さな
(更新)
新しい言語を学ぶとき、どんなに文法やボキャブラリーを勉強しても、実際に言葉を聞き取り、しゃべることができないともったいないですよね。
リスニングとスピーキング力はコミュニケーションをとるのにとても大事で、これらが欠けていると、いざというときに必要な情報を聞き取れず、会話も成り立ちません。
リスニング力を鍛えるのに、映画やドラマを活用している方はたくさんいるのではないでしょうか? これはもちろん効果的な勉強法のひとつですよね。
でもそれに加えて、英語のニュースもリスニングのスキルアップに有効です!
今回は、メリットが多い英語ニュースを活用したリスニングの学習法と、おすすめサービスを6選ご紹介したいと思います!
さて、ニュースで英語のリスニングを勉強するメリットとはなんなのか、早速見てみましょう。
まず、ニュースではスラングを使うことがあまりないので、綺麗な英語が聞けるというのがひとつめのメリットです。
遠回しな表現が少なく、直接的な表現をされるので、正しい文法や言葉遣いを学ぶことができます。
また、最新の英単語や表現方法を聞くこともでき、時代遅れな表現を誤って覚えてしまうことが少ないというのも大きなメリットです。
ニュースを見たり聞いたりする理由のひとつは、世の中の動きについての情報収集ができるからですよね。
これを英語で行えば、情報収集するだけでなく、英語力も磨くことができるので、一石二鳥です。また、日本語に翻訳されるまでに時間がかかることがあるので、いち早く情報収集することもできます。
ネットにはたくさんのニュースサイトがあり、種類が多すぎて迷う人もいるかもしれません。でも、選択肢が多いというのは良いことです!
スポーツ、政治、芸能などといったジャンルのニュース、またお子様向けのニュースサイトもあるので、自分の好みに合わせてジャンルを選ぶことができます。
さらに、オンライン上のニュースサイトはほとんど無料で利用できるので、手軽に勉強ができます。
興味のあるものから聞いてみると、英語でもニュース内容が頭に入りやすいのではないでしょうか。
最後にご紹介したいメリットは、スクリプト(台本)があるということです。
英語初心者向けのニュースサイトでは、動画で話している内容をそのまま文字で載せていることがあります。
聞き逃したワードや、全体の内容を文章で確認することができ、より一層ニュースへの理解が深まるのでとても効果的です。
ニュースを通してリスニング力を鍛えることにはメリットがいろいろありますが、実際どのように活用すればいいのでしょうか?
まずは最初に、利用するニュースを選びましょう。
ここで気をつけなければいけないのは、アメリカ・イギリス・オーストラリアなどさまざまな英語があること。自分が1番学びたい、または学ぶ必要のある国のニュースを選んでください。
では、効果的なステップのパターン1をご紹介します。
最初にスクリプトを読み、大体の内容を理解しておきましょう。この方が、どういう単語が出てくるのかがわかり、事前にリスニングの準備ができます。
読み終わったら音声を再生して、文字を見ながら聞いてみましょう。このステップでは、単語の発音とスペルを同時に確認することができます。
最後にスクリプトを見ずに、音声だけ聞きましょう。ステップ1と2をスキップしてリスニングに挑んだ場合と、聞き取れるワードの数や理解力が全然違うと思います!
上記の3ステップを活用してみて大体の内容が理解でき音声も聞き取れたなら、次のパターン2へ進んでみましょう。
先述のステップとは真逆になります。
まず最初に音声を聞くことによって、どれだけの単語を聞き取れていたか、またニュースの内容を本当に理解できていたのかを、最後に文章を読みながら確認ができます。
少しチャレンジしてみたい方はパターン2でリスニングの勉強を進めると良いですよ。
もしニュースにスクリプトがない場合は、動画に字幕をつけて見てみましょう。また、自動で文字起こしをしてくれるアプリや機能もあるので、こういうサービスを同時に活用することもできます。
ここで、英語のリスニング学習に役立つニュースサイトをご紹介します。
最初におすすめしたいニュースサイトはNewsy。
Newsyは2008年にアメリカのジョージア州で設立された、ニュースチャンネルです。
注意すべき点は、すべてのニュースに音声がついているわけではないということ。三角の再生マークがついているものだけに、動画とスクリプトがあります。
また、喋り方が少し早いので聞き取れない単語や聞き逃してしまう箇所もあるかもしれません。しかし、スクリプトを同時に読むことで、リスニング力を鍛えることができます。
次におすすめするのは、イギリスのBBC Learning Englishというサイトです。
「News Review」というコーナーをクリックすると、ニュースの内容とともに使われている単語の説明と解説をしてくれる動画がたくさん表示されます。
さらに、「6 Minute English」というコーナーではPodcast(*1)のような音声のみの動画があり、ボキャブラリーや問題を見ることができますよ。
また、ニュース以外にもクイズ、文法についての参考書、さらにはお子様向けのストーリーもあるので家族全員で楽しんでいただけます!
*1…Podcastとは、「iPod」と「Broadcast」を組み合わせた言葉で、音声や動画データをネット上にアップしたインターネットラジオのようなものです。
VOA Learning Englishというウェブサイトは1959年にアメリカで設立され、主にニュースを報道していましたが、2014年には英語学習を中心としたサービスに変わったそうです。
こちらでは、レベル別で動画やニュースを選ぶことができます。
とてもゆっくり、はっきり読み上げてくれるので、初心者の方でも聞き取れる英語になっていますよ! また、下へスクロールするとボキャブラリーリストがあり、難しい単語を自ら調べる必要がなくなり便利です。
さらに、ニュースの他にも英語に関するレッスン動画があります。ぜひ英語学習に活用してみてください!
ちなみにYouTubeで見ると、オリジナルの字幕が出るのでこちらの機能もおすすめです。
PBS NewsHourは、1972年にアメリカで始まり、カテゴリー別のニュース動画やPodcastを提供しています。政治から芸能・音楽までカテゴリーが多いのが印象的です。
こちらも、再生マークがついているものだけに音声があります。
ウェブサイト上で動画を見るとスクリプトがありますが、YouTubeで見るときは文章が表示されないため、できるのはリスニングのみとなります。※YouTube版では字幕が表示されません。
KidNuz Podcastは子供向けのニュースPodcastです。
動画なしの音声のみ、スクリプトありという形になります。
毎日1投稿というスタイルなので、カテゴリーやニュースの内容を選べないのが唯一の欠点ですが、さまざまな話が聞けるので情報収集には最適だと思います。
ビジュアルがなく、聞くことに集中ができるので、リスニングのみを鍛えるにはおすすめです!
NHK World Japanは、国内のニュースを英語で聞くことができるサービスです。
日本に住む外国人や、日本についてもっと知りたい外国人をターゲットにしていますが、日本のニュースを見ながら英語の勉強もできるので日本人にもおすすめです。
しかし、他のサービスと違ってスクリプトがないので、リスニングのみになります。動画によっては字幕もありますが、ほとんどは聞くことしかできません。
YouTubeチャンネルにはニュース以外の動画があるので、いろいろ活用してみると良いでしょう。
スクリプトを読まなくてもニュースが聞き取れるようになれば、次はPodcastやラジオに挑戦してみるのも良いかもしれませんね。
日々新しいニュースを聞いて、情報収集をしつつ英語の勉強をすることで、気が付けばリスニング力は上達されていると思いますよ!