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「英語で何がしたいかに気付けた」就活から一変、イギリス大学院留学に進路変更した金田裕作さん【ユーザーインタビュー Vol. 29】

「英語で何がしたいかに気付けた」就活から一変、イギリス大学院留学に進路変更した金田裕作さん【ユーザーインタビュー Vol. 29】

「模擬国連」という活動をご存知ですか?

模擬国連では学生が特定の国の大使になりきって、国際連盟(通称「国連」)の会議を模して議題のリサーチや交渉をし、政策立案を行います。(出典:グローバル・クラスルーム日本委員会)

2021年10月からロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)に留学している金田裕作さんは、この活動に出会って人生が180度変わったそう。

そして金田さんが、模擬国連活動と大学院留学に向けて精力的に取り組んできたのが、英語学習です。

今回のインタビューでは、金田さんの英語学習法や模擬国連での活動、そして今後のビジョンについてお話を伺いました。

模擬国連との出会い、模擬国連での出会い

模擬国連大会模擬国連大会で行ったワシントンにて、仲間たちや先生と

ー よろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします。

金田裕作と申します。2年次編入を経て麗澤大学外国語学部の英語コミュニケーション学科に入り、そこで模擬国連という活動に刺激を受けました

そして、この活動に参加した経験がつながり、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)大学院に進学することになりました。

ー 麗澤大学にはどんなきっかけで編入されたのですか?

最初は英語の教職をとるために麗澤に編入しました。ただ編入してすぐにサークルの説明会で模擬国連のことを知り、人生が一変しました。

模擬国連は大学でも英語を特に頑張っている人が集まっているのですが、本当にエネルギーが凄まじい人たちが集まっていたんです。そのなかでも当時のリーダーだった人が素晴らしい人で。

彼はもともと英語が話せなかったのですが、留学をして英語で自身の専門分野(経済学や国際関係学等)を学ぶなかでとてつもない変化をとげて、海外インターンに行ったり、模擬国連の活動もずっと続けていました。どんどん周りの人も巻き込んで動ける人で、彼のことを見て「自分も頑張りたい」と思うようになったんです。

ー 教職を目指していたということですが、英語を学び始めたきっかけはなんだったのでしょう?

高校1年生のときに中学文法もまだ完璧ではない状態でカナダにホームステイをしに行って、ホームシックになった経験があるんです。このときから、英語を苦手に感じながらも好きではあったので、なんとか頑張ろうと思っていました。

そんななか、高校2年生のときに大学入試に向けた集中講座のようなゼミがあって、単語帳を2冊完璧にしないと入れなかったんです。これが英語を「ガチ」で勉強するきっかけになりました。

先生が「何回も反復しないとできるようにならないから」と教えてくれたので、ひたすらやっていましたね。「話す」っていうことはまったくやっていなかったですけど。

英語を話す時間を増やせたことが効果的だった

模擬国連の仲間達と模擬国連大会で仲間達と

ー 2021年10月からSOASに大学院留学されるわけですが、いまの英語力を手に入れるのに1番効果的だった方法はなんですか?

模擬国連は基本的にすべて英語を使った活動だったので、そこで「英語を話す」大きな時間を得ることができました。

でも実際にアメリカのワシントンD.C.で参加した模擬国連の大会では、話すスキルの強化の必要性と、経済分野の重要性に気付かされたんです。それに他国の学生と自分を比較したときに、国際政治を知らないことへの危機感も覚えました。

経済については自分とは違う国際学部の永田先生という教授の授業を取ることにしたのですが、他学部の生徒が珍しかったのか、よくお声がけいただくようになりました。それで英語を話すスキルを伸ばしたいという悩みをもっているところに、永田先生から大学のプログラムとしてDMM英会話のレッスンが取れるというお話を聞き、オンラインでの英語学習を始めました。

こうして英語を話す時間を増やせたことが、1番効果的だったと思います。

※麗澤大学でのDMM英会話導入事例はこちら

ー DMM英会話はどれくらいお使いいただいたのでしょうか?

1年と2ヶ月くらいです。

もともと英語といえば、「アメリカ英語」か「イギリス英語」という考えでしたが、大学で選べたのは非ネイティブ講師とレッスンができるスタンダードプラン。どの講師も英語の発音が良いのはもちろんですが、インドやフィリピンの方などとレッスンすると、「いろいろな英語があっていいんだ」と気づくきっかけになって、とてもよかったです。

ー 英語を専攻されていたわけですが、大学での授業とオンラインレッスンの違いはどんなところにありましたか?

