Mizuho
(更新)
オンライン英会話は、インターネットがあればいつでもどこでも、英会話レッスンを受講できる、英語学習者に人気のツールの1つ。
そんなオンライン英会話のメリットやデメリットはどんなところにあるのでしょうか?
また、「相手が外国人講師なんて、初心者の私にはムリ」と思っている人や、「どんな風にレッスンが進むんだろう?」と疑問に思っている人も少なくないでしょう。
そんな不安を抱えているあなたに、この記事ではオンライン英会話の特徴や効果的な活用方法をご紹介します。
これを読めば、悩みや疑問が一掃されること間違いなし!
オンライン英会話は、インターネットとオーディオ設備があれば、いつでもどこでも、講師と英会話レッスンができるサービスです。レッスン受講の形態はプライベートやグループレッスンなどさまざまで、受講者のニーズに合わせて選ぶことが可能です。
英会話教室市場は年々拡大しており、その5~6%ほどをオンライン英会話が占めています。(出典:矢野経済研究所「語学ビジネス市場に関する調査(2020)」)
有名英語講師の安河内先生や英語学習界のカリスマATSUさんなど、数々の英語のエキスパートがオンライン英会話を勧めていることもあり、ますます注目を集める英語学習ツールとなりました。
ここでは、オンライン英会話でできることと、通学型の英会話スクールとの違いに焦点をあてて、詳しく解説していきます。
「オンライン英会話」というくらいですから、「英会話」の学習しかできないのではないかと思う人もいるかもしれません。しかしオンライン英会話では、スピーキングとリスニングはもちろんのこと、リーディングとライティングを含めた4技能すべてのスキルを身につけることが可能です。
レッスンでは基本的に講師がリードをしてくれ、質問を投げかけてくれるため、まずリスニングのスキルが養われます。そして、その質問に答えるときにはスピーキングが鍛えられます。また、講師と一緒に教材に目を通したり、講師から送られてきたテキストメッセージを読むためには、リーディングスキルが必要です。
また、英語学習の一環として、英語日記のような英作文(ライティング)をしている人も多いことでしょう。それらを講師にチェックしてもらうことで、より正しく自然な英語を身につけることができます。
オンライン英会話でできることについて見てきましたが、通学型の英会話スクールとはどんな点が異なるのでしょうか。大きく2つのポイントがあるので、一緒に見ていきましょう。
まず1つ目のポイントとして、オンライン英会話は通学型の英会話スクールに比べて、柔軟なレッスン形態を選ぶことができます。
通学型の英会話スクールでは、当たり前ですがそのスクールがある場所に通学する必要があります。いくらアクセスがよいスクールを選んでも、身支度をして出かけないといけません。
それに天気が悪かったり、暑かったり寒かったりすると、通うのが億劫だと感じることもあるでしょう。また、スクールは営業時間が決まっているため、その時間内でレッスンを組み込まないといけません。
それに対してオンライン英会話は、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスとインターネット環境があれば、“いつでもどこでも”レッスンを受講することが可能。また、サービスによっては24時間レッスンを受けられるものもあります。
通学型の英会話スクールでは、グループレッスンやマンツーマンレッスンが主なレッスン形態。これはオンライン英会話でも同じですが、通学型と比べてマンツーマンレッスンが主流なのが大きな特徴です。
グループレッスンだとほかの生徒が発言している間は待たなければいけないですし、グループ全体のペースで進むため、個人のニーズに合わせるのはなかなか難しいところ。
しかしマンツーマンだと、受講者のニーズに合わせてレッスンを進められ、自由にアレンジすることができます。
通学型の英会話スクールにいる講師は、多くの場合が英語圏出身でしょう。オンライン英会話にももちろん英語圏出身の講師はいますが、それ以外も含め世界中に講師が在籍しています。(参考:DMM英会話の講師は120カ国に在籍)
