元赤点キングの英語講師が教える、生徒の心に寄り添いやる気を引き出す2つのコツ。

はじめまして。
臼井良介と言います。

この記事に興味を持ってくれた方の多くは、「生徒がやる気を出してくれない」と悩む学校の先生方ではないでしょうか?

私は英語教室を立ち上げる前、英語講師として公立高校に11年間勤め、学生時代には米国の大学に1年の留学経験があります。

そんな私ですが、実は自分が高校生だった頃、赤点11枚&追試9個を取り、例年2日間だった追試日を3日間に伸ばした伝説の赤点キングでした(笑)

なので、生徒の「出来ない気持ち」がよく分かります。

また、高校で英語を教えていたときには、本日お伝えするような方法を使い、定期テスト平均点で40点(30人クラスで1200点)負けていたクラスを逆転させ、学年1番のクラスにしたこともあります。

「生徒の心に寄り添う」

口では言うのは簡単ですが、具体的にはどうすれば良いのでしょうか?

今日は、その方法をお伝えします。

 

「出来ない気持ち」に寄り添う

冒頭でもお伝えしましたが、私は11年間高校で英語を教ていました。

一番長く勤めたのは高校ですが、塾の英語講師として勤務していたこともありました。
ですから、「中から見た学校」と「外から見た学校」の両方を知っています。

塾では、多くの生徒たちが学校の先生の悪口を言います(笑)。

「授業が面白くない」「言うことがコロコロ変わる」など色々あるのですが、中でも大きな問題だなと思ったのは、「なんでこんな問題が出来ないの?」と言う先生がいたことです。

おそらく先生本人に悪気はないのでしょう。

しかし、もし自分が言われる立場だったら、どうでしょうか?
どんな気持ちがしますか?

きっとこの言葉は、子供たちの心を深く傷つけてしまうはず。

「ああ、自分は最低レベルの問題すら解けないダメなやつなんだ」と思ってしまいます。中には、人間の単なる一つの側面でしかない学業によって、「こんな自分は人としてダメだ」と、まるで人として全否定されたような気持ちになる生徒もいるでしょう。

 

生徒一人ひとりに合ったサポートを

そもそも、先生にとっては「分かるのが当たり前」の問題でも、生徒にとっては「初めて学ぶことばかり」

誰だって、最初は何も知らない、何も出来ないところから始まります。

そこから少しずつ出来るようになっていくのです。
そして、その「成長速度」は人にとって差があります。

だから、今のその子のレベルに合ったサポートをする必要があるのです。

「出来ない」とか「つまづく」ことは、自然なこと。生徒が自力で習得できるなら、教科書やワークだけ配って自宅学習すれば良いのです。

でも、みんながみんな、自力で行うのは難しいからこそ、学校に来て一緒に学ぶのです。

 

生徒の心に寄り添うためのポジティブな口癖

では、もし生徒が基礎的な問題を解くことが出来なかったら、どう反応すれば良いのでしょうか?

その方法は・・・

 

「特別な反応は何もしない」

 

例えば、もし「間違った」とか「答え、違ってた」と生徒に言われたとしたら、「そっか、違ってたか。どの問題?」と、力を抜いて自然に接します。

それだけで、今まで傷ついていた子たちが救われます。
そのためには、普段から「間違うのは自然なこと」という気持ちでいることが大切です。

そうすることで、少しずつ「相手を否定せず自然に接する」ということが出来るようになります。

しかし、今までずっと「なんで出来ないの?」「なんで間違うの? 」と言い続けてきた先生たちは、それが癖になっているので、この「特別な反応は何もしない」が難しく、ついつい「なんで・・・」と言ってしまいがちかもしれません。

そんなときは、「一呼吸置くための口癖」を作ると良いでしょう。

例えば、「間違った」と言われたら「えっと、どれかな?」と聞く、と決めておくのです。

この「えっと、どれかな?」がキーとなる口癖です。

大体、ネガティブな反応をしてしまう人は、「相手の話を最後まで聞いてから言う」のではなく、「相手の最初の一言に反応して失言してしまう」ので、それならば「ポジティブな口癖」を作ることによって、「ネガティブな口癖」を消してしまえば良いのです。