大学ではどんなに頑張っても1対1の授業はあまりなく、どうしても聞き手に回ってしまいます。一方DMM英会話では、25分という短い時間でも1対1ですし、事前にやりたいことを伝えておくこともできたので、積極的に英語を話す機会が得られたと思います。

ー 高校から大学と英語学習を続けるなかで、その目的に変化はありましたか?

高校の担任の先生に、「英語を使った仕事をしたい」だけでは弱いから、「英語を使って『何を』したい」のかを考えるように言われていました。「英語だけだとその先がなくなってしまう」と。当時は「別に良いじゃん」と思っていたのですが、模擬国連に出会って、「こういうことだったのか」と理解しました。今ではこの言葉にとても感謝しています。

ー 素晴らしい人たちに出会ってきたんですね。

本当に、自分の人生において「縁」が大きい存在になっています。

ー では英語の勉強には1日どれくらいの時間を使っていたのでしょうか?

高校のときは多くて4、5時間です。大学に入って、TOEICではまぁまぁ高い点数が取れていたのですが、模擬国連で活動し、さらにアメリカでの大会に参加して危機感がすごく沸きました。

それから3年間、少なくても6時間、多くて8時間から10時間くらいは毎日英語に触れるようにしていましたね。

ー もともと英語を話すスキルを苦手とされていたわけですが、これを強化されるのにどんな学習をしていたのでしょうか?

留学経験がないのに独学で英語がすごくできるようになった友人がいたのですが、彼に聞いたら「独り言がいい」と教えてくれました。日常的なことを英語で言ってみると、意外にわからないことがあるから、書き出して調べてみるといいと。

あとはNetflixやYouTubeで英語字幕をつけて同じものを繰り返し見て、わからないフレーズは同じように書き出していました。

そして書き出したものを、大学でネイティブの先生を捕まえて話したり、DMM英会話のレッスンをするなかで、1個は必ず使ってみるようにしていました。この「繰り返し」が効果的だったなと思います。

ー なるほど、オリジナルテキストのようなものを活用して反復されていたわけですね。ではオンラインレッスンでは、ほかにどのような教材を使っていたのでしょうか?

フリートークとデイリーニュースです。デイリーニュースはレッスンが始まるまえに読んでおいて、わからない単語は確認するようにしていました。ニュースを英語で読めるので、教養を深めるのにも役立ちましたね。

フリートークに関しては、あまり自分から話を振るのがうまくなかったので、1人2人、話しやすい先生と繰り返しレッスンをするようにしていました。25分という短い時間でも、回数を重ねればお互いのこともわかるようになるので、友達と話すような、他愛ない話をして楽しんでいましたね。

ー すごく良いバランスでレッスンを受講されていたんですね。でもオンラインレッスンって独学ですし、モチベーションの維持も大変だと思うのですが、金田さんはなぜ続けられたのだと思いますか?

お気に入りの先生が指摘してくれたことをノートに書き取って、次に向けて発音などの改善をするようにしていました。

それに加えて、パソコンでレッスンの様子は録画※し、自分の発音がどう聞こえているのか確認するようにしていました。毎回打ちのめされて、「もう1回がんばろう!」というサイクルですね。

模擬国連があったので、少しでも伸びないと恥をかいてしまう、というのも続けられた理由だと思います。

※個人の復習のために録画をすることは問題ありませんが、SNSなどに掲載することは禁止されています

英語がもたらしてくれたもの

コロナ渦の模擬国連はオンライン開催コロナ渦の模擬国連大会はオンラインで開かれたそう

ー そうした学習のかいあってSOASに行かれるわけですが、大学院留学を目指したのは理由はなんだったのでしょうか?

模擬国連の大会でワシントンDCに行ったんですけど、そこで出会った学生たちには驚かされるばかりだったんです。みんな専攻分野でもないトピックについて、広辞苑ほどの厚さのファイルにリサーチ資料をまとめていて、全部網羅していました。

当時の僕はというと、自国の政治についての知識が赤ちゃんくらいのレベル。でも彼らは国際機関やNGOなどで、課題解決をしていきたいという意志を持っていることが多く、とにかく熱量がすごいんです。圧倒されてトイレに逃げたりもしましたが、ここで改めて「勉強しなきゃ」と気付かされました。

でもやっぱり、「そういう道に進めたらいいな」と思いつつ、自分は結局は就職するんだろうと考えていて。

そんななか、先ほどの永田先生に模擬国連での経験から「勉強したい」と思ったことについてお話したら、「やってみなよ!」と当初まったく考えもしなかった大学院進学という進路について背中を押していただいたんです。「もっと自信を持っていいんだよ」と言っていただいて、大学院で勉強して国際機関で働ける人材になりたいと思うようになりました。

永田先生や高校の先生、模擬国連、それに入った当時のリーダーとの出会いがあって、人との縁でここまでやってこれたのだと本当に思います。

ー ここ数年の出会いが大きな変化につながっているんですね。では何校か受験されたかと思いますが、SOASに進学することにされたのはなぜなのでしょうか?