英語は世界共通言語なので、いろいろなアクセントが存在します。例えばインドの人ならヒンディー語と混ざった「ヒングリッシュ」、スペイン語圏の人なら「スパングリッシュ」と呼ばれる英語を話します。
グローバル化した現代では、さまざまな英語を聞き取り、そして自分の意思を伝えるスキルが求められます。
オンライン英会話ではインターネットを通じて世界中の講師と繋がり、英語のレッスンを受講できます。また、英語というツールを使って、各国の文化や習慣、考え方に触れることができるのも大きな醍醐味と言えるでしょう。
通学型の英会話スクールでは、多くの場合、レッスンスケジュールは週1回程度。つまり月に4回ほどの授業で、高額なレッスン料が必要となります。
それと比較してオンライン英会話は、1日に約30分、しかもほぼ毎日レッスンを受講できて、5,000~10,000円/月ほどと非常に安価。
仮に通学型の英会話スクールに毎日同じ時間通ったとすると、相当なお金が必要になってしまうのは容易に想像がつくはずです。この安価な価格帯が、近年のオンライン英会話人気の理由の1つとなっています。
オンライン英会話と通学型の英会話スクールがさまざまな点で異なることをお分かりいただけたかと思います。
みなさんが次に気になるのは、その「効果(メリット)」ではないでしょうか。
オンライン英会話で期待できるのは、大きく5つの効果です。
学校の英語の授業などで、英文を読んだり隣の人と会話練習をするといった場面が多々あったと思います。そんなとき、英語を話すことに恥ずかしさや抵抗を覚えた経験はありませんか?
「間違っているかもしれない…」「発音が変かも…」といったネガティヴな気持ちのまま、なんとなくその場をやり過ごしていた、というのは日本人英語学習者あるあるの1つです。
オンライン英会話を始めても、最初は緊張してなかなか言葉が出てこないかもしれませんが、それで大丈夫。
オンライン英会話は自宅など好きな場所でできるので、他の人に見られたり聞かれたりする心配もありません。純粋に今のあなたの英語力を発揮する場なので、積極的に話すことを心がけましょう。
「英語を話す」という経験を少しずつ積むことで、「少しくらい間違っていても大丈夫」ということを体感できるので、英語を話すことに抵抗がなくなり、上達も早くなります。
海外ドラマや映画などを見て、「この言い回しはどういう意味なんだろう」と疑問に思ったことはありませんか? たとえ、ある程度英語を勉強してきていても、いざ本場の英語に触れると、わからないことってけっこうあるんです。
それは学校で習った英語に、「リアル」な表現があまり含まれていないからかもしれません。英語には、口語ならではの言い回しや表現がたくさん存在します。学校の勉強の続きで座学のような学習だけを続けていると、これらを知る機会は少ないでしょう。
オンライン英会話では、コミュニケーションを通じて英語を学んでいきますので、「リアル」な英語に触れることができます。また、講師陣も多国籍なので、いろいろな発音やアクセント、言い回しにも触れられるでしょう。
特に初中級の人は英会話をするときに、まず頭のなかで日本語でなにを言うのかを考えて、和文英訳をしてから口に出していることが多いと思います。
しかし、それではタイムラグが発生してしまい会話のキャッチボールがスムーズにいかなくなってしまいますし、なにより脳をフル回転させないといけないのでストレスがかかってしまうでしょう。
こうした問題を解決する一番の方法は、「英語脳」の習得です。
「英語脳」では英語を見たり聞いたりしたまま理解します。
1日30分程度の短い時間でも、毎日英語を耳で聞いたり、口から出すことを続けていると、次第に日本語を挟まずに、英語で考え英語で伝えることに慣れていきます。
日本語脳から英語脳への切り替えは決して簡単なものではありませんが、少しずつの練習が大きな成果を生み出します。その点で、オンライン英会話は英語脳作りにピッタリというわけです。
「英会話」というと、英語のスキルのなかでも「リスニング」と「スピーキング」に特化しているイメージがありませんか?
