桑原 淳
(更新)
こんにちは。
今回初めてDMM英会話ブログさんへ寄稿させていただきます、旅人美容師のJUNと申します。
よろしくお願いします!
ちょびっと自己紹介を・・・
遡ること1年ちょっと前の2014年4月。
東京で美容師として働いていた僕は、バックパックに荷物とハサミを詰め込み、日本を飛び出しました。
かねてから計画していた"世界一周をしながら1000人の髪を切る"という旅をするためです。
そして運良く特にこれといったトラブルにもめぐまれずにアジア、ヨーロッパ、アフリカ、南米と世界35ヶ国を巡り1000人の髪を切ることができました。
ちょびっと旅の写真を載せてみました(笑)
ひとつの目標は終えたのですが、未だに最終目的地アメリカに辿りつけずフラフラしています(笑)
そんな僕ですが今回機会をいただいて英語についての記事を書かせていただくことになりました。
何を書こうかいろいろ悩んだのですが、"日本人の苦手な英語の発音"について書くことにしました。
実際英語を学んでみて気づいたこと、旅を通して外国人と話し感じたことなどです。
決して僕自身英語パーフェクトというわけじゃありませんが、お付き合いください。
実は僕、中学1年生の入学早々で英語が大っ嫌いになり、授業はマジメに受けず、いつも10点とか5点とかの赤点。
成績表も1しかもらったことがありません。
その後、高校時代はそもそも英語の授業のないところに通っていました。
なのでほとんど英語を勉強せず大人になってしまい、20歳を過ぎ社会人になった頃、英語の知識ほぼゼロさらに、"Hello,Thank you,Sorry."を言うのが精一杯というハナクソレベルでした。
それが24歳になり、あるきっかけで勉強をしはじめることに・・・。
そのきっかけは"奇跡的にネイティブの彼女ができた"ことです。
相手は日本語話せない、僕は『be動詞』が何かも知らない。
そんな状態で何故かお付き合いすることになったのです。
英語学習者のなかでも特殊なので参考になるかはわかりませんが、それが僕の勉強し始める理由でした。
当時『be動詞』さえ知らなかった僕がネイティブと会話をするために、とりあえず"ネイティブの発音と使う単語"をとにかくひたすらマネすることからはじめました。
なぜなら現在完了形がどうとか、過去分詞がどうとかいう文法の事を考える余裕もなく(とゆうか知らない...w)いざ話してみても『sleepy』『what』『see』などの簡単な単語さえ伝えることができなかったからです。
伝えたいのに伝わらない悔しさったらそりゃあもうカナリのもんでした。
ある時、そもそも発音のルールを知らないことに気が付き、闇雲にマネするだけじゃダメだということで、発音のルールを頭に叩き込むことにしたんです。
それからはすごく話すのが楽になりました。
ある程度英語を話すことに慣れてきた後にスラング、言い回し、イディオム、文法、単語・・・とめちゃくちゃな順番で勉強していったのですが、変に知識がなかったことが逆に功をそうしたようでどんどん吸収していくことができました。
話し相手は決して先生ではなかったので、厳しくもなかったのですが、間違っているところは違うとズバッと言ってもらえてたのはすごく良かったんです。
そうして1年以上毎日英語を話す生活をしていたら受験英語ではなく、生の英語が自然と身についていきました。
そんな背景もあり、現在でも英語を学ぶ上で1番気をつけていることは発音です。
正しい発音と日本人が苦手とする発音については、英語の本を読んで知ったり、指摘されて気づいたり、海外を旅して気づいたこともたくさんあります。
海外に出てから気づいたことの中で結構驚きだったのが、『海外に住んでるor旅を長くしている人で、なおかつ英語はスラスラ話せるのに発音が結構ひどい人が多い』ということでした。
ものすごい日本語訛りと独特のイントネーションが抜けてないのです。
世界を旅してみて気付いたのですが、驚くほどたくさんの人が英語を話します。
本当に多くの国の人が第二言語として英語を話しているんです。
それぞれの国の人たちが、それぞれの国の母国語というバックグラウンドがある上で英語を話しているので、母国語にない英語の音は、どうしても苦手な発音になってしまいます。
ようは訛りというやつです。
僕はこの訛りが会話をする上で障害になってくるように思います。
お互い英語のレベルが高くない場合、訛りのある英語ほど聞き取りにくいものはありません。
よく世界を旅する日本人はこんなことを言います。
「インド人の英語は訛りすぎててわからない」
まあ確かにめちゃくちゃ訛ってます。
めちゃくちゃわかりずらいです。
でもちょっと待てよ、と。
日本語訛りの英語のほうがよっぽどひどくないか?と思うわけです。
個人的な意見だと、ジャパニーズイングリッシュは世界でもトップクラスの訛りっぷりです。
これはもう認めるしかありません。
原因として考えられるのは英語のカタカナ表記だと思いますが、できない理由とかはどうでもいいんです。
出来ないという事を知り、認め、意識して変えていく事のほうがよっぽど大事ですよね。
【仲の良いインド人ご夫婦。英語も日本語も得意です。 Photo by Ambuj Pandey】
*RとLの発音の違い
*SとCの発音の違い
*MとNの発音の違い
他にもまだまだあるんですが、今日はこんなところにしときます。
みなさんご存知 "R" と "L" の発音の違い以外にも、実はたくさんあるんですね。
知ってましたか?
