DMM英会話ブログ編集部
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就職活動や転職活動、さらには社内評価の1つと、様々なシーンで重要視されるTOEIC。
大人の方でも苦労している方は多いのに、高校2年生にしてTOEIC満点をとった学生がいる。彼の名はちゃちゃまる。
なんと中学時代はいっさい英語を喋れず悔しい思いをしたことから、高校時代に英語学習を頑張ったという努力家。
現在は大学1年生となり、dotstudio株式会社というベンチャー企業にてエンジニアを務め、シリコンバレーなどで率先して通訳もこなすなど、大人顔負けの語学力と行動力を見せる。
そこで今回、そんなちゃちゃまるくんにTOEIC満点を実現させた英語勉強法を教えてもらった。
自然と覚えたかったんです。
勉強が嫌いだったから、英語も勉強っぽくやりたくなった。
そこで普段なにを娯楽としているかなって考えたら、映画とかドラマだったんです。
いつもDVD借りて観ていて。それをそのまま英語の習得につなげようと思って、海外のコメディドラマの『ビッグバン★セオリー』をずっと観続けました。
海外のコメディドラマって、観客みたいな人の笑い声が入るんですよね。
だから、笑いどころがわかるんですよ。観客が笑った直前の台詞は面白いはずじゃないですか。
逆に他の台詞は覚えなくてもいい。
むしろ『ビッグバン★セオリー』は理系のオタク男子とちょっとおバカな女の子の話なんですけど、理系のオタク男子の台詞は「相対性理論」みたいな専門用語が飛び交うから、ネイティブでもわからないんですよ。
海外ドラマで英語を勉強ってよく言いますけど、僕は10話あったら10話全部を10回繰り返し観てました。
もちろん最初はわからないんですけど、6〜7回目でだんだん分かるようになってくるんですよね。イメージとしては、
1〜7回目:予習(字幕なし、英語音声のみ)
8〜9回目:学習(英語字幕を表示)
10回目:楽しむ
という感じです。
日本語が一回も出てきてないのが重要ですね。
8話目くらいから英語字幕を出して、何度も出てくる単語とかだけ辞書で調べるようにしていましたが、基本的には辞書はひきません。
だって、1回しか使われない単語を工数かけて調べても意味がないじゃないですか。
『ビッグバン★セオリー』はアカデミックな単語にも触れられつつ、スラングも覚えられる。
しかも、「専門用語でなにを言ってるかわからない、というのが面白い」というコメディ要素があるのが『ビッグバン★セオリー』なので、ムリに理解しなくていいんです。
僕の英語習得のメインは、このように海外ドラマを繰り返し観る、ただそれだけなんですよね。単語帳を覚えたりしても、使える表現を覚えられない。
ドラマで実際に使われている表現を覚えると、実際TOEICにも効果あります。
TOEICは実際に使われる表現しか問題にでないので。
海外ドラマを観る以外に行っていることは4つあって、ひとつは「ひとりごとを英語にする」ということ。
英語話者になりきって、なんでも英語でひとりごとを言う。日記とかでもいいんですが、なるべく声に出すのが大事だと思います。
声に出して舌を慣らすと、体が覚えていくじゃないですか。自分が言っていることが間違っていてもいい。英語で考えて、英語でアウトプットするというのを習慣化するのが大事だなと。
たとえばスマホの言語設定を英語にしたり、ニュースも英語で読んだり、趣味の範疇で学ぶものはすべて英語でインプットするようにしています。
最初は知らない単語がたくさん出てくるかもしれませんけど、ある程度そのジャンルの英語表現を理解すると、あとは結構スムーズに読めるようになります。
いまエンジニアとして海外にいく機会をいただけているのですが、これが「英語しかできない学生」だったとしたら、実際に海外へ行っても "フツーの人" で終わってしまうんですよね。
だって、英語圏の国では英語が話せるのが普通だから。なにも興味を持ってもらえない。
だけど英語以外の強み、僕みたいにプログラミングでもいいし、デザインができる、でもいいんです。
なにか語れるものを持ってると、話がすごい盛り上がります。
やっぱり英語ってコミュニケーションのためのツールなので、英語で好きなことを語れるようにしておくことが何よりも大切だなと感じますね。
テストのための英語学習ではなく、実際に使われている表現をドラマから覚える。
いたってシンプルな方法であるけれど、話を聞いていると非常に効果的な英語学習かもしれない。
「急がば回れ」とよく言うが、英語学習に近道はないということをちゃちゃまるくん自身が証明してくれている。
同じドラマを10回観ることはとても時間がかかるけれども、ぜひ今日から実践してみてはいかがだろうか。