もちろん、英語のスキルのなかでも主にこの2つのスキルを伸ばすのにオンライン英会話は適していますが、それだけではありません。
教材を講師と一緒に読むことでリーディング力がついたり、レッスン画面でチャットメッセージなどをやりとりすることで、少しずつライティング力をつけることも可能です。それに会話のなかでは新しい単語やイディオムなども登場するので、語彙力も身についていきます。
そのように、オンライン英会話は、さまざまな英語のスキルに効果的にアプローチすることができるのです。
オンライン英会話では、いろいろな国・地域の講師を選ぶことで、文字通り世界中の人とコミュニケーションを楽しんだり、疑似世界旅行のような体験を楽しむこともできます。それはすなわち、「いろいろな英語に触れる」ことにも繋がります。
一方、いつも固定の講師のレッスンを受け続けていると、その人の話し方やアクセントに慣れてしまい、応用が効きにくくなってしまうことがあります。例えばアメリカ人の先生とばかりレッスンをしていて、いざ旅行先やビジネスシーンで英語を話す場面になったとき、相手がインド人の方だったりすると、レッスン通りにコミュニケーションをとることは簡単ではありません。
どんな人を相手にした状況でも英語を問題なく話せるようにするには、さまざまな講師を相手にレッスンをして、多様な英語の形に慣れておくことが有効なのです。
一方、オンライン英会話のデメリットももちろん存在します。
オンライン英会話レッスンは、講師を相手に学習をするものの、学習者自身の裁量が大きいため「独学」とみなされます。
例えば通学型の英会話スクールの場合は、生徒のレベルやニーズに合わせてカリキュラムを組み、それにあった講師を担当につけたり予習や復習のアドバイスをするのが一般的。また「毎週何曜日の何時〜何時まで」とレッスン時間が固定で決まっているため、モチベーションに左右されることもあまりありません。
それに対してオンライン英会話は、何時に受けるのか、そもそも今日(明日)レッスンを受けるのか、教材は何にするのか、講師は誰を選ぶのかなど、全て自分で決めないといけません。
「なんか今日はやる気がしない…」「昨日のレッスンでうまくいかなかったから今日はやりたくないな…」「レッスンを休んで遊びたい」など、モチベーションの浮き沈みは誰にでも起こりうることですが、そうしたときに1人だと自分を奮い立たせることは容易ではなく、継続が難しくなってしまうことも。
また、予習や復習も自分なりに最適な方法を見つけ出していく必要があります。
このように、オンライン英会話のメリットである自由度や柔軟性が、デメリットになってしまうこともあるのです。
オンライン英会話レッスンを行うには当然、安定したインターネット回線が必要となります。
日本を含めた世界のネット事情は年々すさまじい勢いで向上していますが、世界規模でみるとまだまだ大きなバラツキがあります。
ある国や地域においてはそもそもの回線が弱かったり、はたまた普段は問題なくても大雨などの気候条件によって不安定になったりなど、レッスンを行うのに十分なインターネット環境が得られないことも起こり得ます。
インターネットでの接続に頼るオンライン英会話では、このような問題が生じたときに、音声が途切れたりレッスンを継続することができなくなってしまうことがあるのです。これはオンライン英会話ならではの問題といえるでしょう。
オンライン英会話サービスの講師に応募してくる人のなかには、何年も英語の講師をしていた経験がある人もいれば、まだ経験が浅い人もいます。通常、オンライン英会話講師の採用プロセスには、厳しい選考基準や試験、トレーニングが設けられていますが、それでも個人の指導スキルや経験に差が出てしまうのは避けられません。
また、多くの講師がいますから、プロとしての自覚が欠けている人がいることも事実。人それぞれ違った性格と特性を持っていますから、これが「リアル」とポジティブに捉えることができればいいですが、やる気を削がれてしまう人もいるでしょう。
こういった事態を回避するには、講師の自己紹介やレビューを確認し、気になった何人かとレッスンをしてみるのがオススメです。また、「この人とは合うな。楽しくレッスンできたな」と思った講師はお気に入りに登録しておきましょう。
