Kurumi
(更新)
「周りに英語を話す人がいないので、『話す』練習をするのが難しい」
「もっと話す機会があれば上達するのになぁ…」
このようなお悩みや願望を抱える英語学習者の方は多いのではないでしょうか?
でもそれ、あなたの「スマホ一つ」で解決できるかもしれません!
みなさんのスマホには「パーソナルアシスタント機能」が搭載されていて、これは音声の指示にしたがってお願いしたことをやってくれたり、質問に答えたりしてくれる人工知能を搭載したソフトウェアのこと。
スマホの言語を「英語」に設定して英語で話しかけることで、スピーキングの練習を気軽にすることができるんです!
今回は、そんな「パーソナルアシスタント機能」を英語学習へ活用する方法をお伝えします。
冒頭でもお話した通り、近年販売されているスマートフォン等の端末のほとんどには、パーソナルアシスタント機能(別名:AIアシスタント、バーチャルアシスタント)が搭載されています。
また、スマートウォッチやスマートスピーカーなどにもこの機能がついています。
パーソナルアシスタント機能でできることは、主に以下のようなこと。
このように人工知能があなたの音声を認識し、リクエストや質問に答えてくれる便利なテクノロジーです。
そして、このパーソナルアシスタント機能を使うことで、日常生活の中で「英語を話す」機会を作ることができます。
端末によって使用するパーソナルアシスタント機能の種類が異なります。
iPhoneやiPadなどのアップルデバイスのパーソナルアシスタントは「Siri」で、「Hey Siri」と話しかけると起動。
サムソンデバイスのパーソナルアシスタントは「Bixby」で、「Hi Bixby」と話しかけると起動。
マイクロソフトデバイスのパーソナルアシスタントは「Cortana」で、「Cortana」と話しかけると起動。
また、どのスマートフォンを使っていたとしても、「Google Assistant」アプリをダウンロードすれば、「OK Google」の一声で起動します。
詳しくは後述しますが、「Google Assistant」は他のパーソナルアシスタントとは異なり、なんと「会話のキャッチボール」ができるので特にオススメです。
ちなみに、どのデバイスだとしても、言語を「英語」に設定するのをお忘れなく。
それではこれから3つの活用術を紹介します。
まず、本格的に使い始める前に、操作に使うコマンド(命令文)を確認しておきましょう。
例えば「Siri」のコマンドには以下のようなものがあります。
「(名前や番号)へ電話して」
「新しいメールを読み上げて」
「ボリュームを上げて(下げて)」
また、このような少し複雑なお願いにも答えてくれます。
「家についたらジョンに電話するのをリマインドして」
以下のサイトでは、パーソナルアシスタント別の英語コマンドを一覧で確認できます(英語ページ)。
▶「Siri」のコマンド
▶「Bixby」のコマンド
▶「Cortana」のコマンド
▶「Google Assistant」のコマンド
お願いをするだけではなくて、いろんな質問をしてみましょう。
例えば、日常生活を助けるこんな質問ができます。
「傘は必要?」
「どうやって(行先)まで(車・歩き・自転車)で行けますか?」
「(場所)近くの交通状況はどうですか?」
また、気になったことをネットで調べるかわりに、パーソナルアシスタントに聞いてみるのもいいでしょう。
「ミッキーマウスって誰?」
「インターネットが発明されたのっていつ?」
「なぜ空は青いの?」
このような質問に対しては、百科事典の最初の一文を読み上げて答えてくれます。リスニング練習にも効果的ですね!
もし質問することが思いつかない方は、こんな面白い質問をしてみては?