「えっと、どれかな?」は内容的には中立で、「ポジティブ」とまではいかないと思うかもしれませんが、「相手の心に寄り添おう」とした気持ちから生まれた口癖ですから、「ポジティブ」と言って良いでしょう。

寄り添った結果、生徒に起こった変化とは

「間違うのは自然なこと」という気持ちで、力を抜いて生徒と自然に接すれば、生徒は先生に心を開いてくれますし、先生のことを信頼してくれます。

私はいつも生徒の「出来ない気持ち」に寄り添おうと意識していました。

その結果として、他の科目の宿題はやらない子が、「英語は先生が担当だから、宿題やるよ」と言ってくれたり、「勉強は嫌い!」と公言する子が、「勉強は嫌いだけど、英語は先生が担当だから頑張る!」と言ってくれるようになりました。

普段から、生徒との接し方をちょっと意識するだけです。

ただ「ちょっとした意識」であり、「ちょっとした変化」ではありますが、そこに「生徒を思いやる気持ち」がないと、行動に移すことは出来ません。

先生は誰だって、生徒の幸せを願っているはずです。
生徒たちの笑顔を見たいと思って先生になったはずです。

その時の気持ちを思い出して、生徒の心に寄り添ってみてください。

 

その子の「興味・関心」に寄り添う

よく「うちの生徒は、やる気が無いんです」と聞きます。

でも本当にそうなのでしょうか?

私が高校で勤めていたとき、英語の授業で毎回小テストを行っていました。

「小テストが好き」という生徒は少ないでしょう。
私も自分が学生時代の頃は、嫌だなと思っていたものです。

ですが、どんな気持ちでやるかはともかく、たいていの場合どの生徒もやってくれるものです。

しかしたまに、決してやろうとしない(解こうとしない、何も書こうとしない、むしろ小テストの用紙に触れようともしないし)という生徒がいました。

仮に彼をA君としますが、A君は小テストを決してやろうとはしませんでした。

A君は、授業にラノベを10冊ほど毎回持ってきていて、それを机にうず高く積んでいました。
ラノベ:ライトノベルの略。若者向け小説で、特に中高生の間で人気がある。

まるでそれは、こちらを拒絶しそびえ立つ大きな「壁」のようでした。

 

A君を変えた一言

最初は私も普通の先生と同じように、ラノベをしまうように言ったり、持ってこないように注意したりしましたが、たとえ机の上が綺麗になっても、小テストをやろうとしない、その姿勢が変わることはありませんでした。

そこで、私はこう約束しました。

「ラノベの英語タイトルでもいいし、作中の魔法や必殺技を英語にして小テストに書いてもいい。そうすれば平均点をあげる。」

その結果、A君はそれまで絶対にしてくれなかった小テストに、英語でタイトルなどをたくさん書いてくれるようになったのです。

本人がやる気なさそうに見えても、実はそれは先生が生徒の興味にアプローチ出来ていないだけ、ということが多いです。

そのとき、「人は自分の興味のあることなら頑張れるのだ」と気付きました。

「うちの生徒は、やる気がない」ではないのです。

その子は、「やる気を引き出してあげるようなアプローチ」を今までにされたことがなかったのです。

生徒たちがどんなことに興味関心があるのか、普段からコミュニケーションを取って把握しておき、それを元にアプローチをする

アニメ好きな子なら、アニメ。
電車好きな子なら、電車。
アイドル好きな子なら、アイドル。

そうやって、一人ひとりをちゃんと見てあげて、その上で「その子の個性に合わせたアプローチ」をすること。

それが出来れば、生徒の無限の可能性が一気に花開くことでしょう。

 

おわりに

今回、生徒の心に寄り添いやる気を引き出すコツとして、「出来ない気持ち」に寄り添うこと、その子の「興味・関心」 に寄り添うこと、をお伝えしました。

是非とも、生徒たちを思いやり、彼らのやる気を引き出して、幸せな人生を送るためのサポートをして頂ければ嬉しいです。