英語初級者から上級者まで、さまざまなレベルの英語学習者にお使いいただけるオンライン英会話ですが、どのように活用すれば効果的なのでしょうか。
ここではレベル別に、オンライン英会話の活用法をご紹介します。
※レベル分けは、DMM英会話のレベル設定をもとにしています。
英語初心者(英検5~3級、TOEIC 0~215点程度)や英会話に自信がない人は、まずは中学レベルの単語と文法をサラッと見直してみましょう。言語は長い間触れていないと、なかなか思い出せないもの。いきなり英会話に挑戦してみても、パニックになってしまうことが予想されます。
これを回避するためにも、一度錆び付いてしまった英語脳に油をさしてあげることが必要です。ただ、ここで「すべてを復習しよう」とするのは間違い。一度中学英語を見直したら、わからないところや特に苦手とする部分のやり直しと、オンライン英会話を並行して進めるといいでしょう。
いざオンライン英会話レッスンをするとき、初めての人には日本語の通じる日本人講師がオススメ。
初心者ほど非英語圏の国出身の講師が最適です。なぜなら、非ネイティブは英語を学ぶ難しさを経験した人たちなので、英語学習者の悩みもわかってもらいやすいから。
どんなことをどんな風に英語で表現すればいいのかまだわからないのに、いきなり「さぁ話してください」と言われても困ってしまいますよね。
英語を話すことに自信がない人は、まずは簡単なレベルのものでもいいので、教材を活用すると「何を話せばいいのかわからない」という状態から脱却できるでしょう。
英会話をする頻度も、英語を定着させるうえでは非常に重要です。先述のように錆び付いてしまった英語脳の働きを取り戻すには、油をさして実際に使ってあげることが1番。その点でも、1回のレッスン時間が短く、毎日のように受講できるオンライン英会話サービスは最適。コツコツの積み重ねが、後に大きな効果として現れるはずです。
そしてレッスンの数をこなすときに欠かせないことが、「しっかり予約を入れる」ことです。みなさんも「一度休んだら次に行くのが嫌になってしまった」という経験がありませんか? ジムに通ったりするのもそうですが、少しでも間をあけると重い腰がさらに重くなってしまうもの。したがって、その日のレッスンが終わったらすぐに次のレッスン予約をするなど、習慣化するクセをつけましょう。
小学校低学年までは、英語は「教科」として扱われません。そこでまずは単純に、英語をコミュニケーションツールとして使って楽しむことを目標にするといいでしょう。
多くのオンライン英会話は3歳からご利用いただけますが、「英語の先生と、しかもオンラインでレッスンなんて集中できるのかな?」と不安に思う人もいますよね。オンライン英会話サービスの1レッスンは、約30分間と短めなことがほどんどですが、それでもグズってしまうこともあるかもしれません。
そういうときは、「集中して座れなくてもいい」くらいに心構えをしておくといいでしょう。レッスン回数を重ねれば、お子さんにとって画面の向こう側の講師も、「知っている人」という認識になるはずです。
少しずつでもコミュニケーションが取れるようになったら、遊びを取り入れたり、歌を歌うなどして楽しめる工夫をしましょう。各オンライン英会話サービスには、キッズ向けの英語学習教材も用意されています。
DMM英会話の場合は、「English for Kids」と「Let’s Go」などの教材があるので、お子さんのレベルに合わせて選んでみてください。
こちらの記事では、DMM英会話のキッズレッスンの特徴と、よくあるご質問への回答をまとめています。
中級レベルの英語力(英検準2~2級、TOEIC 220~655点程度)がある人は、ある程度英語の知識はあるものの、特定の文法や「話す」「書く」といったアウトプットに苦手意識を抱えている人が多いと思います。例えば「TOEICは600点あるけど英会話となると固まってしまう」という人は少なくないでしょう。
もしも苦手とするものが文法の特定の範囲ならば、そこを復習しつつ英会話でも使えるようにアウトプットしてみましょう。インプットをしたら必ずアウトプットをしてみるのが、上達の肝です。
また、苦手としていないことに関しても今持っている知識をアウトプットしていくと、自然とさらにインプットが必要な部分が明確になります。アウトプットとインプットの繰り返しをすることで、少しずつレベルアップしていくのです。
