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Work、job、labor|同じ「仕事・働く」でも実はこんな違いがある

Work、job、labor|同じ「仕事・働く」でも実はこんな違いがある

「『仕事』や『働く』は英語でなんというの?」と聞かれたら、なんと答えますか?

多くの方が回答するのは、おそらく work ではないでしょうか。

ところが、work ではない「仕事」または「働く」という意味の単語も、あとふたつありますよね?

Job と labor も、日本語訳にするとどちらも「仕事、働く」という意味です。

では、これらはどう違うのかと、ここで思うかと思います。簡単に言ってしまえば、「work = 作業」「job = 職業」「labor = 労働」です。

今回は、これらの単語の違いについて、詳しく説明していきます!

Work とはなにか

オフィスで働く人たち

まず最初にご説明するのは、一般的に「仕事」の英単語として広く知れ渡っている work。また、今回解説する単語のなかで唯一「動詞」としても使われるのが work です。

Work の主な定義は以下の通りです:

  • 【名詞】誰かの労働の結果
  • 【名詞】職場
  • 【名詞】作業
  • 【動詞】肉体労働または精神労働をする
  • 【動詞】機能する

ほかにもたくさんの意味合いがある言葉なので紛らわしいかもしれませんが、上記の定義をきちんと覚えておけば問題ありません。

では例文を見ていきましょう!

「誰かの労働の結果」を意味する work

Work は「仕事ぶり」というふうに訳すことができます。

The boss is very happy with your work.
「上司はあなたの仕事ぶりにとても満足しています」

「職場」を意味する work

Workplace の代わりに work だけを用いることもできます。

It takes me about 45 minutes to get to work.
「職場に着くまで45分ほどかかります」

「作業」を意味する work

「仕事そのもの」、「作業」も work と表します。

I have some work to finish by tomorrow morning.
「明日の朝までに終わらせないといけない作業(仕事)があるんだ」

「肉体労働または精神労働をする」を意味する work

これはもっとも一般的な使い方ですね。「働く」ことを意味します。

He's been working all day.
「彼は1日中働いています」

「機能する」を意味する work

「機能する」や「(なにかモノが)動く」という場合にも work が用いられます。

This old TV doesn't work anymore.
「この古いテレビはもう使えない(機能しない)」

つまり、work は一般的に「働く」「動く」「機能する」などの意味合いが含まれ、職業とはあまり関係なく使われることが一般的です。

Job とはなにか

キッチンで働く男性と女性

次にご説明するのは job です。

ここ数年では、転職サイトの名前にも起用されるほど、「job = 仕事」という認識が強まってきているかと思います。これは違う視点から訳すと「職業」になるのです。

Job は「職業」で間違いはないのですが、もっと詳しく説明すると「どの職業でお金を稼いでいるか」または「どの職業でご飯を食べているのか」という意味を持ちます。

例えば、英語の先生だとしたら、「英語教師として、お金を稼いで食べています」という意味です。ストレートすぎる表現ですが、こちらの方がしっくりきませんか?

My job is teaching English.
「私の職業は英語を教えることです」

しかし job にもネイティブなりの「職業」以外の使い方があります。それは「特定の作業」を指すもの。言い換えれば、従業員のより大きな責任の一部分ということです。 

Could you come here, please? I have a small job for you.
「こちらに来てくれない? ちょっとした仕事・作業を頼みたい」

Labor とはなにか

労働者

最後にご説明するのは labor です。

Labor はひとことでいうと「労働」です。しかし、今回ご紹介する単語のなかでは、使われる頻度がもっとも少ない単語になります。

Labor には、「体に負担をかける仕事」という定義があります。

My previous job required a lot of physical labor.
「前の仕事では肉体労働が多かった」

このように、physical(肉体)や manual(手動)のような形容詞を前につけて使うことが多く、なぜなら、その仕事がどれだけ大変なのかが強調されるからです。

そしてもうひとつの用法は「大規模な仕事、労働力、労働者」を表す場合。ビジネスや経済について議論するときにもっともよく使われます。

The company built a factory overseas because the labor is cheaper there.
「その会社が海外に工場を建てたのは、労働力がそちらの方が安いからです」

Work のように動詞として用いることもできますが、かなりレアで少し古臭い言い方になってしまいます。あまり使うことはありません。

We labored all weekend. 
「私たちは週末ずっと労働していた」

日本語でも少し不自然な言い方ですよね。

ちなみに「出産・陣痛」も labor と表現することがあります。9ヶ月もお腹の中で育てて、陣痛で何時間も苦しんで、さらに出産するときも体力を大いに使うため、母体が重労働をすると考えるとイメージをしやすいかと思います。

My wife is going into labor.
「妻の陣痛が始まりました」

まとめ

いかがでしたか?

同じ「仕事」という意味の英単語でも、詳しく意味を知るだけでも、こんなに使い分けることができます。

ぜひ参考にしてみてくださいね!