことが学べるのか、ここでは見ていきましょう。

English Adventure with Cambridge (英語アドベンチャー)とは?

ケンブリッジ英語検定」の実施などで、英語教育を常に引っ張ってきたケンブリッジ大学。「英語アドベンチャー」はその専門家たちの協力によって開発されました。

このゲームで英語が学べるのは子どもなら8歳以上、またはCEFRレベルA1(初心者)以上です。

CEFRとはCommon European Framework of Reference for Languagesの略で、「ヨーロッパ言語共通参照枠」のこと。ヨーロッパにおいて外国語を学習するときのレベルを横断的に示す指標です。

CEFRのレベルA1-2は初心者B1-2は中級者、そしてC1-2は上級者とレベル分けされます。このことからも、「英語アドベンチャー」は初心者をはじめ、あらゆるレベルの英語学習者がプレイできるゲームであることがわかりますね。

英語アドベンチャーでできること

英語アドベンチャーでは、プレーヤーがワールドのなかで英語で出される指示に従って動く必要があります

例えば下の画面では、「Talk to Captain Gary(ギャリーキャプテンに話しかけてみて)」と指示されていますよね。そして話しかけると、「Go and look around!(周りを探検してみて!)」と次の動きを指示されるのです。

キャプテンからの指示は、文字だけでなく音声もあるので、これだけでもリーディングリスニングの練習につながることがうかがえるかと思います。

また下の画面のように、「この言葉を作って!」とパズルが出題されることも。英単語のスペルを練習・確認するのにも役立ちます。

「英語でプレイするなんて最初からできない!」と不安に思う人もいるかもしれません。でも大丈夫です。Minecraftの教育版には、「イマーシブリーダー」という翻訳ツール*があります。*一部デバイスでは使用できません。

これを使えば、ゲーム内のキャラクターが発するセンテンスは翻訳してくれますよ。

ただあまり翻訳に頼りすぎるとあまり身に付かなくなってしまうので、できる限り使わないようにするといいでしょう。

ゲームだからこそ身に付くスキルもある

いかがでしたか?

ゲームって机に向かってする勉強とはかけ離れているので、なかなか「学習」に結びつけて考えるのは難しく感じるかもしれません。

でもそれも使い方次第

マインクラフトのように学習面も考えて作られたものなら、安心して取り組むことができますね。

特に言語に関しては、教材を読むだけでなく実際に使っていくことが定着の鍵になります。机に向かっただけでは得られないスキルもつける機会になるはずです。

みなさんも英語をはじめ、学んでいる言語を活かしながら、世界の仲間達と楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。