アウトプットをする過程では、もう1つ欠かせないことがあります。それは「英語脳作り」。英語でスピーキングやライティングをするときに、一度頭のなかで日本語で考えて、それを和文英訳している人は少なくないはずです。
しかしこれでは、特に英会話をするときには会話のリズムが失われてしまいますし、なにより話していて疲れます。英会話レッスンを重ねることで英語で聞き、英語で理解して英語でアウトプットできる「英語脳」を作りましょう。こうすることで英語の4技能すべてのレベルアップを図ることができます。
3つ目に、特に中級者の人は発音の強化を心がけましょう。私たちは日本人ですから、ある程度日本語訛りになってしまうことは否めません。無理にネイティブ発音を目指す必要はありませんが、まるっきり日本語読みの英語を脱却しないと、正しい英語だとしても相手に伝わりにくくなってしまいます。
英語をコミュニケーションツールとしたときに、わかってもらえなければ本末転倒。「伝わる英語」にするためにも、発音を意識してレッスンに臨みましょう。レッスンをするときに講師に「発音を強化したい」と伝えれば、発音のポイントを教えてくれるはずです。「発音」教材も用意されていますから、レッスンで活用してみるといいでしょう。
上級の英語力(英検2級以上、TOEIC 660点以上)をお持ちの人は、あまりストレスを感じずに英語の4技能を使いこなせますが、主に2つのタイプがあります。1つ目のタイプの人はテストのスコアは高いけれどスピーキングを苦手とし、2つ目のタイプはどの技能も問題なく使える人。
1つ目のタイプの人は、テストで読んだり聞いたりして理解することはできるのに、アウトプットをする自信がありません。知識は十分にあるはずですから、とにかくアウトプットするために「話す」回数を重ねましょう。
またアウトプットのほかの方法として、英語日記をつけるなど、ライティングの練習をするのも効果的です。自分で作ってみた英文を講師に添削してもらうと、正しくライティングスキルを向上させることができるのでオススメ。
そして、自分で思ったことをセンテンスにするには、難しい英語表現を使う必要はないということを知るのも大切です。まずは簡単なフレーズや表現を使って、自分の考えを相手に伝えられるよう練習しましょう。
2つ目のタイプの人は、ここまでのレベルになると大抵のことはできますから、目標や目的を失い、モチベーションのアップダウンを感じることもあるでしょう。
英語は筋肉と同じで使う頻度が減ってしまうと、まるで錆び付いたように言葉が頭からスムーズに出て来なくなってしまいます。今ある英語力を落とさないためにも、このタイプの上級者こそ、目標と目的を設定し、英語を使い続けることが重要です。
もし「会話の幅を広げたい」ということなら、時事的なものを扱った教材を使って、オンラインレッスンで講師と話す練習をするといいでしょう。DMM英会話なら、「デイリーニュース」という教材がこれに当てはまります。
ほかにも、「The Economist」や「The Washington Post」など、世界のニュース媒体から気になるトピックを選んでディスカッションするのもいいでしょう。人によって意見はさまざまなので、同じトピックについて異なる講師と話してみるのもオススメですよ。
オンライン英会話の特徴とレベル別の活用方法を確認できたところで、実際にオンライン英会話を使ってみましょう。まずはオンライン英会話をするにあたって、知っておくべき心構えから確認します。
日本人講師が在籍していて日本語が通じるオンライン英会話サービスもありますが、多くのサービスでは外国人講師がレッスンをします。したがって、知っている単語や表現が少なすぎると挫折につながってしまいます。
オンライン英会話では、新しいボキャブラリーや表現を学ぶこともできますが、レッスン外での学習も欠かせません。初心者の人でも、あいさつや自己紹介など、最低限会話を始められるだけの単語・フレーズは知っておく必要があります。
こちらの記事では、自己紹介で使える英語表現やポイントを解説しているので、参考にしてみてください。