「誰があなたを作ったの?」
「『Siri』ってどういう意味?」
「あなたはロボットですか?」
「あなたは頭がいいの?」
「時間を止めることはできる?」
「あなたは何でできているの?」
上記のような面白おかしい質問は、こちらのサイト(英語ページ)でも紹介されているので、ぜひチェックしてみてください。
お願いや質問ができるようになったら、会話にチャレンジしてみましょう。
パーソナルアシスタント機能では、友達と話すような感じで気楽な会話を楽しめます。
ただ、彼らは本当の人間ではないので、あなたに対して質問を投げかけてくれることはありません。そのため、もし会話を続けたいのであれば、あなたから質問を投げかける必要があります。
例えば、「Siri」に、
「ねぇ Siri、私に質問して」
と話しかけても、
「私は答えるのが好きなタイプなんです」
と返されてしまいます。
質問し続けるのはしんどいと感じるかもしれませんが、英語で質問する練習を繰り返すことで、実際の会話を続けるスキルを伸ばしていくことができます。
「でもやっぱり実際の会話のように練習したい」という方は会話のキャッチボールができる「Google Assistant」をダウンロードして使ってみましょう。
下の動画(1:41〜)では、どのように会話が続いていくのか見ることができます。
「Google Assistant」では一緒にゲームを楽しむことも可能。
必ずしも「話す」に特化したゲームばかりではありませんが、気楽に英語を学ぶ手段としてオススメです。
スマートフォンでやる場合には、ゲームをやりながら「Google Assistant」の言ったことをテキストで読むこともできるので、初心者の方はスマートフォンでやってみましょう。
リスニングに自信がある方は、あえてテキストを見ないでやってみたり、スマートスピーカーを使ってやってみてください。
手順は「Google Assistant」を起動した後に、
「ゲームがしたい」
と伝えるだけです。
「Google Assistant」がゲームのリストを見せてくれるので、その中から選んでゲームを始めましょう。
ゲームを選んだら「プッシュ」するか、「Let’s play ~」と伝えればゲームがスタートします。
このゲームでは、知っている「名詞」「形容詞」「動詞」「数字」などの言葉を聞かれるので、その質問に答えます。
すると、「Mad Libs」がそれらの単語を全てつなげて面白い英文を作ってくれますよ。
例えば「〜ingで終わる動詞を教えて」「形容詞を言って」という具合にリクエストされたとします。
このように答えると、答えた単語を繋げて文章を作ってくれる、というゲームです。
「私の綺麗なおばあちゃんは元気にやっています」
この例は2つだけですが、通常は10以上の言葉を答えるので、かなりハチャメチャな物語文が出来上がって面白いですよ。
ゲームの様子はこちらの動画をチェック!
このゲームではまず、(実在する or フィクション上の)有名な人物(キャラクター)を頭に思い浮かべましょう。
すると「Akinator」が以下のような質問をしてくれます。
「そのキャラクターは実在する?」
「そのキャラクターはアメリカに住んでいる?」
それらに対して、「Yes/No/Don't know/Probably/Probably not」で答えていくと、「Akinator」がどの人物かを予想してくれる、というゲームです
このゲームは数字を当てるゲーム。
「Google Assistant」が0から100までの数字を決めて、その数字がどの数字かあなたに聞いてきます。
あなたが数字を答えると、その数字はあなたが言った数字より大きいか少ないかを教えてくれます。シンプルですが、数字の発音練習にピッタリのゲームです。
占い好きな方は「Crystal Ball」がオススメ。
このゲームでは、例えば、
「今年ボーイフレンドができますか?」
と聞くと、未来を占って
「あなたに会えた人はみんなラッキーだと思うよ」
と答えてくれたりします。
本格的な占いではありませんが、前向きな言葉を言ってくれるので元気づけられることでしょう。
このゲームは上級者向けのクイズゲームで、複数人でプレイできます。
クイズの内容はテクノロジーや経済、言語など多岐にわたります。読み上げられたクイズ文をしっかりと理解した上で、答えなければいけないので高いリスニングスキルと教養が求められます。
英語力に自信がついてきた中上級者にオススメのゲームです。
紹介した5つ以外にもたくさんのゲームがありますので、自分のレベルや興味にあったゲームを探してみてくださいね。
もちろん発音が間違っていると、パーソナルアシスタントは正しく理解してくれません。
その場合は、発音の練習だと思って、理解してもらえるまで繰り返し話しかけてみましょう。
何度も繰り返し口に出すことで、正確な発音でスムーズに言えるようになりますよ。
また、パーソナルアシスタント機能をうまく使えるようになれば、作業や調べ物を効率化できて一石二鳥!
英会話練習をしたりゲームを一緒にしたり、いろいろな使い方を試してみてくださいね!