"R"と"L"に関しては『日本人が苦手とする』という事実が知れ渡ってるため巻き舌にしてみたり、それっぽく発音してみたりと気を使いますよね。
ですが、あまり知られてないものの場合、間違った発音をしていることにさえ気づいていない事が多いように思います。
たとえば"S"と"C"の発音について。
"Shit"-"Sit"
"She"-"Sea"
"Ship"-"City"
これらの正しい発音のルールをご存知ですか?
ちなみに日本語で書くとこうなります。
「シット」と「シット」
「シー」と「シー」
「シップ」と「シティ」
カタカナで書いた場合、頭文字はすべて「シ」になります。
でも実際に発音する場合は音、舌の位置、息の吐き方が全然違うんです。
最初に来ている単語は"Sh"の音になります。
サシスセソの「シ」の発音です。
これは日本語でもある発音なので日本人には得意なはずです。
2番目に来ている単語は"C"の音になります。
シーではなく、スィー。
「シ」と違い舌は前歯につけ、歯から空気がぬけるような音になります。
なのでカタカナで書くとすると「シットとスィット」「シーとスィー」「シップとスィティ」のようになります。
この「シとスィ」を正しく発音しないとひとつの単語が全然違う意味となって相手に伝わってしまうんですね。
次は"M"と"N"の発音の違いです。
「ジャパンと正しく言えない日本人」がどういう事か書いてみようと思います。
これは旅をしているうちに気がついたことなのですが、日本人は"N"の発音が苦手、ということです。
とあるアニメオタクのギリシャ人男性と話しているときにこんな事を言われました。
『君はJapanの発音がうまいね』
彼いわく、今まで会ってきた日本人は"N"の発音が変だったのに、君はちゃんと"N"の発音をしているから驚いたというものでした。
僕は自分の名前が"JUN"なので、名乗るときにNの発音をします。
日本にいたときからそれを注意されていたので自然とできるようになっていたわけです。
"N"の発音が正しくできない・・・つまりどういう事かというと、例えば「コンピューター」
英語で書くと"Computer"です。
カタカナの『ン』の部分は『M』になります。
次は「コンサート」
英語で書くと"Concert"です。
カタカナの『ン』の部分は『N』になります。
コンピューターとコンサートを実際に声に出してもらうとわかると思うのですが、『ン』の発音、舌の位置、口の形が同じになってませんか?
日本人の場合、"N"の音がほぼ"M"になってしまうんです。
つまり"Japan"が"Japam"になって聞こえてしまうということです。
"M"は口を閉ざし、鼻からぬけるようにムーっという感じで発音します。
「マミムメモ」と同じ発音の仕方になります。
"N"の場合は、口を閉ざさずに舌を前歯の手前の上の壁につけ、「ンー」というような感じで発音します。
やってみるとわかると思いますが、日本語では使わない音だと思います。
他にもありますが、この"S"と"C"、"M"と"N"の発音の違いもそうですが、難しい発音の仕方を理解するだけでもかなり発音は改善されるように思います。
僕は基本的に発音のルールをちゃんと知らない場合、正しい発音はできないものだと思ってます。
逆に言うとルールさえ知っていれば、話すときに気をつけることが出来る、ということです。
なのでルールを知ることってすごく大事だなってほんと思うんです。
学校ではスピーキングや発音は教えてくれませんよね。
それが日本の英語教育の最も良くない点で、日本人が英語を話せないと言われてしまう大きな理由のひとつだと思います。
もし本当に海外に出たいとか、英語を学びたいと思ってる方はスピーキングと発音こそ1番学ばなければいけないはずです。
もちろん文法もイディオムも大事ですが・・・。
英語は読み書きのためにあるものではなくて、人とのコミニケーションツールの1つなので、話さないと覚えないし、のびません。
だから間違ってたとしても恥ずかしがらずに話す勇気も大切。
日本ではなかなか話す機会を作るのは難しいかもしれませんが、話しまくって頑張って覚えていけたらいいですね!
僕もガンバロー。
ということで、これで終わります。
読んでくれてありがとうございました!
Jun Kuwabara