ネイティブが使うのはどんな英語? 現役翻訳家が伝授する、英語学習に最適なGoogle検索テクニック

どうもこんにちは。翻訳家の鈴木です。

・「映画を見る」は "see" と "watch" のどちらを使えばいいんだろう?
・「コインランドリー」は和製英語なの?

英語を勉強していて、このようなことを疑問に思ったことはありませんか?
そんなとき、答えを求めてGoogleで検索することってありますよね。

しかし・・・

「検索してみたけど、なかなか答えが見つからない」
「みんな言っていることが違って、どれが正しいのかわからない」

このように悩んだことはありませんか?

実は、Google検索には「コツ」があります。

ちょっとした工夫をすることで英語ネイティブが使う英語表現を調べることができ、英語学習の様々な疑問の答えが簡単に見つけられるようになるのです。

今回は現役翻訳家の私がよく使う、英語学習に最適な検索テクニックをご紹介します。

TOP Photo: tongcom photographer / Shutterstock.com

*本記事の検索結果は全て2017年7月時点のものです。
*Googleが表示する検索ヒット数は実際の数と異なる場合があるため、本記事では検索結果1ページ目ではなく、より実際の数に近い最後のページの表示件数を使用しています。

準備をする

はじめに、もしGoogleの日本語サイトをお使いなら、Googleの英語サイトに切り替えてください。

以下の手順で英語サイトに切り替えられます。

1. 検索ツールメニューの「設定」をクリック
2. 「言語(Languages)」をクリック

3. 「English」にチェックを入れる
4.「保存」をクリック

英語サイトは、日本語サイトとは検索結果が全然違います。

本記事のテクニックは、英語サイトから検索することを前提としています。

【News】と【Books】を活用する

検索ツールメニューに 【News】【Books】 というボタンがありますよね。これらを活用することでより信頼できる検索結果が得られます。

【News】、【Books】 は、新聞記事や本からの検索です。【All】 に比べて、これらの検索結果には「いい英語」が多いです。

まず 【News】、【Books】 で検索してみて、それでも答えが見つからないときは 【All】 を試しましょう。

これは特に何かを準備する必要はありませんが、頭に入れておいてください。
 

完全一致検索とは

完全一致検索とは、検索したいフレーズと完全に一致する結果だけを表示することができる検索方法。

これが今回のテクニックの中心となります。

完全一致検索のやり方

完全一致検索はフレーズ(2語以上のかたまり)が対象です。そのため、「フレーズ検索」とも呼ばれます。

実際のやり方は簡単です。

検索する語句を “ ”(ダブル引用符=半角)で囲う。

以上です。

引用符で囲まれたフレーズと語順を含め完全に一致するページのみが表示されます。

インターネットの膨大な情報の中から自分が欲しいものを的確に探すことができる、とても便利な検索方法です。

完全一致検索でわかること

完全一致検索を利用してわかることは大きく2つあります。

(1)よく使われる表現かどうか

よく使われる表現かどうかは検索ヒット件数で判断できます。
(スマホでは検索ヒット件数が表示されない場合がありますので、ぜひPCでご活用ください)

シンプルに検索ヒット件数が多ければ多いほどよく使われている、と言えます。

(2)ネイティブが使う表現かどうか?

完全一致検索を使うことで、検索した表現が実際に英語ネイティブの人が使う表現なのかも判断できます。

ポイントは、検索したフレーズが英語圏(米国、英国など)のサイトで使われているかどうかです。つまり、英語圏のサイトがヒットするかどうかで判断できます。

検索ヒット件数がそれなりにあったとしても、非英語圏のサイトばかりなら信頼できませんよね。

検索ヒット件数が多くて、英語圏のサイトでも使われていれば、ネイティブ英語と言えるでしょう。

ちなみに、ニッチな分野の表現など、検索ヒット件数がそれほど多くなくても英語圏のサイトで使われていればネイティブ英語と判断できることもあります。

完全一致検索の実践例

では実際に完全一致検索をどのように使うのか、いくつかの例で試してみましょう。

例1 「チェスをする」の「する」は英語で?

このような疑問を持ったとします。スポーツなどを「する」と言うとき、"do""play" を使いますよね。

では「チェスをする」の場合はどちらなのでしょう?

これを確認するために完全一致検索が使えます。それぞれ "play chess""do chess" で検索してみましょう!

【News】での検索結果は "play chess" が410件

"do chess" が81件

検索結果が出たら、検索ヒット件数(=よく使われる表現か)英語圏のサイトがヒットするか(=ネイティブが使う表現か)に注目してみましょう。

今回は検索ヒット件数は "play" のほうが多いということと、"play chess" は英語圏のサイトで使われているということを確認できました。

1回検索しただけでは不安かもしれないので、他の例文でも調べてみましょう。

「チェスをするのが好き」ではどうなるでしょう? "I like to play chess""I like to do chess" の検索結果を比べてみます。

【News】タブで検索をした結果、"I like to play chess" は47件、"I like to do chess"は0件でした。

先ほどと同様に "play chess" が多い結果になりましたね。"I like to do chess" に関しては一つもヒットしませんでした。どうやら "play chess" が一般的のようです。

今回のように2つ以上の表現を比較する場合のコツは、同じ文の形と条件で検索すること。

一方を "play chess" とするなら、もう一方は "do chess" としましょう。一方を "I like to play chess" とするなら、もう一方は "I like to do chess" とします。"I like to play chess" と "do chess" を比較しても意味はありません。

また、一方を 【News】 で検索するなら、もう一方も 【News】 で検索しましょう。

例2 「映画は見ません」の「見る」は英語で?

