
Ayaha
(更新)
DMM英会話の新サービス 日本人アドバイザー「これ聞いてeKnow?」がリリースされました!
海外経験豊富な日本人アドバイザーから、留学や海外生活、時には国際結婚まで(!)「これ聞いていいの?」という疑問を気軽に解決できるサービスです。
そこで今回は、日本人アドバイザーのSachi講師にお話を伺いました!
Sachi講師はアメリカに居住し、ファッションデザイナーをはじめ、バーテンダーやIT関連などさまざまな仕事に携わってきました。
20年にも及ぶ海外生活でのさまざまな出来事や、英語でのコミュニケーションで意識していた工夫など、リアルで役に立つ体験談を2回に分けてお届けします!
まずは自己紹介をお願いします。
Sachiです。20歳の時に留学という形でアメリカに渡り、最初1年は大学内にある語学学校に通っていました。その後ファッションの学校やコンピュータの学校にも通っていました。
それからしばらくはIT系の仕事をしていたのですが、30歳ごろからフラメンコを始めたんです。小さい頃から裁縫や洋服のデザインが好きだったこともあって、パフォーマンス用の衣装を自分で作りました。それが周りからも評判になって、自然と衣装のデザインを仕事にするようになりました。
留学しようと思ったきっかけを教えてください。
中学生の頃から英語がすごく好きで洋服のデザインにも興味があったので、周りからも「そういう仕事に就けばいいんじゃないか」という声もあって。当時は日本ですでに働いていたのですが、親から「留学してみれば?」と提案があり、即決しました。
留学当初の英語力はゼロだったとか...!
全くダメでした(笑)。なので英語学習は本当に大変でした。当時はオンライン英会話はもちろん、そもそもパソコンやスマホもなかったので、紙の辞書とノートを常に持ち歩いて、とにかく大学の構内や街中にいる現地の人に話しかけていました。まずは “How are you?” と挨拶して会話を始めて。ただ向こうの話していることが分からないので、言ったことをノートに書いてもらって、それを辞書で調べて...の繰り返しでした。あとは時間があれば辞書を読んだり、街中で見かける看板を声に出して読んで発音練習したりしましたね。
ファッションの学校は周りも英語ネイティブの環境なのですか?
そうです。本当に現地の学校なので大半は英語ネイティブで、留学生もクラスに1人いるかいないかぐらい。授業に追いつくのがかなり大変でした。数ページ教科書を読むだけの課題を勘違いして何十ページも読んで大変な思いをしたり。コミュニケーション力もネイティブ並みに求められたので、朝一番で教室に行って勉強していましたね。
人間関係を広めるためにした工夫はありますか?
ファッションの学校に通い始めたとき、サンフランシスコに引っ越したんです。けれど意外と日本人が多いということに気がついて。これは甘えちゃいそうだなと思って、日本の方には「英語が話せるようになるまで、あまり関わらないようにしたいです」と伝えました。申し訳なかったですけどね(笑)。街で見かけると手は振りますけど、日本人の方とは一切遊ばず、英語の環境を作ることに集中しました。そうするうちにやはり英語を喋る友達が増え、学校の先生と飲みに行ったりもしていました。
バーでも働かれていたとか。
ファッションの学校に通っていたときに、1年くらい現地のバーで働いていました。そこでかなりお客様と会話する機会が多く、日常会話をトレーニングできましたね。個性豊かなお客様もいたので、英語だけではなくコネクションもたくさん作れたと思います。
生活の中で感じたカルチャーショックはありますか。
たくさんありますね。日本はすごく時間にきっちりしていて、バスや電車でも分刻みのスケジュールですが、アメリカはすごくゆるいので「何時から何時の間にバスが何本来ますよ、でもいつ来るかは分かりません」みたいな感じだったりとか。
あとは、 ”I will talk to you later.” 「後で話そう」の “later” の感覚が人によって違うので「いつのこと!?」って誤解が生じたり(笑)。
コンピュータの学校を卒業してから働き始めたのですね。
そうですね。独学で当時新しかったソフトウェアなどを勉強していたので、知り合いの紹介で仕事をもらっていました。
日本との働き方の違いを感じましたか?
感じましたね。例えば、入社面接もボスのデスクの横に座るだけで、「どうも」みたいな感じ。仕事をしていても、大体夕方になると誰かがビールを買ってきてくれるので飲みながら仕事していたり。「飲みながら仕事なんてできないよ〜」と思っていましたけど(笑)。
英語環境の中で働くにあたって工夫したことはありますか?
働き始めた頃には英語力も付いてきていたのでそこまで不自由することはなかったですが、それでも仕事を先回りしてやっていました。というのも「これやりましょうか」と聞くと英語で細かいニュアンスなどを説明する必要があり大変なので、「もうやりました」と結果を見せられる状態にしておこうっていう。
それはかなり大変そうですね。
大変ですね。でも一歩日本を出ると私はもう “移民” になり、それこそ ”マイノリティ” なのでどうしても弱い立場になってしまうんですよね。例えば会社に雇ってもらうにしてもビザなどさまざまな書類作業がプラスで発生してしまうので、余計に会社に負担がかかる。その分頑張らなきゃなって思っていました。それに、現地の会社はある日突然クビになったりするので。私の周りにもいましたね。
怖いですね。
なので、本当に「自分を守るのは自分だけ」と思い生活をしていました。
その後、フラメンコは働きながら始められたのですか?
はい。30歳を迎えて「これまでやってみたかったことを全部やってみよう!」と決めたんです。その中のひとつがフラメンコでした。子どもの頃に憧れてはいたものの、自分には縁がないと思っていました。でもクラスを見つけて、思い切って挑戦したんです。その衣装を作り始めたのがきっかけで、衣装デザイナーとしての仕事も依頼されるようになったという感じですね。
思い切って挑戦することは素敵ですね!
そうですね。 恥ずかしがらずどんどんいろんな人に話しかけたり挑戦したりして、世界を広げていくっていうことはした方がいいと思います。
コネクションの広げ方についてアドバイスはありますか?
コネクションを広げておくと色んなところに知り合いができるので、何かあったときのためにも絶対やっておいた方が良いと思います。私はもともとご飯を食べに行ったりするときに「このお店に行くと必ずこれを頼む」という癖があって。そうすると店員さんが「いつもこれだね」って話しかけてくれて、会話のチャンスに繋がっていったりもしました。そうしてどんどん知り合いを増やしていった感じですね。
知り合いを増やしておいて良かったことはありますか。
本当に助けてもらったこともあります。知り合いの店員さんがいるお店の前を通りかかったときに、少しガラの悪い男の子に絡まれそうになって。そうしたらお店の中から知り合いの子が出てきてくれて「俺のシスターだぞ!」って言って助けてくれました(笑)。
本当にコネクションを増やしておいて損はないですね。
もちろんです。
後編では、Sachi講師が長年英語と向き合ってきた中で見つけた「英語学習の考え方」について伺います!どうぞお楽しみに。
もっと海外生活についてSachi講師に聞いてみたい!と思ったら、ぜひ 日本人アドバイザーサービス「これ聞いてeKnow?」で相談してみてくださいね。