大学院進学を考えたときにインターネットで調べたら、イギリスやオーストラリアが国際政治学に強いことを知りました。

そして、両国の大学でも特にSOASが地域研究に力を入れていて、実績もあったんです。

国連について知っていくなかで、中国やロシアがやはり大きな影響を持っていることを痛感しました。中国研究をして、今後のありかたについてなにかできないかと考えていきたいので、地域研究に強いSOASを選ぶことにしました。

ー イギリスの大学院を目指すうえで、オンラインレッスンが役立った点はなにかありますか?

イギリス大学の受験にはIELTSのスコアが必要なのですが、本当にギリギリになって進路変更をしたので、準備をするのに1ヶ月ほどしかありませんでした。短期準備講座に通うこともできたとは思うのですが、あまりお金をかけたくなかったので、「DMM英会話でなにかできないか」と考えたんです。

そんなとき、ちょうどレッスンを担当してくれた先生が、IELTSを教えた経験はないけど何回か受験したことがあって、トータルで7.5*を持っているとのことでした。

*通常イギリス大学の学部課程ではIELTSのトータルスコアが6.5、大学院課程では7.5が入学条件とされます。

そのため、「主観的な体験談になってあなたに当てはまるかわからないけど」という前提のもと、重点的にやっておいた方がいいことをアドバイスしてくれたんです。1レッスンこそ25分と短いですが、何レッスンか重ねて教えてもらって、それが活きたと思います。

ー 経験談っで役に立ちますよね。では英語を学び始めて、金田さんの人生にはどんな変化があったと思いますか?

日本でじゃ会えない人たちと出会えるようになったことです。模擬国連でできた友人とは、まだ度々連絡をとっているんです。そのうち1人はロンドンの大学に行く予定なので、現地で会う予定ですし、国際機関でインターンをしている人もいて、情報交換をしています。そういった繋がりがすごくありがたいですね。

それに視野も広がりました。例えば日本人は、「〜かもしれない」とあやふやにしてしまうことが多いですが、海外だともっと断定的に主張することが多いのだと模擬国連で知ったんです。そういう話し方のほうが人を惹きつけやすいし、議論も進めやすいんだと思います。

あとは、日本で得られるよりもはるかに多くの情報を手に入れることができるようになったことです。アメリカ大統領選のときも感じましたが、英語で先に出る情報が翻訳されて日本で報道されるまで時間がかかるんですよね。でもそういった情報はオンタイムで知りたいので、やはり英語をやっててよかったなと思います。人によってはすごくいい結果をもたらしてくれるものですね。

ー 今後のビジョンを教えてください。

今学んでいる分野で仕事に繋げたいと考えています。いつか国連など国際機関で働きたいのですが、その前に職務経験が必要なので、地道に頑張りたいです。あとはまだ気が早いですけど、博士課程にも挑戦できるならしてみたいですね。

ー ぜひ頑張っていただきたいです! 最後に英語学習者の皆さんにメッセージをお願いします。

自分はギリギリ大学院の出願要件を満たしたところなので偉そうに言えないのですが、やっぱり反復が大事なのかなと思います。

僕自身、長期留学のような経験はありませんが、日本国内でやった勉強でも海外の大学院に行けるくらいの英語力はまかなうことができました。意識を持ってちゃんと勉強すれば、結果はついてくるのかなと思います。

ー ありがとうございました!

日本でした英語学習でも、海外では十分通じる

イギリスへ出発イギリスへいよいよ旅立ちのとき! 模擬国連の仲間や先生、お母様が見送りに来てくれたそう

さまざまな出会いのなかに新しい発見をして、その発見に刺激を受けて「英語を使って何がしたいか」を見出すことができたとお話される金田さんの姿は、前に進もうとするエネルギーに満ち溢れていました。

金田さんにはイギリスという異国の地で、しかも「国際政治」という新しい分野を学ぶなかで、より素晴らしい出会いが待っていることでしょう。

ときに「英語ができること」を目標としてしまいがちですが、みなさんも「英語を使って何がしたいか」を一度考えてみると、思いもしない未来が待っているかもしれません。