次は、「映画は見ません」と英語で言いたい時に、"see" を使うのか "watch" を使うのか悩んだとしましょう。

映画館で映画を「見る」ときは "see"、家で「見る」ときは "watch" と習った人もいるかと思います。

では「家でも映画館でも見ない」場合は "I don't see movies" なのか、"I don't watch movies" なのか?調べてみましょう!

【News】で検索した時の "I don't see movies" の検索結果は39件、"I don't watch movies" は200件でした。

検索ヒット件数は "I don’t watch movies" のほうが多く英語圏のサイトで使われていることもわかります。

「映画を見ない」と言うときは、"watch" が使われることが一般的なようです。

例3 「コインランドリー」は和製英語?

よく、"coin laundry" = 和製英語、 "laundromat" = 正しい英語、と言われますよね。

これは本当なのでしょうか?これも完全一致検索で調べてみましょう!

【News】で検索したときの "a laundromat" の検索結果は445件、そして "a coin laundry" は232件

検索ヒット件数は "laundromat" のほうが多いですが、"coin laundry" も "laundromat" もどちらも英語圏のサイトで使われていることがわかりました。

ここでのポイントは、"a" を入れるということ。

"a" を入れずに "coin laundry" だけで検索すると、お店の名前(固有名詞)もヒットしてしまいます。

例えば、以下のような検索結果がヒットします。

固有名詞でなく普通名詞としてどの程度使われているかを調べる場合は、"a" を加えると良いです。

さて、検索結果に戻り、どちらの表現も英語圏のサイトで使われていることから、 "coin laundry" は和製英語ではないと断定して良いのでしょうか?

さらに確認するため、もう1つ見てみましょう。"the" で検索するとどうでしょう?

【News】で "the laundromat" は407件、"the coin laundry" は183件ヒットしました。

検索ヒット件数は "laundromat" のほうが多いものの、"coin laundry" も英語圏のサイトで使われていて、和製英語ではないということがわかります。

完全一致検索応用編

ここまで、主にネイティブが使う表現かどうかのチェックについて見てきました。

次は英訳や他の情報の収集に応用できるテクニックをご紹介します。

Googleで情報を集めるときは、単語と半角スペースを使って検索するのが一般的だと思います。例えば、"laundromat" の意味を調べるときは、〈laundromat meaning〉 などと検索できますね。

こうした検索法と “ ”(ダブル引用符)を組み合わせると、さらに高度な検索が可能になります。

例4 「横綱の名に恥じぬよう精進いたします」は英語で?

上記は稀勢の里関が横綱昇進伝達式で述べた口上です。

完全一致検索を応用して、これが海外のメディアでどのように訳されているのか調べてみましょう!

まず、横綱昇進伝達式での一言ですので、稀勢の里関の横綱昇進に関する記事の中に英訳がありそうですね。それらの記事で使われていそうな語句を選んで検索します。

フレーズはダブル引用符で囲いますが、単語には不要です。また、フレーズと単語の順番はどちらでもオッケー。

【News】 で〈"name of yokozuna" kisenosato〉と検索し、得られた英訳がこちら。

"kisenosato" だけで検索すると、398件ヒットします。"kisenosato" を含むすべてのページが表示されるわけです。

これを1つ1つ丁寧に調べれば、英訳は見つかるかもしれません。ただ、この398件には、稀勢の里関の横綱昇進とは関係のないページも含まれています。

なので、稀勢の里関の横綱昇進に関する記事だけが残れば、当然英訳を見つけやすいですよね。

そこで今回は "name of yokozuna"(横綱の名)を追加して検索してみました。

"name of yokozuna" を選んだ理由は、横綱昇進に関する記事で使われてそうな他の言葉の英語を考えた時に、「伝達式」の英語はわからず、「恥じぬ」、「精進」も難しかったので、「横綱の名」を直訳してみました。

"title of yokozuna" とかでもいいかもしれませんね!こちらでも検索してみましょう。

【News】 で〈kisenosato "title of yokozuna"〉と検索した結果から得られた英訳例はこちら。

英訳はページにアクセスしなくてもわかるものもありますし、ページにアクセスするまでわからないものもあります。

記事の見出しを読んで「ありそうだな」と思ったら、アクセスしてみてください!

まとめ

いかがでしたか?

英語学習に活かせる Google の完全一致検索。

もちろん、英語学習以外にも応用できます。私も翻訳をするとき、日本語でメールを書くときなど、今回ご紹介した検索テクニックをよく使います。

これらのテクニックを駆使して検索してもわからなければ、私も回答者を務めるDMM英会話なんてuKnow?でぜひ質問してください。

みなさんもぜひ、英語学習に完全一致検索を取り入れてみてください!