また、英語は筋肉と同じとよく言われます。週に1回だけ、レッスン時だけなど、接触する回数や時間が少なすぎると、なかなか身につきません。「英語に触れる」といっても、毎日テキストを解かなければいけないというわけではなく、いろいろな方法があります。
例えば海外ドラマを見ればリスニング練習をすることができますし、新しい言い回しを発見することもできます。それに忙しい人でもポッドキャストを利用すれば、スキマ時間を使って英語に触れることができます。
どの学習レベルの人でも、日々の生活で少しでも英語に触れたりレッスンの予習復習をするなどして、コツコツ継続するように心がけましょう。
講師は学習者のみなさんの英語力上達をサポートしてくれます。発音や言い回しを指摘されると落ち込んでしまうこともあるかもしれません。でもどれも constructive criticism (建設的な批判)という、みなさんを思ってこそのアドバイスです。
実はオンライン英会話を使って英語力が格段に上達している人は、自らフィードバックを求めることが多いんです。講師からもらったアドバイスは「英語力を向上できる機会」とポジティブに捉えて改善に役立てましょう。
これは上記と通じるところがあるのですが、日本人英語学習者は「間違った英語を話してはいけない」と思っている人が非常に多いです。「この言い方では間違っているかもしれない」と思うと言葉に詰まってしまうわけですね。
ここで、カタコトの日本語を話す外国の人を思い浮かべてください。少しくらい間違っていても、意味が通じることが多くないですか? 英語を話すときも、不定詞の to や不定冠詞の a が入っていなくても、言いたいことは通じます。
まずは「間違ってもいいんだ!」という考えのもと、どんどん話すように心がけましょう。注意されたら、そこを次から改善していけばいいのです。「間違いがあるからこそ学びがある」と心得ましょう。
オンライン英会話にユーザー登録したら、いよいよレッスン!
この章では、レッスンの進め方やレッスン効果を高めるための予習、復習の方法などを簡単にご紹介します。「もっと詳しく知りたい!」という人は、こちらの記事をチェックしてみてください。
オンライン英会話は、実に多くの講師が在籍していることが特徴です。DMM英会話の場合、1万名もの講師が世界120カ国にいます。
「そんななかから自分に合った講師を見つけるなんて難しそう」と思う人もいるでしょう。でもご心配なく! レッスンを重ねるうちに「この人いいな」と思う講師が必ず見つかるはずです。初心者の人は、「初心者向け」のタグがついている講師を選ぶとスムーズでしょう。
気に入った講師は「お気に入り講師」に登録しておいて、繰り返しレッスンを受けてみましょう。
ただここで気になるのが、同じ講師を繰り返すべきか、レッスンの度に違う講師にするべきか。このポイントについてはこちらの記事で解説しています。
オンライン英会話では、各社オリジナル教材を用意していたり、人気の出版社教材と提携していたりと、その教材ラインナップはさまざま。
教材を選ぶ際には、自身の英語学習の目的やレベルを考慮することが非常に大切です。自分にベストな教材を選ぶためにも、まずはご自身のレベルを確認しましょう。どのオンライン英会話サービスでも、レベル表が用意されているので必ずチェックするようにしてください。
DMM英会話の場合、レベル表はこちらからご覧いただけます。また、多くのサービスは「スピーキングテスト」を実施しているので、実際に講師と話してみるとより正確なレベルを確認することができます。
教材を選んだ場合、レッスンが始まる前に一度はその教材に目を通しておきましょう。
また、目を通すだけでも十分ですが、事前に知らない単語を確認したり、簡単にでも質疑応答の答えを用意しておくことで、リラックスした状態でレッスンに臨めるはずです。もしフリートークを選んだ場合でも、話したいテーマを想像して、登場しそうな単語をイメージしてみるのもオススメ。
それに加えて、前回のレッスンでアドバイスされたことを見直すことも重要です。英会話をするときに「間違ってもいい」とはいえ、何回も同じ間違いをしていては、スキルアップにつながりません。「この前先生があんなこと言っていたな」と思い返すだけでも大丈夫です。レッスンに活かすようにしましょう。
予習ができたら、いよいよオンラインレッスンです。実際のレッスンはどのように進めればいいのでしょうか?
まずオススメは、講師にリクエストをすること。これは講師の予約をするときにも記載することが可能ですが、念のため口頭でもレッスン開始時にリクエストを伝えるようにしましょう。
講師にリクエストを伝えられたら、教材を選んだ場合は教材に沿って、フリートークを選んだ場合は会話の流れに沿って、英語で思ったことを伝えてみましょう。
オンライン英会話レッスンでは、決まったフレーズが役に立つことがよくあります。特に話しているトピックについて質問をしてみると、どんどん会話が広がるので、質問に使えるフレーズを事前に確認しておくのがオススメです。
そしてなにか少しでもわからないことがあれば、都度、講師に聞いてクリアにするように心がけましょう。言葉にしなければ、講師は「理解できているのかできていないのか」がわかりません。分からないことや、あやふやなことがあれば、すぐに講師に聞いてみる姿勢が大切です。
また、学習者のみなさんだけでなく、講師も決まったフレーズがいくつかあります。例えば ”Let's switch roles.” など。事前に学んでおけば、「なにか言われたけれど、なんだろう?」と焦ってしまうこともなくなるはずです。
教材だけでなく、「フリートーク」でも英会話を楽しみたいという人もいますよね。教材だと決まったトピックがあるので準備しやすいですが、なにも定まっていないと思うように会話が弾まないかもしれません。
解決策の1つとしては、レッスンで話したいテーマを講師に提案してみることです。例えばご自身が興味のあるトピックについてなら、英語でも話しやすく感じるはずです。
ほかにもフリートークの楽しみ方については、こちらの記事にまとまっているので参考にしてみてください。
英語学習は、オンライン英会話レッスンが終了したら終わりではありません。力をつけるには、レッスンの復習が必要です。
例えば復習の1つの方法として、音読があります。英語は「音声言語」と言われるほど音が重要な役割を持ちます。そのため、口と耳を使って音を体に染み込ませるのが英語学習において効果的なのです。
そのほかに、レッスン内で学んだ表現を使って短い作文をしてみるのもいいでしょう。英語で日記をつける感覚で、ライティングでアウトプットをしてみると、センテンスのなかでどうやって使えばいいのか考える機会になりますよ。
いかがでしたか?
以前は「英語を外国人と話す」ことは特別なこととして捉えられてきましたが、デバイス1つで国境を超えていろいろな人とつながることができるようになりました。
こうした人たちとコミュニケーションを取っていくうえで、英語の存在は無視できませんから、ますます英語学習に力を入れる人は増えていくことでしょう。
オンライン英会話は、手軽に世界中にいる講師とつながり、英語を学ぶことができるツールです。
「今の英語力ではオンライン英会話は無理」、「知らない人と英語を話すのは緊張する」など不安を抱えている人も、日本人講師とでもいいので、まずは「英語を話す」という体験をしてみてください。
1ヶ月後、半年後、1年後には、今では想像できない未来があるはずです。
どのサービスも無料体験レッスンができるので、1度試してみてくださいね!